目黒へ

　1日だけお休みを頂いて、日帰りで東京に行きました。

　楽器を持たずに新幹線に乗る事は滅多にない。ラクですね。開放的な気分になる。

　ただ、ちょっとウトウトした後とか、ふとした瞬間に「あれっ、楽器は！」と、いちいちヒヤッとする。いつもあるべき物が手元に無いというのは、それはそれで落ち着かない。…開放的でも、解放はされていないようです。

　目黒のパーシモンホールへ。

　目黒からバスに乗りますが、目黒駅に降り立ったのも久しぶりです。学生時代は毎日利用していた駅ですし、実家が無くなるまでは、ここで東急バスに乗り込むと「帰って来た感」が湧いたものです。

　約10年ぶりですから、懐かしさのあまり、最近脆くなってきた涙腺が緩むのではないかと心配していましたが、そんな事はなかった。

　駅も周辺も、すっかり変わってしまいましたね。位置関係を知る手がかりとして有効だったのは、吉野家とパチンコ屋ぐらい。

　学生の頃に通った立喰そばもキリンシティも無くなってました。まあ、「寂しい」と言うほどの物でもないので、ただの街の新陳代謝なのかなと。東京が故郷だと、これは仕方のないことです。寂しくなれないのが寂しい。

　それでも、目黒通りを走るバスの車窓は懐かしかった。パーシモンに着くまでの、大鳥神社と寄生虫館、ステーキリベラと本町図書館、碑文谷警察と都立大学駅前。変わってないのはこのぐらいか。

　結局、滞在時間４時間くらいで、また山形へとんぼ返り。今は再び新幹線の中です。

　移動ばかりで首が痛くなってきたので、パーシモンホールでの事はまた。