Winding Road

スポーツやら音楽やらいろいろと。

J2第24節 水戸ホーリーホック×ベガルタ仙台

2007-06-28 | ベガルタ仙台

水曜の笠松、霧がかかって湿度の高いコンディション。客席には2000人程の観衆が入っていましたが、競技場全体に妙な静けさがあり、どちらのサポも応援していない時間は場内が水を打ったように静まり返っていて独特の雰囲気に包まれていました。

水戸が標榜するポゼッションサッカーが色濃く出ていました。セカンドボールを拾ってポゼッションを高め、村松や小椋を中心にテンポの良いパス回しで攻め込みました。内容は良かったです。次に求められるのは内容の良さをいかにして結果に結びつけるか。少なくとも、これまで見てきた水戸×仙台と違う内容の試合であることは確かでした。

逆に仙台は低調なパフォーマンス。それでも数少ないチャンスをモノにする集中力は見事ですが運動量が少なかった。1点取る前のロペスはミスが多くて機能していなかった。点を取った後は気を良くしたのか、前から積極的にプレスをかけていましたけど。

それでも勝ち切れるのは後ろがしっかりしているから。千葉・木谷・ジョニウソンのトライアングルが堅い守りでゴール前を塞いだことが大きい。長丁場を戦い抜く上でこのセンターラインの安定感は非常に重要。また中盤では富田が守備だけでなく攻撃でも良いアクセントになっていて更にはゴールのおまけつきと元気なところを見せてくれました。連戦であることを考慮すればどんなに不恰好でも勝ち点3取れたのは評価できます。

札幌との勝ち点差が9に縮まったという事実、これが最大にして唯一、この試合で仙台が得たもの。まだまだ先は長いです。水戸のサッカーの完成度が更に高まった時、是非またこの対戦が見てみたいものです。