「国会は誰のためにあるんですか!
紘一郎雑記張
熱血東大教授・児玉龍彦氏の訴え
菅首相の意向で官邸に呼ばれた
児玉教授が、菅や細野原発事故相に
どんな進言をしたのかを
マスコミに詳しく説明するためである。
児玉教授によると、
菅への提言の論点は大まかに3つ。
(1)放射線や地下水への
漏出を遮断できる障壁
「人工バリアー」を地下に建設し、
セシウム汚染土壌の処分場とする
(2)ガンマカメラや
CCDカメラを使った
ベルトコンベヤーによる
食品検査システムの
開発と加速化
(3)無人ヘリコプターを使った
地上10メートルからの
放射能汚染マップの作成――。
いずれの実現にも国策としての
取り組みが絶対不可欠だが、
児玉教授は「その後の進捗については
懸念している」と言い、
こう訴えたのだ。
「菅総理に会ったときに、
これはぜひやってくださいとお願いした。
しかし、
総理がそのことについて動かれたかというと、
私はまだ存じていません」
「汚染土壌の処分と保管は、
すぐさま国策としてやるべき問題なのに、
国会の会期が閉会するという。
私には全く理解できない!
国会は一体、誰のためにあるんですか!
同じことを、
きょうも申し上げなければならないことに……」
これまで国会や勉強会でも
熱血漢ぶりを見せてきたが、
今回、その憤りは、連日バカ騒ぎが
続く民主党代表選とマスコミにも向けられた。
「民主党は政権党だから代表を選ぶことを
やっても構わないが、
国政は国民のためにあるのではないのですか!
これだけ福島県や関東各地で
原発事故による
異常な事態が進んでいるのに、
まったく住民本位の報道がなされていません」
「妊婦や子供の安全を守り、
国土をどこまできれいにするかという問題が、
総理選びの基準になっていない。
小沢派か仙谷派かなんて、
どうでもいいことだと思います。
政府だけでなく、学会やマスコミも
機能不全を起こしています」
「現在の原子力政策および、
原子力災害に対する決定がほとんど
原子炉関係者によって行われている。
しかし、今までの失敗に責任を持つ人が、
これからの政策を決めるのは
やめてもらいたい」
今後はゲノムやイメージング(視覚化)、
コンピューターなど各分野の研究者、
民間企業も含めた「清新でチェック可能な
専門家委員会」の設置を主張するのだ。
もう時間が無いのです