Winding Road

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2010J1第31節 神戸×鹿島

2010-11-21 | 鹿島アントラーズ

終戦。最後の最後まで今年を象徴するゲームだった。あと一歩押し込めずに勝ちきれない。積み上げたドローの山をまた一つ増やした先に優勝消滅が待っていた。せめて最後まで勝ち続けて名古屋にプレッシャーをかけ続けたまま終わりたかった。結局ウチがアシストする形で優勝が決まってしまった。

内容は悪かった。シンプルにカウンター狙いの神戸のブロックの堅さに手を焼いた。打てども打てども入らないシュート、幾度となく跳ね返されたクロス、通らないラストパス。攻め手を封じられてチャンスの数自体が少なかった。

後半に入るとみるみるうちに運動量が低下しセカンドボールの争いに負けた。それが負のスパイラルを招いて相手に押し込まれ、防御するのに精一杯で疲弊し前への推進力が失われた。連戦の疲労はあっただろうがそれにしたって動けなかった。逆に言えばそういう騙し騙しの状態では勝てないほどレベルが拮抗しているのが今のJ。相手が残留争い真っ只中の神戸相手ですらそうなる。

相手も残留がかかっているから死に者狂いの必死さだった。あとは小川は素晴らしい選手。きっと将来は神戸を背負って立つ存在になるのだろう。

審判は引退する岡田氏だった。近年は賛否両論、というか否が多かったわけで高齢による運動量不足は否めなかったが確かな経験に裏打ちされた卓越したレフェリング技術やゲームコントロールの巧さ、カードの出し方などは本当に他の追随を許さないレベルだった。心の底からお疲れ様でしたと言いたい。

次にすぐ試合があってよかった。それでもモチベーション低下は必至だろうが。ただ現実問題として早く3位以内を確保して来年のACL出場権を得なければならない。そして天皇杯につなげるためにも残り3試合を無駄にすることはできない。