「西の谷緑地公園」を美しく!

「公園都市水戸」の街造りを考える人達と協働したいと思っています。

2009年07月22日 23時37分28秒 | 山上鎮夫


桃を見ると山上鎮夫さんを思い出す。
果物はなんでもお好きだったが、特に桃を好まれた。

小さな桃がで始まる。待ちに待った様な懐かしい人にあったような感動である。
だんだん大きくなりうつくしくなってゆく。それは少女がだんだん美しくなっていくように。
梅雨の頃から初秋まで相当長い間楽しめる。
無論美しいばかりではない。美味しさも素晴しい。

桃丸し 桃ぞ美わし 桃美味し
桃くふ 小さき喜び 多き幸
老いければ 真赤な桃を 賜いけり
合掌の 一条あわれ 白き桃
桃の皮 うすく大きく 剥きにけり
桃むけば いよいよ丸く 真白にぞ
もぎたての 真っ赤な桃や 露しとど
脚細く両手に桃を下げてゆく

山上鎮夫著、句集・随筆「草の実」(昭和61年)より。


山上さんは眼科医だが古美術のコレクターとして知られた。
多忙なな診療の合間にクラッシク音楽の鑑賞、俳句、山登り、水墨画を描き、てびねりの陶器制作など広い趣味をお持ちだった。
特に、山川に遊び、草木を心から愛する大自然の信奉者であった。
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