ぼやき、ぼやき、ぼやき(^^;)

元助監督で映画キャスティングマンの

2010年御招待大賞 「富士見町アパートメント・ポン助先生」

2012年07月16日 | 御招待大賞
2010年に、招待していただいて実際に見た舞台が96本。その中で一番感動した作品に、「御招待大賞」を贈りたいと思います。

さて、2010年度「御招待大賞」は、自転車キンクリートSTOREのBプログラムの1編「ポン助先生」です。主演の山路和弘さんは最高にうまかった。脚本もすごくよかったと思います。こんな人が日本にいるんだなぁって、彼の実力を知らなかった自分を、すごく反省しました。彼をもっと世間に知らしめたいのですが、いかんせん、私以外のプロデューサーや監督達は、彼の事を知りません。これは日本の不幸です。もっともっと他にもすばらしい俳優さんがいるんじゃないか、そんないい気分にさせてくれた舞台でした。

舞台12「富士見町アパートメント」 自転車キンクリートストア 座・高円寺
Bプログラム  「ポン助先生」

脚本がマキノノゾミさん。私はマキノさんと相性が悪いので、タイトルもなんだかいまいちで、全く期待していなかったんですが、完全に裏切られ、最高におもしろい舞台でした。これは一見の価値があります。黄川田クンも素朴でよかったし、ポン助先生の、山路和弘さんもノリノリで、この人、西尾まりさんが絶品でした。今年の助演女優賞は決まりと思うぐらい、すばらしいものでした。

2009年御招待大賞 「大人の時間」

2012年07月16日 | 御招待大賞
「2009年度、御招待大賞!発表!」

2009年に見た舞台の数が84本でした。その中で、最高に感動した舞台が、
THE・ガジラ2009年11月公演 吉祥寺シアターの、「大人の時間」でした。この作品は、重いテーマをユーモアを交えながら、人間の姿をぐいぐいとあぶり出す、本当に手応えのある舞台でした。11月まで見た舞台は、御招待大賞に見合う作品に巡り会えないなぁって心配していましたが、最後に大ホームランに出会いました。重たいだけの舞台は嫌いです。でもこの作品は、ユーモアと風刺と批評精神が見事につまっていて、文句なしの最高作品でした。招待してくれた、グリーンランドの斉藤さん、ありがとうございました。景品は大人に合わせて、ブランデーにしました(^^)


舞台「大人の時間」 THE・ガジラ2009年11月公演 吉祥寺シアター

重い舞台だとは予想していたが、それ以上にすばらしい出来で感動しました。難しいテーマに真っ正面からぶつかっていって、見事でした。重いテーマの中に、さりげなくユーモアを交える余裕、まさにタイトル通りの「大人の時間・舞台」でした。こんなテーマを取り上げたら、下手な役者ではもちません。しかし、ここは見事な役者がそろいました。完璧でした。いやー、最終日に見に行ってよかった。この舞台には、公式ななにか賞を獲得してもいいように思いました。すばらしかった。最近、軽量の中途半端に笑わせてしまう舞台の多い中で、そういった安直な舞台を見事に蹴散らしてくれました。拍手です。


2005年御招待大賞 「兄妹どんぶり」

2012年07月16日 | 御招待大賞
「2005年御招待大賞」の発表です。新宿サザンアターで上演された、道学先生第9回公演『兄妹どんぶり』に決定しました!!!

招待していただいた、ミー&ハーのマネージャー小林さん、ステキな芝居に招待してくれて、どうもありがとうございました。


『兄妹どんぶり』 道学先生シリーズ
とても楽しめました。大満足でした。別に目新しい、サムシングニューはないのですが、なぜか引きつけられます。これは、脚本と俳優陣の頑張りによるものだと思います。けして、飛んだりはねたりしたスピード感もありません。でもなぜか楽しい舞台なのです。出演者それぞぞれに気配りされた脚本に、とても感動しました。中島淳彦さんは、今最高の脚本家だと思います。映画も舞台も、サムシング・ニューと現代性が大切だと思っています。その二つを満たす事が絶対に必要だと思います。しかし、この舞台はその2つを完全には満たしてくれません。にもかかわらず、とても感動するのです。私はもっと勉強しなくてはいけないなあと思いました。

2004年御招待大賞「ストリップ」

2012年07月16日 | 御招待大賞
「御招待大賞」の発表です。新宿シアタートップで上演された、グリング第11回公演『ストリップ』に決定しました!!!

グリングの「ストリップ」です。招待していただいた、エンパシーのマネージャー有賀さん、ステキな芝居に招待してくれて、どうもありがとうございました。



舞台「ストリップ」新宿シアター・トップス
グリング第11回公演。スケジュール的に見逃しそうだったけど、インターネットで見た人の評判がよく、なんとか都合をつけて行きました。結果、評判通りの出来でとても満足しました。いい芝居を見た、ちょっといい気分にさせてくれた、そんな気持ちにさせてくれた芝居は久しぶりです。私のベスト5に入るかもしれません。傑作という部類ではないと思いますが、足に地がついた、しっかりとした舞台でした。私は、真面目でおかしい舞台が好きなんです。この「ストリップ」は私の欲求にぴったりでした。ただ、舞台の設定はちょっとわざとらしく、アザとく作りすぎかもしれません。セリフも生硬な部分もありました。しかし、この真面目さに拍手を送りたいと思います。三代目葵役の矢代朝子さんが、ぐいぐい他の出演者を引っ張っていたように感じました。