授乳には、両方の乳房を与えねばなりません。
片方のみを飲ませていると、飲ませてない方はしぼんで、乳汁は生産しなくなります。
それが根拠になるのでしょうか、従来は多くの産院の指導では、片方づつ5分、にしてください
と指導されることが多かったのです。
私は、5分、5分の取り替えは早すぎます、それが出来るのは、母乳が十分に出るようになったママのみ可能ですーと指導してきました。出産後2~3週間は十分に生産されないのが普通ですし、乳頭を赤ちゃんにならすために、出来るだ長く飲ませねばならないのです。
それで、少なくとも7~8分は片方のませてください。と説明しています。
ところが、或ママは片方のみを赤ちゃんが疲れるまで飲ませるーと指導されたと告げられました。
それも間違いと思います。
乳房は2つあるのですから、原則的には、交互に飲ませなければ、ならないのです。
ですが、それは何処までも原則ですので、臨機応変の飲ませ方は、ママが考慮しなければなりません。
また、出の悪い方から飲ませる、長く飲ませるは正しいのですが、赤ちゃんが飲みにくい乳頭の時と、赤ちゃんの吸飲力が弱い時には、しばらくは、飲ませやすい、出やすい方から飲ませねばなりません。あまりに希望を高く、ハードルを高くすると、赤ちゃんはママの授乳をきらいます。
母乳育児は難しいことが多いですね、でも人生も同じく簡単ではなかったーとこの年になって改めて、思うのです。ですから母乳育児の試練を乗り越えてほしいと思うのです。