毎年この季節には必ず時間を作ってわざわざ出かけて、ゆったり深呼吸の一つもしたくなる場所がある。カメラアングルもまたいい。
おまり多くの人は訪れないけど、しっかりした観光スポット「隠れ紅葉の名所」と自ら勝手に命名して、一人悦に入っている場所でもある。
錦帯橋の奥座敷、吉香公園の片隅にあるその名を「岩国もみじ谷公園」という。決して広くもないし、一生懸命紅葉を眺めるほどの数でもない。足も疲れない程度で十分楽しんで見終えられるのがいい。
今日はあいにく土曜日とあって、観光客も結構多かった。人影を避けながら、お気に入りスポットをカメラに収めたのは27枚。毎年同じような写真をアップしてもね~という気恥ずかしさもあって、今年の場合はこの程度に抑えた。悪しからず。
実際はこんなものではなく、あちこち鮮やかな朱や黄色が手招きをしている。500本は優に超える各種数々のかえでやいろはモミジ、それに黄色が映える銀杏の木など、目を楽しませるには十分の広さを誇っている。といことで手前味噌な話であるが、ご用とお急ぎでない方は是非一度お越しになっては如何かな。大きく損はさせませぬぞ。
そこでひと節、♬ 一度はおいでよ岩国へ 人情溢れる城下町 方を寄せ合い二人で渡る 五連アーチの錦帯橋に 舞うは楓か花もみじ ♪♪
昔の人は本当に風流というか、花鳥風月を生活の中に取り込んで楽しんでいたのよね~。春は桜、夏の鵜飼い、秋のもみじや冬の雪景色。自然の織りなす美観は風光明媚な景勝として、多くの人が訪れていたのであろう。
もみじ散策の道沿いにあるお寺の門前には、こんな可愛らしい紅い毛糸の帽子を被ったお地蔵さんのお出迎え。ついで出会ったのが、あまり見かけない大型犬のお散歩。ごっついお兄さんの割りには優しくにこやかに「穏やかなタチ(性質)ですから触っても大丈夫です」と、大型犬に負けない穏やかさで触れ合いタイムを作ってくれた。今日もいい一日であったような。
初冬というには暖かな日が続いているが、無理して遠くへ出かけなくても、その気になりゃ近場にだって色んないいとこるがあるものだよね~。