金曜日から山響は、日曜日の東根市の記念演奏会のため、モーツァルトの「戴冠ミサ」のリハーサルです。「レクイエム」などと違って、明るく生き生きとした感じが美しい曲です。市民の合唱団も半年前から練習しているとあって、良い雰囲気で頑張っています。
「戴冠ミサ」は自分にとって思い出のある曲です。大学時代、一般教養の音楽の教授として、皆川達夫先生が来ていました。先生が退官する時に記念として、大学のオーケストラと合唱団で先生自身の指揮で「戴冠ミサ」を演奏したのです。だじゃれにしては大掛かりですが、彼一流のユーモアでしょう。
先生の講義もユーモアのあるものでした。特にちょっと脱線すると、ユーモアを通り越して、ホラ話っぽくなるのが好きでした。「この間夜道で若い女性を悪者から救った」(しかも得意の空手で)とか…。
また、先生は偉大な学者です。だから(と言うと変ですが)、指揮の方は少し個性的です(平たく言うとわかりづらい)。
それで、初合わせの時は大混乱になりましたが、振り終えた先生は一言「わたくしの指揮、わかりますねっ?」と、おっしゃいました。コンサートマスターだった僕はもちろん「はい…」と、うつむいて答えるしかありませんでした。
しかし先生の人柄もあって、良い演奏会になったことを懐かしく思い出します。今もラジオの「名曲の泉」を聴くと、お元気そうですね。
「戴冠ミサ」は自分にとって思い出のある曲です。大学時代、一般教養の音楽の教授として、皆川達夫先生が来ていました。先生が退官する時に記念として、大学のオーケストラと合唱団で先生自身の指揮で「戴冠ミサ」を演奏したのです。だじゃれにしては大掛かりですが、彼一流のユーモアでしょう。
先生の講義もユーモアのあるものでした。特にちょっと脱線すると、ユーモアを通り越して、ホラ話っぽくなるのが好きでした。「この間夜道で若い女性を悪者から救った」(しかも得意の空手で)とか…。
また、先生は偉大な学者です。だから(と言うと変ですが)、指揮の方は少し個性的です(平たく言うとわかりづらい)。
それで、初合わせの時は大混乱になりましたが、振り終えた先生は一言「わたくしの指揮、わかりますねっ?」と、おっしゃいました。コンサートマスターだった僕はもちろん「はい…」と、うつむいて答えるしかありませんでした。
しかし先生の人柄もあって、良い演奏会になったことを懐かしく思い出します。今もラジオの「名曲の泉」を聴くと、お元気そうですね。