「西の谷緑地公園」を美しく!

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「アート・イン・ホスピタル」@「ギャラリー・古今」洗足池病院内

2012年01月29日 21時24分21秒 | 美術展
「アート・イン・ホスピタル」@「ギャラリー・古今」洗足池病院内



お医者さんは美術が好きな方が多い。
待合室や診察室さらに病室や廊下に絵や彫刻が飾られているのは珍しいことではない。

眼科医の山上鎮夫さんはクラッシク音楽と美術品が大好きであった。
手びねりの器を作り、絵も描かれた。
80歳を過ぎてピアノを買われ、自己流の演奏を楽しまれた。
習ったこともないのに、あたかもピアニストのような演奏をなされた。
蒐集品は自宅での鑑賞が主であったが、一度だけ県立博物館展示され、一般公開されたこともあった。
それを記念して『古陶小集』(1962年)という蒐集品の写真集も出版された。

個人的な収集品であっても。ある面では公共の財産。
多くの人達に観てもらうことが望ましいが、難しいことだ。

その難問に、あえてチャレンジしたのが、洗足池病院の佐藤春喜院長。
2010年7月1日、改築を機にエントランスにギャラリーを併設した。
開設の趣意書には、
 [ギャラリーでは、仏教美術と現代美術を主要なものとして展示しています。 時間軸で捉えるならば、最も古い時代と最も新しい時代、両極にある美術と言えましょう。 古い作品には神や何者かに対する畏敬の念が刻まれ、新しい作品には作者のやむにやまれぬ衝動が作品を造る源になっています。前者は時間というふるいにかけられ、 また後者には未知なる新しい美がそこに内包されています。]

美術品の展示ばかりでなく、ダンスパフーマンスやジャズコンサートなども開催されているようだ。

今年の企画の幕開けは縄文展」
東急池上線洗足池駅から徒歩1分、商店街の真ん中だ。
病院の受付に通じる3階建てのエントランスホールが展示空間。



李禹煥のドローイング、 大野公士の木彫像などを展示。



同じ空間に縄文土器が展示されてある。



お手洗いの前、縄文土器の深鉢に活けられた花。





縄文土器は日本が世界に誇れる文化財。
その意義を、多くの人に知ってもらいたい、との念で開催された。

多くの施設で、美術品の展示空間が生まれれば、と願う。

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