緑の野菜をついばむヒヨ
南天・クロガネモチの実・ピラカンサなど、赤く熟れた実を腹一杯食べたヒヨ。次に狙うのは緑の野菜の葉っぱ。普段は木の枝から枝を渡って食事をするが、緑黄野菜を補給するとなると、危険を冒してでも地面を這って、白菜・大根の葉・キャベツなど手当たり次第食い荒らす。
我が家のあちこちにある南天も、大木になりかけているクロガネモチの実も、隣の空き地のピラカンサも残りわずかまで食い尽くした。来る日も来る日も数組の夫婦か親子か恋人同士か、とにかく入れ替わり立ち替わりやって来て、大きなトラブルもなくちゃんと食べて、大きなフン害をまき散らして飛び去っていく。
それもこれも、バランスのとれた食事に専念することで、野生故の生き抜く方程式を心得ているということなのだろうか。
人間も、朝に昼に晩にテレビから流れるグルメ番組のレシピというレシピに、必ず付いてまわるのが栄養のバランス・食物のバランスという決めぜりふを、ミミタコに叩き込まれていても、実際に守られてはいないのが実情。だからお医者さんは繁盛するし外食産業も、テレビショッピングの青汁屋さんも繁盛する。
時々は窓の外を眺めて、野鳥の生態や食事体系を観察するといい。安易に通販に飛びついて、努力もしないでかっこいい結果だけを求めるアンバランスを改善しましょうや。好みのもの、口当たりのいいものを食いたい放題食ってちゃ、元気で長生きは覚束ないだけでなく、成人病医療費が嵩んで、本当に治療が必要な人に医療が回らなくなりそうですよ。あんまり他人のことは言えない。自分はどうかね。ウ~~ン!!