「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「五月病、クリア!」

2022年05月26日 | 季節の移ろい・出来事

   

日本の棚田百選に選ばれるほどの代物ではないが、やはりこの季節、一度は目にしておきたい田舎の田園風景ではある。
しっかり水を張り、耕し、慣らし、代掻きをして早苗が植えられる。今年は気温が未だ上がり切らないせいか、田植えの時期も少しばらばらのようで、早苗がすでに整列して静かに揺れ始めている田んぼもあれば、静かに水を張られた表面に周囲の山影を写し込むだけの田んぼもある。
いずれにしても、これから4・5か月後には黄金色の稲穂がこうべを垂れる実りを迎える。

いつしか5月も下旬を迎え、ついこの間まで小学校最高学年として少し巾を利かせていた孫君も、中学校という少し窮屈な世界に入って2か月が過ぎようとしている。得意とする野球部に所属はしたものの、未だユニフォーももらえず、目下体操服の白Tシャツに黒の半パンで、球拾いにボールボーイに汗を流している。そうは言っても、レギュラーとして活躍している選手は、小学校時代の顔なじみや先輩なので、たまにじゃれたりしながら楽しんでいるようだ。いわゆる生活が大きく変化する5月病に悩まされることなく過ごしている。

ジジとしては、小さな早苗が水に溺れないように、さざ波がたてば両手を広げて風を防いでやりたくなる。が、そこんところを抑えて今はただ黙って見守ってやっている。ババの方は、時折学校帰りに寄って「腹減った、何かある?」という食べ物催促にすぐに応えられるよう、好みの食材を準備しているようだ。
お米とは違ってこちらの実りはいつになるかはっきりしない。1年先にどうなっているか。先ずは努力が続けられているか、中学生野球について行けてるか。こんなことを楽しみに、ひたすら応援するだけである。それは、孫君の応援でもあるが、その前に自分自身が元気で丈夫な身体を維持していなければならないということ。結局は自分の健康を応援するということにつながる。

田植えの済んだ早苗は4カ月先。孫君の将来は当面1年先、そしてその後の将来は永遠に。さてジジの将来はあと何年??孫君のどこまでを見守ってやれるのか。楽しみと不安が入り混じる、早苗が風に揺れる季節である。

コメント
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