長雨や風などの影響で陰を潜めていた、真夏の漁り火。
ようやく持ち直した星空に迎えられ、真っ暗い遠くの海に点々と光って見える。
闇の中に浮かぶ漁り火は、いかにも遠くぼやけて見える。しかし実際の距離はさほど遠くでもないことが、昼間の海で予測はつく。
二階の窓から見えるほどの至近距離の陸に沿って、一体何が取れるのだろう。知り合いの漁師さんに聞いてみた。
「この時期は、6~7㎝の中型エビ・アナゴ・たまにタコ・イカ、どっちみちお金になるものはなかなか取れない…」と。
そう言えば独身華やかりしころ、専業漁師のお父さんを持つ友達に誘われて、徹夜の底引き網漁に付き合ったことを思い出した。遠浅の砂地を2~3時間底引きして網を上げる。
いるわいるわ。クルマエビを始めアナゴ・タコ・イカ・数種類の雑魚などがウヨウヨ。手作業で、エビを大中小に振り分けするのが仕事だった。それでも我々の若い頃には近海物が結構獲れた。専業漁業で飯が食えた。
今では、昼も夜もがんばっても大したお金にはならないという。どこも世知辛い世の中ではある。
所詮漁り火などは、遠くから眺めて演歌の一つもひねってみるのがいいのかなー。漁師さんも大変だよなー。
海の魚はかわいそう
お米は人につくられる 牛は牧場で飼われてる 鯉もお池で麩(ふ)をもらう
けれども海のお魚は なんにも世話にならないし いたずら一つしないのに
こうして私に食べられる ほんとに魚はかわいそう (金子みすず)
( 写真: 瀬戸の海に浮かぶ 真夏の夜の漁り火 )
ようやく持ち直した星空に迎えられ、真っ暗い遠くの海に点々と光って見える。
闇の中に浮かぶ漁り火は、いかにも遠くぼやけて見える。しかし実際の距離はさほど遠くでもないことが、昼間の海で予測はつく。
二階の窓から見えるほどの至近距離の陸に沿って、一体何が取れるのだろう。知り合いの漁師さんに聞いてみた。
「この時期は、6~7㎝の中型エビ・アナゴ・たまにタコ・イカ、どっちみちお金になるものはなかなか取れない…」と。
そう言えば独身華やかりしころ、専業漁師のお父さんを持つ友達に誘われて、徹夜の底引き網漁に付き合ったことを思い出した。遠浅の砂地を2~3時間底引きして網を上げる。
いるわいるわ。クルマエビを始めアナゴ・タコ・イカ・数種類の雑魚などがウヨウヨ。手作業で、エビを大中小に振り分けするのが仕事だった。それでも我々の若い頃には近海物が結構獲れた。専業漁業で飯が食えた。
今では、昼も夜もがんばっても大したお金にはならないという。どこも世知辛い世の中ではある。
所詮漁り火などは、遠くから眺めて演歌の一つもひねってみるのがいいのかなー。漁師さんも大変だよなー。
海の魚はかわいそう
お米は人につくられる 牛は牧場で飼われてる 鯉もお池で麩(ふ)をもらう
けれども海のお魚は なんにも世話にならないし いたずら一つしないのに
こうして私に食べられる ほんとに魚はかわいそう (金子みすず)
( 写真: 瀬戸の海に浮かぶ 真夏の夜の漁り火 )