「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「28年前のあの日」

2023年01月17日 | 思い出話

東京は世田谷区三軒茶屋、静かな町の一角に佇む会社の単身赴任寮。
いつも通りに起きて、身支度を整え朝食のテーブルから見たテレビの画面。先ずこの目に飛び込んできたのは、数か所から立ち昇る真っ黒い煙、その下からメラメラ燃え上がる真っ赤な炎。周辺には大きなビルや小さな四角い建物のほとんどが傾いて、今にも倒れそうな光景。まさにこの世の物とは思えないテレビ映像。しばらくしてから我に返り、急いで食事をして一刻も早く会社に行き、状況の把握とこれからの動作について話し合おうの一念であった。
           

急いで出勤してみると言わずもがな、事務所はパニック状態。本社と全国各地に点在する工場との情報交換に追われたあの日を今も鮮明に思い出す。
新幹線が大阪でストップ。岩国工場の製品輸送が貨車から船便に変更。工場と本社の人の往来は全て航空便に変わり、羽田空港での送り迎えとなった。
そんな個人的パニックも乗り越えたあの日から、紛れもなく28年という歳月が流れた。なんと言ったらいいのか、言葉が見つからない。

何年が過ぎようと、記憶にとどめておかなければならないことはある。28年という歳月は、人々の記憶を薄れさせていく時の流れではあっても、決して忘れてはならない。1月17日午前5時46分を迎えると、一瞬にして還らぬ遠い人となった面影を偲んで涙する人も数知れない。そして今を生きる私たちは、「世の中、いつどこで何が起きるか判らない」という教訓を胸にしなければならない。

毎年のことながら、11日後には誕生日を迎えることもあって、あの日あのときの強烈な印象を思い起こし、今の幸せに感謝の念を呼び起こさせてもらっている。

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