こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

馬 耳 東 風

2015-06-14 06:49:56 | Weblog
弱点を知られてしまった者は

なりゆき次第で

そこを

集中的に

責められる

ことがある


課題となっているものの程度を

探るための

ささやかな調査が

手を変え

品をかえ

さまざまな角度から

継続的に

行われ

本質を抉り出す作業が

対象の脆弱性を露わにする


能力の評価が定まった

ある段階で

加虐行為を

当事者が

次第に

増長させていく展開の発生



所謂いじめ


それは力学的構造の関与

が生み出す

力関係の値踏み

を意味する

臆病者は

相手の攻撃心理を

意図せずに

刺激したことに

まったく

気づかないものなのだ


外交関係でも

似たような展開が起きている

日本政府が中国の威圧に

思わずたじろぎ

アメリカの武力に縋る

その姿勢を見せたとき

中国は日本の弱点の程度を

明確に察知した


世界の手本となるに相応しい憲法を

政府内閣が

臆病風に吹かれて

変えようと

腐心する国会が

いましも営まれているのだが

動揺が攻撃を誘発したそのことに

交渉能力のない指導者たちには

相変わらず関心がなく

馬耳東風の趣きが

事態を却って悪くした


中国にしてみれば

日本政府が

自発的にみせた

その弱点

こそが

攻撃を有効化させるための

内外から受ける

二つの異なった圧力に対して

抵抗する力の最も低い

脆弱な部分


日本政府から

自発的に教えられた

その弱点を攻めるのは

当然すぎるほど当然の展開

というもの


政府内閣のもつその固有の弱点が

日本国民の弱点

であると思わせている

ということが

領海侵犯行為を

有益なもの

として認識させ

威圧行動を継続させただけでなく

領空に関する分野でも

いくつかの示威的な威嚇行動や

これから具体化するであろう

その他の攻撃的な姿勢

をみせつけるための

準備に合理的有効性を

与えている


臆病な政府をもった国民の不幸は

勝手な憲法解釈を進めることを



と信じて突進する政府に

引きずられていき

のっぴきならない事態へと

はまり込む

という不毛な結果に終る

その点にある


過去の戦闘体験は

それらの事実を

如実に現代へと

よく伝えていた


不安定な国情を

政府自らが醸成し

それによる

短兵急な

報復

へと国家全体を走らせた

過去の諸事実は雄弁


一連の確定した史実に鑑みれば

国民の意識を誘導してきた軍政の過ちが

侵略戦争を閲して

その禍根を

今に残す

という経過を生み出した


攻撃本能に目覚めた日本を

温和裏に制御するためには

より大きな強い力

が必要となる

それが核分裂反応となった歴史を

国民は反芻して

憲法を護持する姿勢を保ってきた


敗戦で軟弱化した日本を

末永く手懐けておくためには

何をするか分からない

予測不能な行動をとる

危険な国家が

その近隣に残されている

という状況を設定するのが

まことに以て効果的


アメリカが

戦後日本を

コントロールすることができていた

というのは

北朝鮮を温存する政策が

有効だった

からなのだ

アメリカにとって北朝鮮など

その気になれば

いつでも潰せる

程度の取るに足らない弱小国家

その国を極東に温存配置しておくというだけで

アメリカを凌ぐほどまでに

急成長した日本を

抵抗なく制御することが

可能

となるよう仕向けてきた

その手段となったもののことを

憲法解釈という


当時ユーラシア大陸にできていた

三つの共産主義国家

つまり

ソ連と中共そして北朝鮮が

極東にそれぞれ健在だった頃から

沖縄は地政学的に

重要な位置を占めていた

基地問題は

自由主義陣営と

共産主義陣営とのはざまで

バランスをとるための

支点

という重大な役割を果たしていた


日本政府を

アメリカにとって

有利な条件で

制御しておくためには

ソ連崩壊後の枠組みの再構築で

日本を馴致させておく必要

というものがあったのだ


その隙に乗じて北朝鮮は

拉致問題を棚上げにするよう謀り

その手段として

核実験の強行実施へと踏み切った

これにより日朝間にあった二か国関係は

六か国で協議する深刻なモンダイ

へと拡大することとなったのである


アメリカが日本の制御を図るために

北朝鮮という剣呑な国を

これまで放置温存してきた

ということが

現在の膠着状態を生み出した

その起源


朝鮮半島の住人は

歴史的に

侵略される身分で

あり続けることを強いられてきた

その経過が

比類のない交渉能力を身に着けさせ

自らの非を決して認めない

という意識を心底へと深く根付かせた


弱者であることを盾にとり

受けた被害を殊更に強調することで

世間の同情を引き

金銭で罪を贖わせることを

当然視する国情を異としない

二つの国家が

朝鮮半島へと

戦後同時に産み落とされた


日本の歴史からみても

朝鮮半島には

日本府がおかれていた時代があり

その後の秀吉の朝鮮出兵では

強制連行された多くの半島人たちが

日本への土着を強いられた

という歴史的事実が記録にある


侵略を受ける以外に術のなかった半島国家と

侵略の危機に際して

海と自然の変化とに

繰り返し守られてきた日本とは

交渉力を磨くための試練の数は

大きく異なる

その差が現在の外交交渉で

偏った力関係

生み出すための母体となった


慰安婦問題を何度も蒸し返しては

最終的に

金銭でけりをつけようとする姿勢からは

ある不健全な思惑が

透けて見える

また

歴史遺産登録を巡っても

実績のある半島独自の交渉術を用いれば

カネが簡単に手に入る

と相変わらず

そう思い込んでいるフシがある


為政者が持つ交渉力に

備わる錬磨するための時間の積

がうみだす差

というものが

威圧されただけで

優れた憲法を

都合よく

勝手に解釈して

脆弱性の所在を

相手に教えてしまう弱さ

を却って露呈させ

敵対する相手の攻撃性を

より強く刺激する

動力源となっている

その事実にさえ

いま以て

まったく気づかない現内閣の

認識レベル

には歴然たるものが既にある


政治資質に恵まれた優れた指導者は

意識の変化を

決して

表に表さない

ポーカーフェイスを貫く気概

を確ともっていなければならない

反対に

動揺して狼狽え

直ちに盲動してしまう

というその行動の浅ましさが

弱点の所在をものの見事に指し示す


臆病者が支配する国では

世界を指導する資質を

国民の多くが持っていながら

アメリカの核に依存したがる

犬どもの群れが

遠吠えして

威嚇した積もりになっている

その姿こそ

さもしく あはれ


政治資質に恵まれている

とは到底思えない

あまたの世襲議員や

名を知られた数合わせのための

政治経験のない

その点で無知な芸能人たちが

国会で

こぞってかみ合わない議論を交わし

国民を指導した積もりになっている国家は

誤った認識を握り締めたことを悟ることなく

国の将来を率先して

危うくする

振る舞いを

昂然として

貫こうと努力する

こうして

外交的対立を

より募らせていくことになるのである


財政赤字もさることながら

二年半という長い時間と

135兆円だった通貨供給量を

倍以上の300兆円規模

へと集中的に倍増させておきながら

円安効果しか導けずにいる

というこのていたらく

にこそ隠された真実が

よく映し出されている


所期のインフレメカニズムを導くには

大企業より

それを支えている中小企業に

手厚い報酬を

先に行き届かせておく

ということが

なにより急務

現実を眺めると

まさにその正反対のことが

いまの日本では

起きている


認識不足も甚だしい

日本の経済政策が

バブル崩壊後

悉く失敗に終わっていたのは

決して故のないことではない


薄っぺらな認識に基づく

浅はかな経済政策にすがり

情報統制を機会ある毎に行って

偏った報道をマスメディアにするよう迫り

意識を懐柔する誘導を公然と行い

国民をキモウするための

新手の

翼賛体制の再構築に

余念がない

という有り様を

世界に晒して

一向に恥じないその姿に

赤面する国民は

さぞかし多かろう

それは国民がもつ健全性

の表れに他ならない


次世代の指導者は

この声なき群雄

の中から

ある日

卒然として

登場する


劣化した教育を重ねて末に

思考力を失って

判断を自覚なく誤り

国の行く末に

赤信号が点るようになったとき

真の愛国者たちが

そのとき

一斉に

躍り出る


覚醒準備は

着々と進められている

そんな印象をこのところ

強くもつ

実に

楽しみなことである
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