Winding Road

スポーツやら音楽やらいろいろと。

J1第29節 C大阪×鹿島

2005-11-01 | 鹿島アントラーズ
昨日まで大阪に滞在し、夜遅く帰宅したためレポが遅れまして申し訳ありません。試合以外の下りはまた改めて書こうと思います。ここでは長居に到着してからのお話。

地下鉄の長居駅を降りて地上に出るとすぐにスタが見えてくる。アクセスいいですね。ただ帰りは混んでいて地下鉄の入口に着くまで苦労しましたが・・・。
スタジアムはいわゆる一層式でしたが、傾斜がキツくて観易かったです。上段からの見晴らしは最高でした。

試合前のメンバー紹介時に発表されたのは主審柏原。嗚呼嫌な予感。ただこの日のジョージは割りとおとなしかったように思いました。まあ前日に家本劇場を見せ付けられましたから、並以下を並と感じたのかもしれませんが(笑)そういえば、選手紹介の順番ですが、鹿島を紹介してから10分後くらいにホームのセレッソの紹介をしていた。あれはいつもの仕様なのだろうか。両方まとめてやればいいのに何でだろ、疑問でした。

さてこの日の鹿島のスタメン。出場が不安視された何人かのメンバーも半ば強行出場という感じで、正に総力戦の予感を漂わせてくれます。
前半から攻めていたし、シュートも打っていましたが、フィニッシュが決まらない。セレッソも時折速攻から逆襲の機会をうかがう展開。前半終わりのほうに、岩政が顔面からポストに直撃し、ヒヤリとさせられるシーンも。

後半9分、ウラに抜け出した森島を倒し新井場1発レッド。状況や場面からいって退場でも仕方ないですかね。これによって後ろを3枚にするも、どうしても逆サイドにスペースが空いてしまう展開になる。そこで増田に代え石川投入。これでバランスが保たれました。これとほぼ時を同じくして西澤が2枚目のイエローで退場。これも妥当な判定だと思います。
これでセレッソはシフトチェンジし、勝ち点1を拾う展開を見せるのかと思いきや、左サイドを徳重から苔口に代え、あくまで逆襲から勝利を狙う展開を見せる。

ここから先、攻め込んだのは鹿島。シュートは枠を捉えるものの、ことごとくキーパーの正面に飛ぶ。相手DFがコースを限定している事もありますが、とにかくコースに行かない。よく「シュート打て」と思う事はありますが、この日は「シュートを隅に飛ばせ」という事をずっと思ってました。ただ、シュートまでの流れはしっかり作れていたので内容的には悪くなかったですが、とにかくフィニッシュだけが上手くいかない。逆にセレッソも時折カウンターからチャンスを作る。途中出場した黒部のヘディングシュートは危ないシーンでした。また苔口がいい仕事してました。高い位置で彼にボールが渡るたびに、ヒヤヒヤしました。
お互いに10人で戦っているとは思えない運動量を見せ、全く試合がダレることなく、緊張感が保たれる展開。

そうこうしているうちにロスタイム、ラストチャンスだと思ったコーナーはクリアされて試合終了、と思っていたらセレッソにボールを奪われ一気にピンチに。古橋からファビーニョにスルーパスが出ると、曽ヶ端が、どう見ても追いつかないだろうという位置から半ば無謀とも思える強引な飛び出しを見せる。過去のソガ退場シーンが走馬灯のように脳裏をよぎりました(苦笑) でも飛び出した甲斐あってファビーニョのキックをブロックしたと思ったら、そのボールがまたファビーニョの前に帰ってきた。何だこのアンラッキーさは。目の前には無人のゴールだけ。負けを覚悟したけど、シュートは外れてくれた。助かった。そしてその直後試合終了。

終了と同時に両チームの選手がピッチにバタバタと倒れこむ。それもそのはず。どちらもお互い死力を尽くして、勝利のために最後まで全力で戦いましたから。ファビーニョが試合後コメで「あの最後のシーンは限界だった。シュートしたボールがどこへ外れたか見えなかった。」と言っていましたが、その言葉がこの試合を象徴していると思います。死闘と呼ぶにふさわしい素晴しい試合でした。2位と3位の上位対決に相応しい戦いで、今シーズンのベストゲームに近い内容だったと思います。結局はドローで勝ち点1ずつを分けあいましたが、お互いに満足し実りある勝ち点1でしょう。
セレッソが今の順位にいる事がよくわかりました。決してフロックではないですね。チームとしてやるべき事、戦い方、約束事が徹底されていて、自分達のサッカーを自信を持って展開していた。
試合後のスタンド全体から健闘を称える拍手・声援が大きく聞こえた事が、この試合の素晴しさを物語っていると感じました。