Winding Road

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ディープのレコード勝ちに思う~天皇賞の記憶~

2006-05-02 | 時事ネタ
先日の日曜日、京都競馬場で行われた天皇賞春では、ディープインパクトがレコードタイムで圧勝しました。さすがに怪物です。強いです。それと同時に、レコードを塗り替えた事を知った時、とうとう記録が破られたのかという思いと共に、97年の天皇賞の記憶が蘇ってきました。

当時、ナリタブライアンが引退した古馬中距離戦線は、サクラローレル・マーベラスサンデー・マヤノトップガンの3頭を中心に動いていました。その中で96年の天皇賞春を勝ったサクラローレルが、やや頭一つ抜けていた感がありました。友人の馬好きの中でも人気がこの3馬に分かれていて、自分はトップガンが好きでした。ただローレルが台頭し始めた頃から、トップガンはローレルの後塵を拝するようになっていたので、正直言って肩身が狭かったです。それまではデカい顔していたんですけどね(笑) 結局有馬を制したローレルは96年の年度代表馬に。

年が明けて97年。トップガン陣営はこの年限りでの引退を発表。そして天皇賞春が訪れました。サクラローレルは凱旋門賞出走の為、これが国内ラストラン。つまり打倒ローレルのラストチャンスだったのです。道中は、それまで先行が多かったトップガンが後方待機する展開。最後の直線に入ると、ローレルが抜け出し、負けじとマーベラスが追いすがって、2頭の一騎打ちに。トップガンはまだ来ない。
しかし200の標識を通過した頃、大外から栗毛の馬体が飛んできた。杉本さんの実況を拝借すると「大外から何か一頭来ている。トップガン来た。トップガン来た。トップガン来た。」 最後の直線で豪脚を炸裂させたトップガンは、ローレル・マーベラスを並ぶまもなくかわすと、3分14秒4という当時の世界レコードで会心の勝利。最後にローレルに勝つことが出来た。この時はたまらなく嬉しかった。

その後、秋に向けての調整中に屈腱炎を発症して引退したので、結果的には天皇賞がラストランとなりました。あれからもう9年もたちますが、トップガンファンにとっては、この天皇賞と前年の阪神大賞典でのブライアンとの叩き合いだけは、絶対忘れる事の出来ないレースです。