ぼやき、ぼやき、ぼやき(^^;)

元助監督で映画キャスティングマンの

カウンターに散った夢

2018年07月06日 | こらむ
カウンターに散った夢

サッカー日本代表のロシア大会は、すばらしい戦いをしたと思う。せめて、セネガル戦に勝っていれば、さらに気持ちよかっただろうに・・・

悔いはいくつかある、第3戦のポーランド戦で6人も選手を入れ替えた事。ポーランドに対して、それで引き分け、あわよくば勝利を勝ち取るという作戦は、かなり思い上がりだったではないのか・・・ただ、6人入れ替えなければならないほど、選手は疲弊していたのだろう。相手は、予選リーグ敗退が決まっていて、モチベーションは下がっているというバイオリズム。逆に日本は勝運に乗っているという事実に賭けた。あの戦い方が、日本のいっぱいいっぱいだったんだろう。そのあたり西野監督は、選手達の体調をしっかり把握しての判断で、責められる事はない。

そしていよいよ、ベルギー戦。日本サッカー史に残る試合だった。勝てなかった・・・・あのまま、延長に突入していたらボコボコに負けていた事は、誰しもが想像出来る事だった。日本選手達は限界に来ていた。それがわかっていた本田は、フリーキック・コーナーキックで、得点を狙いにいった。90分で決めようという戦い方だった。

ハリルホジック監督を、2ヶ月前に解任して日本代表は戦い方を変えた。カウンター一辺倒の戦い方から、ボールを回せるところは回し、遅攻・速攻のメリハリを選手達自身が判断する戦い方にシフトした。

しかし皮肉にも、解任したハリルが目指した世界標準というカウンターサッカーに、息の根を止められた・・・

イタリアのカペッロやザッケローニ監督達は、本田のフリーキックを判断ミスだと指摘している。延長にして、最後まで勝利を目指すべきだったと。日本人は、美しく散る事を美徳としている、そのメンタリティーを問題にしている記事を読んだ。なるほど、絶対に負けたくないイタリア人らしい意見だと思う。

さて、次の日本代表をどうするか?日本人のメンタリティーを理解出来る監督にする時期が来ているのかもしれない。いつまでも、幕末・明治維新のように、海外に学べという時代ではないのかもしれないと、今は思う・・・今はね(^^;)


舞台51「父と暮らせば」 こまつ座第122回公演@俳優座劇場

2018年07月06日 | そんなご舞台な2018年
舞台51「父と暮らせば」 こまつ座第122回公演@俳優座劇場

よく考えると、父親の亡霊と一緒に暮らしている娘の設定って、かなりホラー。でも、何の違和感もなく見せる、伊勢佳世と山崎一さんの演技力は抜群だった。悲惨な戦争をこういう形で見せるなって、さすがだと思いました。