ヤマトタケルの夢 

―三代目市川猿之助丈の創る世界との邂逅―
★歌舞伎・スーパー歌舞伎・その他の舞台★

ゲキ×シネ『SHIROH』1

2005-09-05 01:11:30 | その他の演劇
公式サイトに詳細案内あります。
9日(金)まで渋谷シネクイントで上演。
シネクイント案内

豪雨のため深夜の帰宅となりました。短感想~
ところどころ私の苦手な音もあったりするのですが、
(この作品に限らず、劇団☆新感線の音作りの一部苦手(~_~;)
 まったく個人的な好悪ですケド)
舞台創りに渾身の想いが込められているのが伝わってきて
ライブでないのに、ラストは思わず拍手しそうになりました&(/_;)
もっと洗い上げられれば世界に持っていってもいいんじゃないか?
と思えるくらい、普遍的なテーマのある作品。

とにかく演出が良い。特に照明が凄く素敵だった!!
映像でこれほどなのだから、ライブだったらもっとインパクトあったかも。
一部衣装はなんとかして欲し(ーー;)

人々の復活(もしくは昇天)の中に、
ロザリオをつけたお蜜さんの姿を認めたときに
堪えていた涙が堰を切ったように流れました・・・

(たぶん、続く~)

続き
周囲に熱心な劇団☆新感線ファンのコがいたり  
その他のコからも、いくつか舞台を観て、なかなか良かったヨ、
という感想も聞いたりしていたのだけど、
どうも、これはまったくの先入観、食わず嫌いの典型なのだが、
小劇というか失礼ながら小劇上がりというか(わ~メッチャ失礼!?)
(単にジャンルの分類の意です(^^ゞ↑)
なんか、劇団系っぽいお芝居に苦手意識を持っていた。
(あ~これって歌舞伎を全く見ずして
「なんか歌舞伎ってさぁ~分かんなさそうだし、たるそう~
と言ってるのと同じですね(~_~;)↑カブキチ的には残念な発言。

しかし、ある日、贔屓の(歌舞伎)役者さんが新感線観に行った!!
という話を聞き及び、「んじゃ、私も」と、
演舞場へ足を運んだのが『阿修羅城の瞳』
歌舞伎から染五郎さんが客演しており、劇中劇で南北があったりと
歌舞伎ファン的には楽しめる要素もあったのですが、
どうも、70年代ロックベースな音作りが煩くて・・・
あと、花道からギターを抱えて
歌のお兄さんが登場したりするのも駄目だった。
歌舞伎なら、妖怪変化が出てこようと、怪談・オカルトめいた話の展開
も大丈夫なのに、阿修羅の妖怪?鬼?の作り物っぽい感じも、ちょっと
入り込めなかったなぁ。。。

ということで、今回、2000円でリーズナブルだし
レミゼ好きだったら、結構ハマれると思うよ~
とのお誘いを頂きながらも、
どうしようかな~となかなか返事が出来ず・・・
「ミュージカル」なんだから、音楽の占める割合というか影響
前回(自分の新感線観劇時)よりもっと大きいんじゃない?と
音楽駄目だったし~(~_~;)と、ウダウダしていた。
けれど、すでに観劇済の方のブログを読んだり、
レミも、最初は「たまには歌舞伎以外のお芝居も観とくかな~」
くらいの気持ちで行って、“ど”ハマりした前科があるので
じゃ、前売り券宜しく~(^o^)/と、他力本願で臨んだゲキ×シネ。

前半はなかなか、気持ちが入っていかなくて
やっぱりこういう音作りなんだ~とか心がちょっと斜に構える
部分もあって、正直、衣装なんかはもっとスタンダードに
作ればいいのに~とか思ったり・・・(プレスリーじゃないよ
と言われても、プレスリー(ーー;)になってる柳生十兵衛とか
松平側の兵士たちが、スターウォーズチック(ダースベイダー系?)
に見えたり・・・←私の感性がゆがんでいるのかしらん。。。)
でも、時々、ふっと歌声に胸の中のどこかを掴まれるような
感じもあって。あと、照明の効果の素晴らしさには惹かれていた。
そして、隙なく舞台が作られていること。

幕間を挟んでからの後半は、持っていかれました~。
美しい旋律もあったし、でも、どこか懐かしいというか・・・
既視感でなくて、聴覚におけるデジャヴ感は
なんて言えばいいのかしら。
凄く混沌としていて、でも、どこかに「普遍」が隠されている
ようで、観終わったあと、何かが響きあったと感じた。

なんで、ロックンロールなんだよ~と思っていたけど
帰宅の電車の中で、あらためてチラシ読んでみると
「ロックミュージカル」と書いてあった
そして、私が感じ、連れにも伝えた部分(感想)はすべて
製作側も織り込み済みというのも

>荒っぽくてムダだらけだけど不思議な魅力に満ちた
                  byいのうえひでのり氏

中川くんが、ホント、天上からおっこってきた天使みたいで
ふわふわして、ピュアな感じを出していて
冒頭は、かわいかったですね。
凧上げの幸福はあっという間に過ぎて・・・
私たちがいつか通り過ぎた短い季節に似てる。
苦悩する四郎の方により近しい気持ちとなるのは
すでに多くのものを喪失しながら生きてきた
自身と重ねられるからかな~
私は、上川さんの演技も、かなり好きでした。

リオや寿庵の描き出すものも打たれる。

なんだか、感想も「混沌」してますね・・・

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