紘一郎雑記帳

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松下幸之助の教え 第3部 上甲晃氏講演録 紘一郎雑記張

2012-02-03 03:30:33 | Weblog

第3部 松下政経塾の教え 上甲晃氏講演録 
紘一郎雑記張

上甲 晃氏
「”志”ネットワーク青年塾 代表」 松下政経塾・元塾頭
1941年大阪生まれ 京都大学卒業後、松下電器産業入社
松下政経塾へ転じ、理事や塾頭などを歴任 「志の高い日本」は「志の高い日本人によつて実現するとの思いから96年「志ネットワーク社」を設立全国5地域で「青年塾」を展開中

上甲氏
私は長年電子レンジの営業課長を務めていたが、40歳のときに”松下政経塾”へ行けとの命令が下りました。
政治には全く関心のなかった私が政治家を育てる塾の仕事など、どう考えても不可能なことで幸之助に直接会った際に断る心算でした。


説得力のある辞退をする為に幸之助の著書を読んだところ「どんな要職や地位でも自分がその器でないと思ったら断れる人間にならなければいけない」といった記述を発見し、意をえた私は政経塾行きの話をきっぱり断りました。

「君、出来ん事を出来んと率直に言えるのは大したものや」と褒められると思った期待は見事に裏切られました

「君は政治に興味のない素人か、そらええことや」と言われ「人は初めは誰でも素人や、新しい物事に取り組むには無知な方が向いている」と畳み掛けられました。
さらに幸之助は「仕事や人生が上手くいくのも、いかんのも、全ては自分の考え方次第や、素人には素人の良さがあることに気付けば、それも生きて来るんや」と言われたのです。

素人というマイナス要因を逆手に取る幸之助流の考え方に感銘を受けた私は塾頭の役を引き受け湘南海岸にあった政経塾に家族と共に住み込みで赴いたのです。

現在松下政経塾出の国会議員は38名を数えます
地方自治体の首長となった者も多く政経塾出身者は80人に上るが、たった一人の例を除いて親を政治家に持つ人はいない、子供の出来が悪ければ会社が潰れるだけだから2世が家業を継いでもよいが政治は公の仕事である。それを血族で継ぐのは封建的だと政経塾では考えている。
そして政経塾が徹底的にこだわった方針がもう一つあるのです。
・・・第4部続く