元ライターの小説家への道

僕もまだ本気を出していません。

赤い楯Ⅰ~Ⅳを読んだ。というか見た。

2010年10月06日 22時40分36秒 | アレコレ鑑賞
「ノーベル賞 鈴木氏は予期せず」

 オリンピックで日本人が金メダル取っても、へーとしか思わないけど、ノーベル賞はうれしいんだよなぁ。

---

 広瀬隆著「赤い楯」を読んだ。というか見た。読んだと言い難いのは、あまりにも難しくて内容が頭に入っていないから。買ったのは1996年頃、およそ14年前。その時もあまりの難しさに挫折。成長したら読めるようになるだろうと放置。そして40歳を手前にして改めて読んだが、やっぱり難解。けどめげずにとりあえず目を通した。

 内容は世界を股にかけるロスチャイルド家の栄枯盛衰ノンフィクション。ロスチャイルド家はすでに滅亡した。ところがどっこい閨閥に閨閥を重ねて現在も世界を牛耳っているぜというお話。まぁ難解。登場人物は千は超える。登場する会社や銀行は百を超えるだろうか。頭に入らないっつうの。そんな中でも興味深かった話がちらほら。

1.ダイアナ妃の一族に関して

 ダイアナ妃がチャールズ皇太子と結婚するというニュースが流れた時、僕の記憶が正しければダイアナ妃は幼稚園の保母さんをしていて、そんな人がいきなり王族に!?なんて思っていた。しかし実際は違う。由緒正しい一族で、遠縁にはウインストン・チャーチルがおり、先祖は南アに出征して悪いことをしていたらしい。

2.スイスが永世中立国である理由

 スイスはなぜ永世中立国なのか。僕が昔聞いた話では、スイスはアルプス山脈などの山岳地帯に囲まれており、天然資源などに乏しい。お金のないスイスは外人部隊として他国の兵隊になり戦争に参加していたらしい。ところが戦争をしているA国とB国両方に買われたりした結果、他国の争いにもかかわらずスイス人同士が殺し合いをするなんだそりゃ状態になったらしい。それはいくらなんでも悲しいね。もう戦争は嫌だね。という理由で永世中立国になった。

 とどこかで聞いたが、これは建前。スイスが永世中立国なのは金のせいだ。世界を股にかける企業(例えばネスレとかユニリバーなど)にとって怖いのは戦争だ。敗戦国へのペナルティとして企業の資金を凍結するということがあるらしい。そうなっては困る資金をスイスの名前のない銀行口座に預けておくわけだ。そうして企業は資金を守る。なお企業というのはロスチャイルド家の息のかかった会社だったりする。

 とかなんとか、この手の話がどっさりと書いてある。ロスチャイルド家がワーテルローの戦いで巨万の富を得た話や、オーストリアの人名録からワルトハイム大統領の名前が抜けた訳、富士通(フジツウ)のジはドイツの企業ジーメンスのジから来ている話、オードリー・ヘップバーンの出生、フランスがなぜ核実験を行ったか、セポイの反乱が発生した訳、ユダヤ人を虐殺した毒ガス室を作った企業の話…etc...etc...

 興味が沸く話が多数出てくる一方、世界史と世界経済の細部に通じていないと理解は難しい。また僕とは世界がかけ離れており、???な部分が多い。ダイアナ妃とチャーチルが親戚でも、それは僕には関係なさ過ぎるし…。

 というあまりに難解な4冊でした。10年後に読んだらまたちがうだろうか。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 学問ノススメ(奮闘編)を読んだ | トップ | シャッターアイランドを見た »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

アレコレ鑑賞」カテゴリの最新記事