中爺通信

酒と音楽をこよなく愛します。

フルートの音色

2023-05-15 20:33:00 | 山形交響楽団
 二日間にわたる山響定期が終了。両日ともチケット完売の盛況で嬉しい限り。ウィーン・フィルからゲストを招聘しているので、空席が目立つようでは形にならない。山形の皆さんに感謝です。

 それにしても、フルートは良いですね。管楽器で唯一(というと失礼か)憧れるのがフルートです。

 そもそも、吹き込む息の半分を捨てているという楽器の特性によるものなのか、どんなに熱演しても、暑苦しくなったりヒステリックにならない。力んだ感じにならないのが良い。

 今回のワルター・アウアー氏も、技術的に余裕があるのは当然でしょうが、それ以上の「優雅さ」を感じるのはフルートならではでしょう。

 弦楽器でも「息が入っている音」という表現をしたりします。打撃音や摩擦音の少ない、伸びのある音のことです。

 そんな音色で、ドラマティックな音楽ができたら、と思うのです。

 フルートも、優雅にできるようになるのは本当に大変なことなのはよく知っています。私の父が趣味でフルートを吹いていた時期がありましたが、バタバタしている印象でした。息つぎも、クロールで泳いでいるようでしたし。

 何ごとも、簡単そうにできるようになるまでには、大変な修練が必要なものですね。

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