公営競技はどこへ行く

元気溢れる公営競技にしていきたい、その一心で思ったことを書き綴っていきます。

2005公営競技10大ニュース その1

2005-12-28 00:01:12 | 10大ニュース

A 「それでは、恒例の「Bank of Dreamの公営競技はどこへ行く」 2005年公営競技10大ニュースをまとめてみよう。ちなみに今年からブログでやることになった。まず10位は地方競馬における女性陣大活躍のニュースだが。」

B 「まず、浦和の桜花賞で優勝したミライ安池成実調教師は地方競馬の女性調教師としては史上3人目の重賞勝ちを収めた。そもそも女性調教師の数自体少ない中での大快挙だね。しかも南関東のクラシックと言われている桜花賞制覇だからね。」

A 「そしてやはり今年はこの人に尽きるのか。宮下瞳騎手。」

B 「そうだね。4月21日の名古屋競馬で何と3連勝を果たしたことも話題になった。そして7月には益田競馬で騎乗していた吉岡牧子元騎手が持っていた通算勝利数350をいつ「追い抜くのか」ということで連日話題となったが、7月11日にタイ記録となった。しかしながら普通は新記録達成となったら相当時間がかかるものなのに、何と1週間後には記録更新。通過点でしかなかったということだね。」

A 「現在386勝か。来年には400勝だな。そしてそろそろ重賞制覇の期待も。何分、名古屋・笠松競馬の騎手は全国屈指のハイレベル揃いだから厳しい面もあるだろうけど、それもそう遠くないうちにやってのけてしまいそう。」

B 「あと、今年廃止寸前にまで追い込まれた笠松競馬だが、何とその笠松の危機を救おうと、ある若い女性が「予想師になりたい」ということで、こちらも大変な話題となった。」

A 「松田宣子さんね。予想師志願というからには大変闊達・能弁なのかな?と思ったら、全く逆だったとは・・・」

B 「そんなもんだからいつしか「トーキー松田」なんていう本人にしてみればありがたくないニックネームまでつけられたが、いよいよ来年1月8日から「一本立ち」。現在彼女の屋号を募集中だ。」

A 「師匠の一岡さんももともと予想師ではなくて、近鉄の運転士から転じたという「脱サラ」組。しかも予想師組合の会長からスカウトされたとかで、もともと期待もおおきかったんだよな。そして松田さんの師匠にも指名された。来年は「師弟対決」となるわけだが、笠松競馬の看板の2人となりそうだ。」

B 「あと、荒尾の岩永千明騎手が昨年デビューしたにもかかわらず全日本レディース招待を連覇。ということは宮下よりも「上」ってことで、とにもかくにも、苦境に喘ぐ地方競馬だけど、女性陣がこうして頑張っている姿を見ると、やっぱり女性が変えていくのかなぁ、と思ったりもするんだが、どうだろう?」

A 「9位は女子王座決定戦を今年開催した大村競艇が、自身の売り上げ目標は85億円だったのに、実際には何と10億円も多い95億円になったということで、近年施行者が希望する目標売り上げを大幅に下回る中で「特筆すべき」快挙だった。」

B 「でも大村競艇は別に、「買ってください」なんていう宣伝の仕方は一切しておらず、昨年末より発行したフリーペーパー誌、「Turn Mark」では、

「別に賭けなくても見に来てくれるだけでいいんです!」

「たった100円で女子競艇界ナンバーワン決定戦が見れるんですよ!」

とあくまでも、競艇をスポーツとして捉えていたやり方だった。さらに、「本番」が近づいても、「ぜひ買ってください」なんて一言も言わなかったよな。」

A 「それが一番大事なんだよ。ともすれば今の公営競技って、とにかく売り上げありきの考え方だろ。でも、「買って下さい」が一番にくるなんてバナナの叩き売りじゃあるまいし、今の「賢い」客はホイホイと乗ってこないよ。」

B 「ま、大村競艇自身も赤字続きで、市議会から廃止しろ!と突きつけられたほどに苦境に立たされたことから、従来のやり方を変えねばならないと考えたんだろうね。70ページにも及ぶ改革案も出したし、とりわけ、

「初優勝決定戦」とか、

「男女ガチンコバトル」

といった一般戦における企画レースは本当に興味をそそるものだったねぇ。しかも競艇場独自のライブ映像配信も大村が本格的にやるようになって他も倣うようになった。そうした「蓄積」があるからこそ女子王座の「大成功」にも繋がったと思うけどね。

再来年は新鋭王座決定戦の開催が決まっているが、また、

「見に来てくれるだけでいいんです!」

ってやって欲しいし、今度はいよいよSG開催に踏み切ってもらいたいもの。いや、大村だったら「できる」だろう。」

A 「8位は競輪の判定を巡る問題。競輪って昔から判定を巡ってのトラブルが耐えない競技であったが、今年発生したものは過去のものとは違った意味合いのものだった。」

B 「はっきりいって、後閑が東王座の緒戦でやらかしたものや、武田が松山記念2日目でやからしたものも、全て「判定どおり」だよ。ところが、変なことをいう人間がいて、

「後閑を失格にしなければ4億円は埋まったでしょう!」とか、

「武田を失格にしたことで10億円は吹っ飛んだことでしょう!」とか、

「どうしてファンのためにあそこで失格にしたんでしょう!これでまた何百人ものファンが去っていったことでしょう!」

なんて支離滅裂な論調を振りかざし、挙句2003年の大晦日からはじまったルール改正に不満を持っていた選手もそうした論調に乗っかる形で煽った。でも、はっきりいって見苦しいんだよね。」

A 「そもそもルール通り走らない選手が悪いんだろ。確かに昔あった判定を巡る暴動事件については、不可解な判定が少なくなかったとも言われている。しかしそうならないために今や競輪では決定のコールを遅らせ、しかもパトロールフィルムの公開も行なうようになっている。」

B 「客も不満が鬱積しているみたいだが。なぜかといえば、以前ならば自分で勝手に、

「あれは失格にはならないだろ!」

といったことが案外通っていたのに、それが現行のルールになってから「通らなくなった」からだ。だから、「ルールが悪い」という声も強いんだが、もともと客が勝手に言ったことがそのまま通るということ自体「おかしな」こと。」

A 「その上、11月12日の小倉S級決勝なんて、1~4着までに入った選手が「全て」内側追い抜きに引っかかって失格だよ。武田の一件とかであれだけ大問題になった失格例なのに、まだ懲りずにこんなことやってたんだな。」

B 「ま、あれはどうしようもないね。本当にルールを分かってやっているプレーとはとても思えない。今のルールでは走れないなどというよりも、ちゃんとルールというものを把握してから言うべきもんだろう。しかしながらルールもろくに把握せずにレースに出ているスポーツの選手って他にいるかい?こんなことをやっているから競輪はダメだって言われる。来年こそはこんなどうしようもないプレーはやめてもらいたいものだね。」


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