「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「水無月ついたち」

2021年06月01日 | 季節の移ろい・出来事

        
             真っ赤な真珠のような実を結ぶナンテンも、今は白い小さな愛らしいつぼみを見せる 

初夏の風に爽やかさを感じながらも、肌は汗ばむ暑さも感じるころ。早くも6月を迎えた。
と言うか、やっと待望の6月を迎えて、長く続いた自宅待機、リモート学習を終えて、いよいよ学校に、寮生活に戻れる日がやって来た。と、喜んでいるのは孫三兄弟の次男君である。

自らの将来をシミュレーションして、自ら選んだ学校に進んだ彼の行き先は神戸であった。コロナ感染拡大の最たる大都市に隣接する神戸。学校内に感染者が出たり、学生寮を閉鎖せざるを得なくなりして、仕方なし一時帰省で里帰りを命じられていた。その禁がようやく解けて、明日から授業が再開され、寮生活も可能となった。

4月の初め、夢と希望と憧れに胸を膨らませて乗り込んだ神戸自動車大学校。入学式を終え、何人かの友達も出来て、授業が始まるのを待つだけの状態の中で、コロナ感染拡大、急遽授業は取りやめ。閉鎖を前にした学生寮の部屋に弁当だけを届けられて、対外活動一切禁止の缶詰状態。その時貯め込んだストレスの大きさは計り知れないほど大きくて、彼の人格を壊しそうなほど厳しいものであった。

それを知っているだけに、「じいちゃん、オレ行ってくるよ」と再出発を前にして顔を見せに来た彼の顔がまばゆく見えた。何もしてやれないジジは、力強いグータッチと、飯代の足しにと封筒を渡すくらいのこと。そして「じいちゃんの期待の星なんじゃけーがんばれよ!」と送り出した。

一つの季節が変わることで、多くの若者の将来が開ける。そんな6月のスタートであってほしい。

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