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人質4人救出のイスラエル軍作戦、ガザで274人死亡

2024-06-10 12:23:03 | イスラエルVSハマス
人質4人救出のイスラエル軍作戦、ガザで274人死亡…救急隊員「逃げる人を無差別攻撃」 読売新聞 2024/06/10 11:35

【カイロ=西田道成】イスラエル軍が8日にパレスチナ自治区ガザ中部ヌセイラットで行った人質救出作戦をめぐり、ガザ保健当局は9日、子ども64人を含む274人が死亡したと発表した。作戦ではイスラエル軍特殊部隊が2棟の建物に突入し、人質4人を救出した。

イスラエル軍報道官によると、作戦はイスラム主義組織ハマス戦闘員との激しい銃撃戦となった。数週間にわたる情報収集を行って準備し、ベンヤミン・ネタニヤフ首相の承認を得ていた。

 ハマスは9日、イスラエル軍の作戦で米国籍を持つ1人を含む人質3人が死亡したと主張した。パレスチナ人の収監者が釈放されない限り人質は解放されないと強調し、「時間はなくなりつつある」とした。

 中東の衛星テレビ局アル・ジャジーラなどによると、ガザ中部の病院は死傷者であふれており、多くの市民が巻き込まれた可能性がある。ロイター通信は8日、ヌセイラット在住の救急隊員の話として、「イスラエル軍の無人機や戦闘機が逃げようとする人々を無差別に攻撃した」と伝えた。

 一方、ベニー・ガンツ前国防相が9日に記者会見し、自身が入っていた戦時内閣からの離脱を表明した。ガンツ氏は国民からの支持が厚く、ネタニヤフ政権に大きな打撃となりそうだ。

 ガンツ氏は「ネタニヤフ首相は真の勝利への前進を妨げている」と非難し、国民の信を問うために早期の総選挙実施を求めた。ガンツ氏は先月、ネタニヤフ氏にガザでの戦闘終結後の統治計画の策定を求め、今月8日までに合意できなかった場合は戦時内閣を離脱する意向を示していた。

 中道右派の野党を率いるガンツ氏の離脱で、政権内で極右勢力の発言力が高まることが予想される。
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