中爺通信

酒と音楽をこよなく愛します。

ヤマトよ永遠に

2023-02-21 22:28:00 | 映画・ドラマ
 初めて映画館で観た映画は「宇宙戦艦ヤマト」でした。渋谷のパンテオン。スクリーンが大きくて度肝を抜かれました。

 白色彗星の中の都市帝国で、ズォーダー大帝が弾くパイプオルガンの重低音がすごかった。…わかる人少ないと思いますが、小学生の「原体験」です。

 すでに何が言いたいかおわかりと思いますが、松本零士氏が亡くなりました。漫画を読む習慣のない私にしては、大きなインパクトです。

 「ヤマト」のプラモデルはほとんど作りました。いかし、その後のガンダムなどにはほとんど興味がなかった。「ヤマト」は特別だったのです。

 一番好きなキャラクターは、やはり「デスラー総統」。彼が乗る「デスラー艦」は、もはや「ヤマト」より好きなので、大きいのを買いました。

 「ウルトラマン」「ゴレンジャー」「仮面ライダー」が、当時の「ドラマ」の全てでしたが、それらはどれも、敵役はただの「わるもの」だった。理由もなく地球を征服しようとする。

 しかしデスラーは違います。彼にも生まれ故郷の星「ガミラス星」があって、そこが環境破壊のため海は濃硫酸になり、住めなくなってしまった。外へ向かうのは新しい移住先を求めてのことなのです。

 「悪者」にも切実な理由があり、見方を変えれば、「良い者」がそれを阻む悪者になりうる。善と悪は、立場の違いでしかない。

 当時の日本の男の子たちに、生まれて初めてこの事実を教えたのが、松本零士さんだと言ってもいい。世界中の子供達が見るべきです。

 偉大な功績を讃えつつ、ご冥福を祈ります。

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