Winding Road

スポーツやら音楽やらいろいろと。

2008J2第43節 横浜FC×仙台

2008-11-24 | ベガルタ仙台

昇格を争うチーム独特の充実感とプレッシャーを感じる仙台の戦いでした。勝てなかったけれど最後に勝ち点1を拾ったのは大きいと言える。中原のゴールは当日も記した通り、ニッパツ全体のホームのような雰囲気と共に、去年と同じ悔しさを味わいたくない意地が生んだような気がします。実は試合中に去年の西京極がチラッと頭をよぎったんですね。

勝利が絶対条件の仙台は立ち上がりから積極的。しかし序盤の攻勢を終えた辺りから徐々に気合いが空回りしていく。対する横浜は仙台の気合いをいなすように前線に長いボールを入れてくる。それも穴としてターゲットを定めた磯崎・岡山のところへと徹底して。入ったボールは灘波が泥臭く追いかけていき、マイボールに出来なくても前線からのファーストディフェンスをサボらず続けました。こうする事で仙台はビルドアップに時間が掛かり、その間に横浜は守備陣形を整えるためなかなか繋いで崩す展開に持ち込むことが出来ない。

先制点はやはり岡山のつまらないミスから。御給のシュートは林が良く防ぎましたが根占に詰められ失点。仙台は試合全体を通してCBの脆さというか岡山の脆さが出てしまった。岡山好きとしては残念だったけれどそれが現実。ボランチは千葉がカバーして斉藤が展開してというバランスが悪くなかっただけに、最終ラインの安定感が欲しかった。

後半の立ち上がりでいきなり追いついたのは良かった。関口が右サイドで縦に仕掛けてエリゼウをかわしたところで勝負有。そういえば先月同じ場所で見た愛媛戦でも同じように左で江後が仕掛けて大木が得点したことがあった。そのとき抜かれたのもエリゼウ。しかし彼の存在は大きい。この試合でもゴールラインを割りそうなボールを寸前で2回も掻き出していますから、エリゼウ一人で実質2点防いだ事になります。

さあここからという状況なのにまたも失点を許す仙台。何故ゴール前で根占がドフリーなのか。その後は倒れまくって散々時間を稼ぎ倒す横浜にイライラの連続。プレーオンではなくアウトオブプレーで時間を使われるとイライラは増す。関口は競り合いで戸川に食って掛かるなど、やっぱり仙台の気合いが空回りしている。言うなれば仙台の自作自演状態。

しかしロスタイム。ゴール前で粘った途中出場の中原が左足で蹴り込み土壇場で同点。何とか勝ち点1を拾い最悪の事態は免れる結果に。落ち着いて自分達のサッカーをすれば勝てない相手ではなかったけれど、そこに目に見えない重圧や負荷要素があったのでしょう。しかし終わったことは変えられない。前を向いて次です。試合後、挨拶に回る選手達に対し仙台サポは皆口々に『4連勝しよう』と言っていた。選手もサポーターも肝が据わっている、既に覚悟は出来ている。今年はやる年なんだと。12/13は予定空けて待ってます。