「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「腹を割って…」

2009年08月27日 | つれづれ噺
ヤモリ 「守宮とか家守」と言う字が当てられ、古くから家の守り神的な存在で、人間と共存してきた小動物。

5月上旬~7月下旬に戸袋や壁の隙間、天井などに粘着性のある卵を2つずつ生む。卵は40~90日で孵化する。孵化するまでの温度によって孵化する幼体の性別が決定されることが知られている。極端に高い温度と低い温度ではメスに、中間の温度(28℃前後)ではオスになるのだそうだ。

主に、灯りに寄ってくる虫を食べてお腹を満たす。そのためヤモリ君は灯りに引き寄せられるように集まってくる。
爬虫類を好まない人にとっては、灯火の下でその姿を目にすると、一瞬たじろぎをおぼえるようだ。

足の指の裏側に小さな毛が密生している指下板(吸盤のような働きをする)と呼ばれる器官があり、それを利用して壁などの垂直部分や天井のようなところでも自由に走り回る。先日も網戸に腹這い、虫を狙っている姿を目撃。

人間が住む家に人間と同じように棲息しながら、人間と大きく異なるところがある。それはあっけらかんと腹を見せている。人間はなかなか腹を見せない。腹を割って話そう…などと言いながら、腹芸を使って、本音の話し合いにはなかなかならない。腹の白い?我が輩にしてみれば、腹黒い輩には手を焼く。

この腹芸を駆使しながら歴史を作り上げた人物も少なくない。太閤秀吉もその一人。“露と落ち 露と消えぬるいのちかな 浪花のことは 夢のまた夢” 晩年に出来た我が子への哀惜に駆られながら、結果的には腹芸天下一品の徳川家康に天下を取って代わられた歴史は記憶に新しい。

腹を見せるヤモリからとんでもない話になったが、これもまた、“夏の夜の夢のまた夢…”ということにしよう。

         ( 写真: 垂直な網戸越しに、腹を見せる太っ腹ヤモリ )
コメント (17)
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