紘一郎雑記帳

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次は東京都知事選挙  紘一郎雑記帳

2016-07-13 07:25:01 | Weblog

次は東京都知事選挙  
紘一郎雑記帳

さあ!都知事選だ

参院選は予想どおり自民が勝ったので、
東京都知事選(告示14日、31日投開票)に話題が移るだろう。
10日夜に増田寛也氏が出馬表明した。


自民都連は増田氏を推薦するので、小池氏は推薦願いを取り下げた。
自民は、増田氏と小池百合子氏の間で1999年以来の分裂選挙になった。


増田氏は、岩手県知事、総務大臣と歴任してきた。
もともと建設省官僚であったので手堅い。
リーダーシップを発揮するというより、官僚の提案に乗るタイプだ。
総務大臣時代、地方法人税という地方税を国税化する政策を進めた。
これは地方税を中央集権で配分する仕組みだ。


地方への再配分が必要として、地方間で行うのが地方分権であるが、
総務省官僚はそれが嫌いで、地方法人税を好む。
それを進めた増田氏は総務省官僚の評判がよかった。
ただし、東京都は地方分権に反すると反対であった。
こういう感じなので、思い切った都議会改革などは決して行わないだろう。


 一方、小池氏はどうだろうか。

小池氏が掲げた公約は三つ。
①冒頭解散、②利権追及チーム創設、③舛添問題の第三者委員会設置。
なかでも度肝を抜いたのが、都議会の冒頭解散だ。


今の制度では、総理には国会の解散権があるが、
都知事には都議会の解散権はない。
都議会の解散は、都民からのリコール、自主解散、
都知事不信任に対する対抗としての都知事によるものの3つしかない。
都知事としてできるのは、都民にリコールを起こさせること、
都議会改革をして都議会を締め上げること、
都知事支持の都議会議員をつくって議会解散への流れを作ることだ。


当然、小池氏も都知事に都議会の解散権がないことは承知していると、
会見で明言している。無理筋を承知で、先手を撃つために、
意図的に話題になるような言い方をしたのだろう。
このあたりは、かつて小泉純一郎元総理が「自民党をぶっ壊せ」
といったのによく似ている。


都知事選は、これまで知名度を生かした後出しが有利とされてきたが、
知名度のある小池氏はそれと違う「先手」できた。
相当の勝負師である。しかも、環境大臣や防衛大臣を経験しているので、
政策実務にも精通している。


注目はこの二人となるのだろうか。
自民党が分裂したというのに、
野党候補がかすんでいるとはもの悲しい。
野党の存在感が、ここでも薄くなっている。


民進党の行方だが、獲得議席は30を超えたし、
岡田代表のお膝元である三重県でも民進党候補が勝った。
岡田代表の辞任問題はただちには発生せず、
9月の代表戦までは代表を務めるだろう。


おそらく安倍政権にとっては、岡田代表が辞めないほうが、
今回やらなかった次の総選挙を戦いやすいので、
代表継続を望んでいるだろう。情けない限りだね・・
ところが!びっくり!!野党統一で鳥越俊太郎氏都知事に立候補
へえ~~頑張って下さい