新年が明けて少しの間をおいて動き始める大切な行事、それが春闘・賃上げ・昇給・ベースアップ、などと呼ばれて、大きく言えば世の中を動かすほどの力を持つ大切な行事・行動である。
世の中が順調に動き、人々が順調に働き、食べて遊んで楽しい時を過ごすことで消費をする。その健全な循環行為が順調に進行すれば、各家庭の生活水準が上がる。その分収入の上乗せが重要となる。
収入に見合った消費をする活動が、社会全体の経済を動かし、企業は利益を上げそれを労働力を提供する従業員に還元する。ざっくり言えばこんな図式になるのかな。それこそが平和と呼べる社会現象なのだろう。浅学非才、大企業の中で守られてきた人間の戯れ言と思って聞き流していただけると有り難い。
要するに、今の大きな話題は、物価上昇による実質賃金・実収入の目減り分を、この春闘交渉によってどこまで改善させるのか、はたまた企業の横暴に打ち負かされてどうにもならないのか、賃上げの行方が注目されているということだ。私たち年金生活者には賃上げ闘争も定期昇給もないのだから、今さら何をか況んやではあるが、物価上昇のあおりはモロに受けているわけだから、働く人たちの賃金ベースの上乗せは、やがて年金額の上乗せにも跳ね返って来ることに、幾ばくかの期待をかけたくなりますよね~。そうでないと片手落ちだよね~と単純に考える次第。
所得倍増論・日本列島改造論に乗っかって、トントンと給与が跳ね上がる闘わない春闘も経験してきた。全くその逆の時代も長く経験した。兎に角目を見張る物価上昇。しっかり賃上げ、年金アップを願いたい春ですね~。いったいどっちへ向いて行くのやら。