5月の第2日曜日といえば母の日。母の日と言えばカーネーション。可憐な花。何色よりもピンク色が映えるこの日。
プロ野球もピンク色に彩られていた。打者の持つバットが鮮やかなピンク色。腕章や手首汗止めもピンク。主審のマスクもキャップもピンク色に染められていた。
投げて・打って・走って・捕って、泥んこの中に見せる白い歯の選手も、もちろんベンチにいる監督やコーチも、そして審判も、みんなみんなお母さんがいるから今ここにいる。
母の日とは、そういった奥深い思いが交錯し、何となく優しい心地になれる日でもある。
ただ残念なのは、私も妻も母と呼べる人はとうの昔に彼岸の人となった。孝行をしたいときには親はなし。
この日は、カーネーションを筆頭に色んな花が主役を務める。
花は花でも我が家の花は、今を盛りと咲き誇る「ジャガイモの花」である。葉っぱは青々生い茂り、花は見頃を迎えている。野菜の高騰が叫ばれる中で、見事に咲いたジャガの花に「早く大きくなって家系を助けて」と祈っている。となりの畑に成長するタマネギにも同じように哀願の目を向ける。
土の中で育つジャガイモは姿が見えない。葉っぱが茂り花が咲いても必ず根っこが豊作とは限らない。
でも、色んな高嶺の花が飛び交う中あって、地味ではあるが実益を兼ねたジャガの花。これはこれで可愛くて綺麗なもんだ。