ヤマトタケルの夢 

―三代目市川猿之助丈の創る世界との邂逅―
★歌舞伎・スーパー歌舞伎・その他の舞台★

ゲキ×シネ『SHIROH』3

2005-09-07 21:43:44 | その他の演劇
“3”かいっ(自主ツッコミ)

言及するのを忘れていたけど、舞台に受像機というかモニター並べる
演出って一体いつごろが発祥?誰のどの舞台だったのかしら。海外?
ご存知の方教えてください~

私は、芝居そのものの風景や背景として使われる以外に、
あの「モニター並べ」の際投入される“現代を映写”がどうも苦手。
(渋谷とか銀座の雑踏を映し出す、みたいな。すでにひとつの“型”!?)
常套中の常套だよなぁ~とかなり食傷だし、物語世界はその中で
完結して欲しいので、なんか、急に身近な日常見せられても~と
ちょっと冷めてしまう。←このお芝居に限らず。
テレビ番組なんかでも(ドキュメンタリーでもドラマでも)
結構ありがちな投入ですよね(ーー;)もう飽きた~。
(リーディングスペクタクルも、受像機こそ使用してなかったが
映像で歴史的事実を映し出す、をやっていて、せっかく言葉を媒介に
聴覚の想像力で膨らませていく世界、に浸ろうとしていたのに残念だった。)

猿之助さんも、『オグリ』を作る際に使いたかったようだけど
(詳しくはスーパー歌舞伎ものつくりノートをご参照下さい(^o^)/)
猿之助さんの場合、何台か並べてみる、でなくて、舞台一面、
床にも敷き詰めたい!との希望だったから、試算の段階で
劇場一つ立つ金額となってしまい、あえなく撤回
その代わり、能舞台のエッセンスを活かした、ホンモノのというか
文字通りの「鏡板」の創出という、オリジナリティ溢れる、
美しい演出を考案したのだから、いち観客としては、受像機不使用感謝!

(先月の火樹会での亀井さんのレクチャーの受け売り>能舞台の背景に
描かれている老松は、本来は、客席の後ろに松の木があるとの想定のもと、
―その松には神が宿っている―
それを映し出しているのだそう。なので「鏡板」との呼称。) 

と、勝手な感想(ごたく!?)をアレコレ並べてますが、
実は(って前の記事で書いとる>自分)、このお芝居、
「世界に持って出れる!!」と思っているので
(マジ。一応公式サイトにその旨メールしといた・爆)
グローバルスタンダードなクオリティを目指す方向で、かつ
オリジナリティを大切にした演出で勝負して欲し~と思う。

曲の個人的好みは別として、このゲキ×シネで観た範囲では
演出・曲(の挿入)・演者と、ホント素晴らしかったから。

観てる分野がごく限られた私の、ある意味狭~い観劇体験の中で
日本オリジナルの脚本・芝居で世界に持って出て欲しいと思ったのは、
『ヤマトタケル』(申し訳けないけど2005年バージョンでなく
猿之助さんが演じた初演バージョン←テンポアップは必要~。
だって世界に出るなら日本音楽集団の音で演って欲しいので。)
と、この『SHIROH』です。

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