ヤマトタケルの夢 

―三代目市川猿之助丈の創る世界との邂逅―
★歌舞伎・スーパー歌舞伎・その他の舞台★

七月国立劇場歌舞伎鑑賞教室『川連法眼館の場』         (四の切)初日開幕!!

2005-07-03 20:02:10 | 歌舞伎
もう、涙が出るほど面白い、笑三郎さんと春猿さんの解説に、大爆笑(^O^)
ホント、涙流して笑っている人多数!!
っていうか、自分もそうだったんですが(^◇^)

歌舞伎鑑賞教室って私は、自分が高校生の時以来なんですけど
(何十年前の話だ、一体^^;↑↑)
成人してからも(?)結構鑑賞教室も観ている方が、
こんな豪華な(舞台機構も駆使して)
そして、大爆笑の【解説】は、近来ない~と仰っていました。
ネタが仕込んであるので(笑)詳細は伏せますが、
本当に、要点をしっかり盛り込み、尚且つ面白く、飽きさせない構成に
爆死(笑い過ぎ~)しました。
午前の部で、ご自身らが口にされて、多少引っかかった(と思われる)
言い廻しや、説明の語彙・表現などを、
午後の部ではすぐ変更しておられたのもさすが~。
「ネタ」もプチ変更あり(笑)

客層が変わったらまた、その時々で練るのかな?と思うと
平日の学生団体が多い回も、是非観たくなり
明日はもともと休暇なので、午後の部のみ観劇予定でしたが
もう一日、歌舞伎座初日を捨てて(久しぶりに歌舞伎座押さえましたが)
やっぱり、国立に行くことにしました

黒御簾内の鳴物(BGM)の解説、義太夫が役者の心理や動きを語っていること
(今回、舞台左右に電光掲示板が設置され、初心者にはなかなかヒアリングが
難しいからという事で、義太夫の文句が、映画の字幕のごとく表示されます。)
ツケや見得といった歌舞伎独特の所作の紹介、女方の造形
観客の心得!?(拍手・大向う)などなど、35分間に盛りだくさんです。
また、笑三郎さんと春猿さんは、今回解説だけ?とお芝居がなくて
寂しく思っているファンの皆様、ご安心(?)下さい。
物語の紹介方々、四の切への導入として、笑三郎さんと春猿さんが
拵えはせずとも、本イキで、吉野山の静そして忠信の引っ込みを演じます。
これはこれで、本興行のお芝居(カオして衣装つけた)しか
観たことのない人には、とっても貴重でお得かも!!
(私は、造形大や中座のワークショップ等で素踊りや素芝居!?拝見。)


そして、お馴染み四の切ですが、憂いのある雰囲気を漂わせる
段治郎さんの義経、美貌の静御前、この公演中に初役以来、
四の切上演200回を数えるという右近さんの狐忠信。
大枠では安定したひと幕ではありましたが、とにかく劇場内が暑い!!
省エネ、エコ邁進なのかもしれませんが、
舞台上の役者さんは、更に照明を当てられ辛かったのではないでしょうか。
動きの少ない義経の段治郎さんも汗を流しており、
客席も、かなり暑かったです。目の前の役者さんに失礼とは思いつつも、
私ものぼせそうで、思わず観劇中ミネラルウォーターで
水分補給させて頂きました。

午前・午後とも宙乗りでは二拍子がおき、
補助席も朝から出ていて、もう、今日が千秋楽ではないか?と思うくらい
熱気と活気のある場内でした。

今から20年前、1985年に私が初めて観たおもだかの舞台が
この義経千本桜です。たぶん、多くの澤瀉ファンにとっても、
想い出や想い入れの多い演目でしょう。
色彩や道具立ての豪華さ、スピーディで意表をつくケレン。
まず、視覚的なインパクトに心を奪われましたが、
その初めての邂逅で、魂を鷲掴みにされ虜になりました。
様式美と、原初的な何か放出されるエネルギーに。

今日この舞台と出会った多くの観客が、
そして、明日以降この舞台と出会うであろう人々が
あの新鮮な感動や感激を味わうのかもしれないと考えると
その事にもワクワクしてしまいます

【追記】
翔のお便りインデックスから
過去の猿之助さんの舞台への熱い感想が読めます。
義経千本桜の三役完演時の観劇記などもありますので、ご参考までに。

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