ぼやき、ぼやき、ぼやき(^^;)

元助監督で映画キャスティングマンの

『ウィンズロウ・ボーイ』

2005年10月02日 | そんなご舞台な2008
『ウィンズロウ・ボーイ』 自転車キンクリーツSTORE 俳優座劇場
翻訳劇アレルギーの私は、これを見てダメだったら、もう二度と翻訳物は見ないぞという、自分なりの踏み絵のつもりで見に行きました。これを選んだ理由は特にありません。御招待だったからです。
結論から言って、俵に踏みとどまった感じです。なかなかおもしろかったです。ただ、翻訳物がキライな理由を発見しました。それは、みんな相手のセリフを知ってるという事です。翻訳物の特有な言い回しを、出演者全員がわかってるのです。相手がそれを言うまで待っているのです。その段取り感が大キライなのです、私。
非常にまとまっている脚本で、全然飽きませんでした。馬淵英里何さんも、よかった。みんな出演者はよかった。ただ、大鷹さんの2幕の暗転の前のセリフは、「訴訟を続けましょう」でなくて「このサンドウィッチはうまいですね」のほうがいいと思って、そう関係者に話したら、セリフは変えられないのですよという答えで、とても残念でした。そういうかたくなな感じが、翻訳物の限界を感じて残念でなりません。