【詳細】イスラエル・パレスチナ 中東情勢(6月15日) NHK 2024年6月15日 18時59分
イスラエル軍と隣国レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラとの間では、連日、攻撃の応酬が続いています。ガザ地区での停戦と人質解放に向けた交渉が停滞する中、ヒズボラとしては完全な停戦に否定的なイスラエルに圧力をかけるねらいもあるとみられます。
※中東情勢に関する日本時間6月15日の動きを随時更新してお伝えします。
WFP副事務局長 即時の停戦訴え
イスラエル軍が攻撃を続けるガザ地区では北部にある住宅への空爆があり、パレスチナの地元メディアは15日、医療関係者などの話として女性や子どもを含む19人が死亡したと伝えました。地元の保健当局は14日、これまでの死者が3万7266人にのぼったとしています。
現地の人道状況がいっそう深刻化する中、ガザ地区を視察したWFP=世界食糧計画のスコウ副事務局長は「人々は、衛生的な環境や基本的な医療、それにある程度の尊厳が必要だと話していた。そして、みな停戦を望んでいる」と述べました。
そのうえでガザ地区南部ではラファなどで戦闘が激化し、支援物資を届けることがほぼ不可能な状況で、壊滅的な飢餓に陥るおそれがあるとして、即時の停戦を訴えました。
イスラエル軍のガザ地区での攻撃続く
イスラエル軍はガザ地区での攻撃を続けていて、14日には南部ラファでの作戦でイスラム組織ハマスの複数の戦闘員を殺害したと発表しています。
パレスチナの地元メディアは、南部や中部へのイスラエル軍の攻撃で住民5人が死亡したと報じていて、地元の保健当局もこれまでの死者が3万7266人にのぼったとしています。
イスラエル北部 ヒズボラとの間で攻撃の応酬
イスラエル北部では連日、ハマスとの連帯を示す隣国レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラとの間で、攻撃の応酬が続いています。
イスラエルメディアは14日、ヒズボラが35発のロケット弾を発射し、イスラエル軍もロケット弾の発射施設などを攻撃したと伝えています。
ヒズボラは13日までの2日間で300発以上のロケット弾を発射したと伝えられ、イスラエルに対して激しい攻撃を繰り返しています。
ガザ地区でのイスラエルとハマスの停戦と人質の解放をめぐる交渉では、ハマス側は完全な停戦を保証するよう求めていますが、イスラエルのネタニヤフ首相は否定的な姿勢を示していて、双方の立場の隔たりは埋まっていません。
ハマスと連帯するヒズボラとしては、イスラエルへの攻撃を激化させ、停戦に向けた交渉でイスラエルへの圧力を強めるねらいもあるとみられます。
米国務省 イスラエル極右団体の資産凍結 人道支援に妨害行為
アメリカ国務省は14日、声明を出し、ヨルダン川西岸のユダヤ人入植者などでつくるイスラエルの極右団体に対し、資産凍結などの制裁を科したと発表しました。
声明によりますと、団体のメンバーは、数か月にわたりガザ地区への人道支援物資の輸送に対し妨害行為を繰り返し、5月にはヨルダン川西岸で支援物資を積んだトラック2台を襲撃し、火をつけたということです。
国連によりますと、ガザ地区では、イスラエルとイスラム組織ハマスとの戦闘が続く中、100万人以上のパレスチナ市民が清潔な飲料水を十分に確保できず深刻な飢餓に直面している上、5万人以上の子どもたちが急性栄養不良の治療を必要としています。
国務省は声明の中で「われわれは人道支援をねらった妨害行為や暴力行為を許さない。あらゆる手段で責任を追求し続ける」と強調するとともに、「イスラエル政府は、人道支援物資を積んだ輸送車両の安全を確保する責任がある」として、イスラエルに対し、ガザ地区に人道物資が滞りなく届けられるよう対応を求めました。
イスラエル軍と隣国レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラとの間では、連日、攻撃の応酬が続いています。ガザ地区での停戦と人質解放に向けた交渉が停滞する中、ヒズボラとしては完全な停戦に否定的なイスラエルに圧力をかけるねらいもあるとみられます。
※中東情勢に関する日本時間6月15日の動きを随時更新してお伝えします。
WFP副事務局長 即時の停戦訴え
イスラエル軍が攻撃を続けるガザ地区では北部にある住宅への空爆があり、パレスチナの地元メディアは15日、医療関係者などの話として女性や子どもを含む19人が死亡したと伝えました。地元の保健当局は14日、これまでの死者が3万7266人にのぼったとしています。
現地の人道状況がいっそう深刻化する中、ガザ地区を視察したWFP=世界食糧計画のスコウ副事務局長は「人々は、衛生的な環境や基本的な医療、それにある程度の尊厳が必要だと話していた。そして、みな停戦を望んでいる」と述べました。
そのうえでガザ地区南部ではラファなどで戦闘が激化し、支援物資を届けることがほぼ不可能な状況で、壊滅的な飢餓に陥るおそれがあるとして、即時の停戦を訴えました。
イスラエル軍のガザ地区での攻撃続く
イスラエル軍はガザ地区での攻撃を続けていて、14日には南部ラファでの作戦でイスラム組織ハマスの複数の戦闘員を殺害したと発表しています。
パレスチナの地元メディアは、南部や中部へのイスラエル軍の攻撃で住民5人が死亡したと報じていて、地元の保健当局もこれまでの死者が3万7266人にのぼったとしています。
イスラエル北部 ヒズボラとの間で攻撃の応酬
イスラエル北部では連日、ハマスとの連帯を示す隣国レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラとの間で、攻撃の応酬が続いています。
イスラエルメディアは14日、ヒズボラが35発のロケット弾を発射し、イスラエル軍もロケット弾の発射施設などを攻撃したと伝えています。
ヒズボラは13日までの2日間で300発以上のロケット弾を発射したと伝えられ、イスラエルに対して激しい攻撃を繰り返しています。
ガザ地区でのイスラエルとハマスの停戦と人質の解放をめぐる交渉では、ハマス側は完全な停戦を保証するよう求めていますが、イスラエルのネタニヤフ首相は否定的な姿勢を示していて、双方の立場の隔たりは埋まっていません。
ハマスと連帯するヒズボラとしては、イスラエルへの攻撃を激化させ、停戦に向けた交渉でイスラエルへの圧力を強めるねらいもあるとみられます。
米国務省 イスラエル極右団体の資産凍結 人道支援に妨害行為
アメリカ国務省は14日、声明を出し、ヨルダン川西岸のユダヤ人入植者などでつくるイスラエルの極右団体に対し、資産凍結などの制裁を科したと発表しました。
声明によりますと、団体のメンバーは、数か月にわたりガザ地区への人道支援物資の輸送に対し妨害行為を繰り返し、5月にはヨルダン川西岸で支援物資を積んだトラック2台を襲撃し、火をつけたということです。
国連によりますと、ガザ地区では、イスラエルとイスラム組織ハマスとの戦闘が続く中、100万人以上のパレスチナ市民が清潔な飲料水を十分に確保できず深刻な飢餓に直面している上、5万人以上の子どもたちが急性栄養不良の治療を必要としています。
国務省は声明の中で「われわれは人道支援をねらった妨害行為や暴力行為を許さない。あらゆる手段で責任を追求し続ける」と強調するとともに、「イスラエル政府は、人道支援物資を積んだ輸送車両の安全を確保する責任がある」として、イスラエルに対し、ガザ地区に人道物資が滞りなく届けられるよう対応を求めました。