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イスラエル:ガザ南部一部地域で軍事活動を毎日午前8時から午後7時まで一時的に停止と発表

2024-06-17 01:15:28 | イスラエルVSハマス
【随時更新】イスラエル・パレスチナ 中東情勢(6月16日) NHK 2024年6月16日 21時16分

イスラエル軍はイスラム組織ハマスとの戦闘を続けるガザ地区南部で、支援物資の搬入量を増やすため、主要道路沿いでの軍事活動を一時的に停止すると発表しました。

支援にあたる国連機関は人道状況の改善のために一刻も早い停戦が必要だと訴えています。

イスラエル ガザ南部一部地域で軍事活動を一時的停止と発表
イスラエル軍はガザ地区への攻撃を続け、パレスチナの地元メディアは16日、南部ラファや北部のガザ市でイスラエル軍による空爆があり、けが人が出ていると伝えています。

一方、イスラエル軍は地上作戦を進めているガザ地区南部の一部の地域で軍事活動を毎日午前8時から午後7時まで一時的に停止すると16日、発表しました。

イスラエルとの境界にあり人道支援物資の搬入経路になっている南部のケレム・シャローム検問所からハンユニスに続く主要道路沿いが対象で、支援物資の搬入量を増やすためだとしています。

ただ、イスラエル軍は、ヘブライ語版のSNSには「これは作戦の停止ではなく、ラファでの作戦は継続する」と投稿し、国内向けには強硬姿勢をアピールしています。

ケレム・シャローム検問所をめぐっては、イスラエル当局が検問所では多くの物資が国連などによる受け取りを待っている状態だと主張する一方で、国連はイスラエル軍の攻撃などで検問所へのアクセスが難しくなっているとしていて、物資の搬入が滞っていました。

現地で支援にあたるUNRWA=国連パレスチナ難民救済事業機関は15日、「住民は絶望的なレベルの飢えに直面し続けている。5万人以上の子どもが栄養失調で治療を必要としている」として人道状況の改善のために一刻も早い停戦が必要だと訴えています。


ラファでイスラエル兵士8人が死亡
ハマスの軍事部門は15日、ガザ地区南部のラファの西側でイスラエル軍の車両に対して待ち伏せ攻撃を行い、イスラエル軍に死傷者が出たなどとSNSに投稿しました。

その後、イスラエルのガラント国防相もラファでの戦闘で兵士8人が死亡したと発表し、イスラエルメディアはこの半年で最悪の被害だと伝えています。

イスラエル軍は「この1週間で大量の武器をラファで発見した」としていて、限定的な地上作戦を進めているとするラファで激しい戦闘が続いているものとみられます。

ガザ地区の死者3万7296人に 保健当局
停戦と人質の解放に向けた交渉が停滞する中、住民の犠牲は増え続けていて、ガザ地区の保健当局は15日、過去24時間で30人が死亡し、これまでの死者は3万7296人にのぼったと発表しました。

一方、イスラエル北部では15日も隣国レバノンからの攻撃が確認され、ハマスに連帯を示すヒズボラとの間で緊張が続いています。

こうした中、複数のアメリカメディアは、バイデン政権が近くイスラエルに特使を派遣し、紛争が拡大しないよう働きかける予定だと報じていて、事態の鎮静化につながるか注目されます。
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