Winding Road

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2010J1第14節 磐田×鹿島

2010-07-26 | 鹿島アントラーズ

鮮やかな逆転劇だが自分達のやるべき事をやって隙を見せなければしっかり勝ち切れるのを証明した試合。2点差をひっくり返せば普通はもっと興奮するがそれよりもキッチリ勝てた印象が強い。

前半から内容は悪くなかったがちょっとのミスとこちらの穴を突かれた。ジウトンのファールで与えたFKとジウトンのウラを狙い撃ちされたカウンターでの2失点。特に2点目は絵に描いたような速攻で伊野波が左に引きずり出された時点でやられたと思った。磐田の戦術は鹿島対策の教科書のようだった。ハーフタイムには軽く悟りを開いてウチが負ける時はこういう形だから仕方ないかと思っていたのも事実。

また磐田は小笠原・中田へよくプレスをかけて攻撃の芽を寸断し奪ったボールは前田に当てる形が徹底されていた。そこで多少サポートが遅くてもキープ力のある前田でタメを作れる。これだけポストプレーが出来る選手をW杯のあの戦術に当てはめて見てみたかった。

よく圧力をかける作業は前半から出来ていたが、前述したような磐田の戦術が上手くいっていた事もありロングボール中心の攻撃は簡単なボールロストも目立った。ジウトンはスローインで主審に狙われていた。1試合で3回もファールスロー取られるなんて見たことない。

それが後半に入るとフォーメーションをマイナーチェンジしショートパスを使い始めた。ジウトンを生かすため黒子に徹する中田の影の活躍が見逃せない。それに加えて早々の1点が効いた。これで磐田が受け身に回り前半のようなプレスもなくなった。また横から揺さぶると誰かしらがフリーになったのでセットプレーは絶好のチャンスだった。

ジウトンが自らの失点を帳消しにして同点に追い付けば最後はやっぱりCKから。慌てず騒がず任務を遂行した結果が後半の3ゴール。それ以外にも惜しい場面が何度かあった。まずまずよくやれたゲーム。暑い時期に勝ち切る試合を継続出来ているのは非常に大きい。色々課題も残るが良い流れは続けたい。