或る医者が、「乳房は現代医学の盲点ですね・・・」と言わりました。
それは、私が乳房のいろいろの疑問を述べたときでした。
私は職業柄、医学書には書かれていない乳房の複雑な生理を知っているつもりです。
乳房は不思議な器官であるとの認識から始まります。
乳汁は乳管が広がっている時によく流れます。乳房がリラックスした時に乳管は最大に広がります。
ただ、乳房内部の乳管が広がりは見ることはできません。ところが、
乳管の先端に位置する乳頭から乳管の弛緩度を察知できるのです。
乳頭がゆるんで柔らかくなるのです。時には、乳汁がにじみ出るかとから、乳管の弛緩度を察知できるのです。
乳頭には特殊な機能があります。乳頭を構成している平滑筋と、そこに作用する自律神経の働きです。
ご存じのように自律神経は交感神経と副交感神経からなります。
乳管、乳腺、乳頭をゆるめる作用は副交感神経なのです。
リラックスが必要なことは、おわかりと思います。
ですから、母乳マッサージは乳管が弛緩するような優しい手技でなくてはなりません。