最近、自宅のテレビでも映画が観られる。「アマプラ」とか「ネトフリ」のためです(意味分かりますか?私もずいぶん遅れて知りました)。
わざわざ車に乗ってDVDを借りに行く必要もない。いろいろ便利になった世の中ですが、これでいいのかな…と不安に思うことも。
昔、衛星の「スカイパーフェクトTV」を契約した時も「こんなに面白そうなものが家にいながら一日中観られたら、人間ダメになる」と、ちょっと怖くなったものです。でも、その後のスマホの普及を考えると、そんなものは序の口でしたね。
もはや私のようなシニアが人類の未来を憂えても仕方がないので、最近は楽しく視聴しております。
ということで、昨日は映画「TAR」を。ベルリンフィルの首席指揮者まで上りつめた女性指揮者の転落を描いた作品です。公開中に、観たくてたまらなかったのですが忙しくて行けず。「レンタルビデオに出たら借りよう」と思っていましたが、それももう死語ですね。
2時間半にわたる大作でしたが、なかなか面白かった。「なかなか」という表現を汲み取っていただくほかはありませんが、テーマが絞りきれなかったかなと。主人公の指揮者は同性愛者ということを憚らず、ベルリンフィルのコンサートミストレスとパートナーの間柄。養子縁組した「ふたりの子供」と暮らし、子供には「パパ」と呼ばれている。自分は忙しいので子育ては「ママ」に任せきり。「ママ」もベルリンフィルのコンミスですけど…この辺りが、業界にいる者からすると「うーん」となるところ。
最近の映画界は「LGBT祭り」なので、もはや文句は挟めませんが、せっかく音楽業界の話で音楽論みたいなシーンも多くて面白いのに…と、思ってしまう。
かなりクラシック音楽通の監督なのでしょうか。興味がない人にはまったくわからないだろうなと思えるシーンも多くて、私には面白かった。
天才指揮者だった主人公は結局、ジャニーズと同じようなことが原因で、失脚、転落してしまうわけですが、そこで精神的におかしくなるわけではない。私は最後のシーン、すっかり業界からホサレた彼女が、東南アジアの国でゲーム音楽のコンサートの指揮を本気でやっているラストシーンにちょっと感動しました。
それだけに、余計、この映画のテーマがよくわからなかった。それでもオーデションのシーンなど、オーケストラ業界にかなり食い込んだところもあるので、興味のある方はかなり楽しめると思います。
…最近、アマプラ無しでは生活できなくなってきているのが少し怖くもあります。
わざわざ車に乗ってDVDを借りに行く必要もない。いろいろ便利になった世の中ですが、これでいいのかな…と不安に思うことも。
昔、衛星の「スカイパーフェクトTV」を契約した時も「こんなに面白そうなものが家にいながら一日中観られたら、人間ダメになる」と、ちょっと怖くなったものです。でも、その後のスマホの普及を考えると、そんなものは序の口でしたね。
もはや私のようなシニアが人類の未来を憂えても仕方がないので、最近は楽しく視聴しております。
ということで、昨日は映画「TAR」を。ベルリンフィルの首席指揮者まで上りつめた女性指揮者の転落を描いた作品です。公開中に、観たくてたまらなかったのですが忙しくて行けず。「レンタルビデオに出たら借りよう」と思っていましたが、それももう死語ですね。
2時間半にわたる大作でしたが、なかなか面白かった。「なかなか」という表現を汲み取っていただくほかはありませんが、テーマが絞りきれなかったかなと。主人公の指揮者は同性愛者ということを憚らず、ベルリンフィルのコンサートミストレスとパートナーの間柄。養子縁組した「ふたりの子供」と暮らし、子供には「パパ」と呼ばれている。自分は忙しいので子育ては「ママ」に任せきり。「ママ」もベルリンフィルのコンミスですけど…この辺りが、業界にいる者からすると「うーん」となるところ。
最近の映画界は「LGBT祭り」なので、もはや文句は挟めませんが、せっかく音楽業界の話で音楽論みたいなシーンも多くて面白いのに…と、思ってしまう。
かなりクラシック音楽通の監督なのでしょうか。興味がない人にはまったくわからないだろうなと思えるシーンも多くて、私には面白かった。
天才指揮者だった主人公は結局、ジャニーズと同じようなことが原因で、失脚、転落してしまうわけですが、そこで精神的におかしくなるわけではない。私は最後のシーン、すっかり業界からホサレた彼女が、東南アジアの国でゲーム音楽のコンサートの指揮を本気でやっているラストシーンにちょっと感動しました。
それだけに、余計、この映画のテーマがよくわからなかった。それでもオーデションのシーンなど、オーケストラ業界にかなり食い込んだところもあるので、興味のある方はかなり楽しめると思います。
…最近、アマプラ無しでは生活できなくなってきているのが少し怖くもあります。
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