Winding Road

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J2第17節 東京ヴェルディ×モンテディオ山形

2006-05-20 | Jリーグ
山形が狙い通りの展開で、勝つべくして勝った。そういう試合でした。ヴェルディの試合はACL以来の観戦でしたが、J2を戦う上であれから進歩が無いばかりか、むしろ退化しているように感じられました。すっかりJ2のドツボにハマってしまったようです。ヴェルディを見ていて感じられた事は、J2はJ1の下にあるレベルの低いリーグという認識があり、自分達は格上に決まっているというプライドを抱えて戦っているのではないかという事です。それは大きな間違いであり、J2はJ1とは全く異質で過酷なマラソンだという事に早く気がつかないと、取り返しがつかなくなると思います。

ヴェルディのやろうとしていた事は、まず前線に当てて、前で溜めてからサイドに展開するサッカーだと思うのですが、それが上手く噛み合っていない感じ。しかも山形は徐々にヴェルディのやり方に慣れてくると、効果的にオフサイドトラップを仕掛け始めたので、ヴェルディはサッカーをさせてもらえません。それならばと今度は、中盤でお得意の細かいパス回しを始めるわけですが、相手がポゼッションしている時は、山形はラインを下げて守るので、繋いでいても前にスペースが無く、横パスの応酬に走り、行き詰まるとバックパス。結局それの繰り返しで、最終的にはゴール前からは程遠い位置で、ボールを奪われてからカウンターを食らう悪循環の繰り返しでした。当然シュートも無ければゴールの予感すらしない。これでは勝てるわけがありません。

対する山形はヴェルディに比べて運動量が多く、個々がそれぞれに力を発揮していました。レアンドロのキープ力によって、攻撃の基点ができ、そこから両サイドの財前・臼井を使ったワイドな攻めが出来ていましたし、ツートップの1角を担う林が、前線でいいアクセントになっていました。また永井の飛び出しやパス出しも効果的だった。チームとしてまとまって戦えていたという印象を強く持ちました。あえて課題を上げるならば、決定力でしょうか。あと2・3点取るチャンスがあったので、それを生かしていれば、もっと楽な展開になっていたでしょう。

終了と同時に降り出した大雨と強風は凄かった。試合中は晴れていてくれて助かりました。