個人的ワインのブログ

個人的ワインのブログ引っ越し

Chateau Le Sartre 1997

2008-03-31 05:08:16 | フランス・ボルドー

Chateau Le Sartre 1997

実家のワインセラーからもってきました(2013/5/4)。


シャトーはレオニャン村の南西部に位置し、多くの名醸シャトーと同じように最高の土壌と気候風土に恵まれています。多くの愛飲家を持つ人気ワインのひとつで、適度な酸が心地よくまさに上品なワインです。

テラダワインセレクション より)



シャトー・ル・サルトル Chateau Le Sartre
                                     グラーブ格付外
                                     AOC ペサック・レォニャン
                                     レオニャン

畑 面 積    赤25.6ha  白10ha
年間生産量   12万本
オーナー     GFAデュ・シャトー・ル・サルトル・エ・ボワ・マルタン
           ペラン家 Perrin 
作付割合    カベソー46% メルロー49% カベフラ 5%  
平均樹齢     21年
植栽密度     7,200本/ha
収   量    50hl/ha
発   酵     ステンレスタンク、21日間 
新 樽 率    20%~25%
樽 熟 成    15ケ月~18ケ月
コラージュ    す る。
濾   過     す る。

飲み頃の続く期間/ 収穫後2年~8年

 オーナー、ペラン家は、シャトー・カルボニュー(レオニャン)、シャトー・ラフォン・ムノー(レオニャン)、シャトー・ボワ・マルタン(レオニャン)、シャトー・オー・ヴィニョーの所有者でもあります2004年から、マリー・ジョゼ・ルリィシュ姉妹(故アントニー・ペランの娘たち)と彼女らの夫によりより管理。   

 通販売り文句より 2006年
 濃厚な紫色が特徴的です。濃厚な果実味はもちろん、それにミネラル、ケモノ臭、下草などのニュアンスが複雑に混じりあい、ワインに得も言えぬ深みを持たせています。時間の経過につれ甘味も増してきて、さすがペサック・レオニャンと感じさせてくれます。芳醇なコクと余韻の長さを考えると、肉料理に合わせるだけでなく、ワイン
だけで楽しめる1本といえます。また、今後数年の熟成による変化もとても楽しみです。 

            Graves ヴィンテージ・チャート

  1995年 PP89  2001年 PP88  2007年 PP87
  1996年 PP86  2002年 PP87  2008年 PP91
  1997年 PP86  2003年 PP88  2009年 PP98
  1998年 PP94  2004年 PP88  2010年 PP99
  1999年 PP88  2005年 PP96
  2000年 PP97  2006年 PP87
ろくでなしチャンのブログより)





19世紀から有名なワイン醸造所シャトー、シャトー・ル・サルトルは、AOCペサック・レオニャン3つの名門、シャトー・マラルティック・ラグラヴィエール、ドメーヌ・ド・シュヴリエそして、シャトー・ド・フューザルの間に位置します。 シャトーは、70年代後半にペラン家(Ch.カルボニュー所有)によって見いだされました。 非常に良いテロワールを持つ畑は、現在、マリー・ジョゼ・ルリィシュ姉妹(故アントニー・ペランの娘たち)、そして、彼女らの夫により2004年より管理され、ワインメーカー兼マネージャーであるデヴィッド・シャトーの強力なバックアップを得ています。

ワイン醸造学士を持つデヴィッドは、クリストフ・ルーミエ (シャンボル・ミュジニーのドメーヌ・ジョルジュ・ルーミエのマネージャー兼ワインメーカー)からも教育を受けているのです。 『ワイン造りとは、常にブドウ畑の持つ潜在的可能性の演出だと思います。 どんなに人的であっても、”テロワール”=繊細さ、を重んじなければいけません。 ブドウの品質は本当に、最も重要です。細心の注意を払った耕作、ブドウ畑の環境、ブドウに伴うリスクや影響を最小にし、また、天候の変動を乗り越えた時、我々ブドウ畑管理人への一番のご褒美となります。』デヴィット・シャトー
WINEHOLICより)




抜栓日:2013年8月12日
コルク:長めコルク。シャトー名、Vintageが刻印されていました。
液漏れ:染みなし。液漏れなし。
グラス:リーデル・ボルドータイプを使用。
 
デカンタしましたが、そんなに澱ありませんでした。
色:臙脂色。ちょっとだめかな?という色合いでした。
 
香り:むむ! 還元香、というより硫黄香、ブかな? ちょっとおいておきましょう。硫黄香は、なんとか収まりましたが、いかんせん香りがありません。スワリングでは、還元香です。
 
味わいも平坦で、果実味もなく、タンニンもほぼ溶けきっている感じで、ちょっとこれは残念な結果でした。



Montrachet Marquis de Laguich Joseph Drouhin1986

2008-03-30 05:57:50 | フランス・ブルゴーニュ

Montrachet Marquis de Laguiche Joseph Drouhin 1986

実家のワインセラーシリーズです。

Vintageは1986です。


Joseph Drouhin
深みのある香りと濃密な果実の味♪ジョセフ・ドルーアン


ブルゴーニュ最高のネゴシアンのひとりです。

 『ジョセフ・ドルーアン』は古代ローマ要塞の壁の内側に位置する、ボーヌの街の中心にある、名門の家族経営ワイナリーであり、ワインオークションでも有名な「慈善病院オスピス・ド・ボーヌ」に自社のぶどう畑を寄贈していることでも知られています。

 歴史を持つボーヌ市の中心に位置すること、ぶどう畑開拓とぶどう栽培における長年に亘る経験が培った専門知識。『ジョゼフ・ドルーアン』は、真のブルゴーニュスタイルを貫くワインメーカーとして、ブルゴーニュの誇りになっています。

1880年の創業以来、それぞれの土地の地方色、そして各々のヴィンテージを忠実に反映されるワイン造りを続けてきており、世界中の愛好家から絶賛されています。

 緑がかった美しい金色を持ち、香りはエレガントで、洋梨やヴァニラ、りんごのフレーバー。とてもバランスが良く、まろやかで果実味豊かな後味が残ります。

 この素晴らしい白ワインは、ル・モンラッシェの大部分を所有するラギッシュ公爵家の醸造所で造られます。1947年以来、ジョゼフ・ドルーアンは、このワインのぶどう栽培から醸造まで、一切を統括しています。

e-Wine より)


この世界的に有名なエステートは、世界で最も古いエステートの一つであり、最も貴族的なフランスのファミリー、ラギッシュ公爵家に属しています。
14以上の所有者がひしめくなか、マルキ・ド・ラギッシュ家はル・モンラッシェにおいて、最も大きな土地を占めています。1363年にこの土地はマルキ・ド・ラギッシュ家の手にわたりました。
「プルゴーニュのプレステージ」(世界中でもっとも奥の深いワインとも言われている)白ワインを生産しているモンラッシェの丘は、不思議なことにあまり美しく魅力的な眺めであるとは言えません。この「モンラッシェ Montrachet」という名前は、痩せた木が生い茂る貧土を意味する「rachet」からきています。痩せて硬く、不毛の地」であるこの土壌は、地質学者からバトニアン石灰質と呼ばれており、これが偉大なシャルドネを育てる「テロワール」の特徴です。
白ワインの世界最高峰と呼ばれるモンラッシェ、はフルボディで香り高く、その上エレガントな味わいを感じさせます。瓶内で2,3年が過ぎると、モンラッシェ特有の複雑さと豊潤さを表してきます。エキゾチックなフルーツ、ハチミツ、炒ったアーモンド、その他さまざまなフレーバーをかすかに持ち、ワイン愛飲者を長い余韻で楽しませてくれます。この壮麗なワインを言葉で表すことは非常に難しく、芸術的にいえば「センセーション(五感)のシンフォニー」がもっとも当てはまる表現であると言えるでしょう。
TANAKA-YA より)


Joseph DrouhinのHPはこちら


20数年前、パリで購入したものです。
2012年1月1日抜栓。コルク崩れちゃいました。結構長いコルクです。ワイン名、Vintage、畑の名前が刻印されています。グラスは幅広いタイプのグラスを使用。グラスに注ぐと色は黄金色。とても綺麗な色です。香りは、ん~、なんと表現したらいいのか、最初やや埃臭い印象がありましたが、時間と共にその印象は消え、蜜、ハーブ、お香の香り。最初ちょっと温度が高かったので、冷やして飲んでみると、非常にミネラリーな味。いやー、温度って大事だなー。冷えたほうがキリッと締まって美味しい。時間と共に古臭さが抜けて、非常に濃厚な味になってきます。蕎麦の花の蜂蜜、いや、ほんとに詰まっていて隙間が無いです。最初、すでにピークが過ぎていると思いましたが、ところがどっこい全然濃厚で美味しいくなってきました。温度が上がってくると、それはそれで濃厚系の蕎麦系の甘さを感じます。徐々に柑橘系のニュアンスが出てきます。26年の年月を感じますが、これはうまいな~。更に時間が経つと、蜜系の甘さがどどーんと口の中に広がります。もう5年くらい前に飲んだら、この濃厚さがさらに広がっていたんじゃないでしょうか。モンラッシュ、流石です。


Chateau LaLagune 1985

2008-03-28 05:43:00 | フランス・ボルドー

Chateau LaLagune 1985

(+)実家のワインセラーシリーズです。


このワインについてはこちら をご覧ください。


メドック地区の入り口部分にあるシャトー・ラ・ラギューヌは、メドックの中でも最もボルドーに近い場所に位置しています。畑が砂礫と軽い砂利で構成されていることから、非常に“グラーブ的なワイン”だと評されることも多くなります。しかし、評論家によっては、“ポムロール的”とも“ブルゴーニュ的”とも評価していたりして、飲み手によって色々な特徴を感じるワインです。

1958年まではシャトーは荒れ果てていて、「3級の位置に戻すのは困難だろう」と言われていた時期もありました。しかし、同年にシャトーを購入したジョルジュ・ブリュネ氏という一人の起業家によって、シャトーは完全に生まれ変わり、その品質は飛躍的に回復したことでも有名となりました。その後、オーナーは代わったものの、その品質は落ちることなく向上を続けています。

ラギューヌのワインは、とても力強く、リッチで肉付きの良く、ブラックチェリーの香りが特徴的。現在、若い女性醸造家であるカロリン・フレイさんとそのスタッフの手によって、さらなる品質向上に向けての努力が続けられています。
オールドヴィンテージ・ドットコム より)





Chateau Lagrange 1985

2008-03-27 05:31:54 | フランス・ボルドー

Chateau Lagrange 1985

(+)実家のワインセラーシリーズです。


シャトーの格付けは最上級(グラン クリュ)

シャトー ラグランジュ

デュシャテル伯爵ボルドー・メドック地区の赤ワインは、古くからフランスワインの女王として世界のワインファンの垂涎の的となってきました。シャトーラグランジュは、この公式格付けで、グランクリュに選ばれたわずか58シャトー(その後分割もあって現在61)のさらにトップ3分の1の中に数えられた名門中の名門です。シャトーの歴史は古く、すでに17世紀初頭には、王室砲兵隊輜重隊長のジャン・ド・ヴィヴィアンの所有だった旨が、古文書に記されています。また「1706~1724」年版のマッセのワイン地図にも、すでにLa Grangeの名で記されており、さらに19世紀には、ルイ・フィリップ朝で商農大臣、大蔵大臣、内務大臣を歴任したデュシャテル伯爵がその所有者になり、シャトーの名声を栄光の頂点にまで引き上げました。伯爵は城館や醸造所を、ボルドーでも屈指の規模のものとしたばかりでなく、葡萄園の土中に素焼きの土管を埋めて水はけをよくする等、今日まで受け継がれている画期的な栽培技術を開発、ワインの品質を見事なまでに磨き上げました。ラグランジュがグランクリュに指定されたのも、まさにこのデュシャテル伯爵所有の時代のことでした。しかし、その後、ラグランジュの名声は、ゆっくりとその輝きを薄れさせていきます。1925年にこのシャトーを引き継いだセンドーヤ家が、1929年の大恐慌と戦争で経済的に没落してしまったのです。シャトーは荒廃し、畑は周辺から切り売りされるという、冬の時代の始まりでした。

1983年 ― 新生の年 ―

1983年12月15日、サントリーはこの名門シャトーの経営を引き継ぎました。欧米以外の企業によるフランス政府の認可がおりたのは、サントリーが初めてのことでした。しかし、当時のシャトーラグランジュでは、かつて広大を誇った敷地も、最盛期の300haから157haとほぼ半減に近く、醸造設備は旧式、従業員はわずか13人とすでに限界をわっており、城館も荒れるがままにまかされていました。この現状を前に、サントリーはきわめて単純な目標を立てました。すなわち、この葡萄園の土壌が本来そなえている実力を、再び最大限に引き出すために、すべてを作りかえること。しかもその改善を可能な限り早く行うことでした。そしてこの目標のために、サントリーでは、かつてボルドー大学でワイン醸造研究所長を務めていたフランスきっての醸造学者エミール・ペイノー博士に協力を要請しました。博士はボルドーワインの近年における飛躍的な品質向上の最大の功労者で、「現代ボルドーワインの父」という異名をもつ人物。すでにこの時、伝説的ともいえるシャトーマルゴーの再生を達成していましたが、ラグランジュではサントリーの依頼をうけて、さらに思い切った改造計画を立てました。「なぜならここではすべてをゼロから造り直すことができたからです。我々は、いわば夢をつかもうとしたんですよ」。こうして新生ラグランジュの総責任者には、ペイノー門下の高足マルセル・デュカスが就任し、サントリーからは同じくペイノー門下の鈴田健二が参加、畑から醸造、貯蔵、そしてシャトーのシンボルともいえる城館や庭園にいたるまで、徹底的な改造計画がスタートを切ったのです。


シャトー ラグランジュ サントリーが入手した際の最大の幸運は、土壌の優秀さでした。先代のセンドーヤ家が、土地の切り売りを、周辺の、最も力の劣った部分から少しずつ進めていったため、結果として、かつてのラグランジュの最も優秀な部分、いわば精随ともいえる場所だけが残されていたのです。当時でさえ、多くの専門家が「土壌がもつ潜在能力という点では、メドックのトップ10シャトーに匹敵する」と評価していたのは、そのためです。そして、その潜在能力を可能な限り引き出すことが、当面のサントリーの最大目標となりました。


手摘みの収穫作業1983年の時点で、原産地呼称証明のついた畑は113ha、しかし、現実に葡萄が植えられていたのは、わずか56haのみでした。しかも品種の割合はメルロ種がほぼ半分という、メドックのグランクリュとしては例外ともいえる植え付けで、台木も、どちらかというと多産系のものが選ばれていました。この問題点の克服が、畑における第一の課題となりました。このため、まず第一に、従来の畑では剪定を極端なまでに強めに行って、樹1本あたりの収穫量をおさえ、品質の確保を図るとともに、'85年から新しく植え付けた畑では、すべて少量生産・高品質系の台木およびクローンを選び、かつカベルネ・ソーヴィニヨン種の比率を高めるとともに、ボルドーの伝統的品種であるプティ・ヴェルドの植え付けも進めました。

醸造


樽熟庫従来の醸造設備はすべて廃棄し、最新式の温度コントロール装置をそなえたジャケット式ステンレス製発酵タンクを、メドックで初めて導入しました。しかもその発酵タンクを数多くそろえ、その結果、品種ごと、区画ごとに、すべてを別々に醸造することが可能になり、アッサンブラージュ(ブレンド)の際のセレクションの幅が大きく広がりました。発酵は、メドックのグランクリュの伝統を忠実に守り、できるだけ高めの温度(28~30℃)で長時間(15~20日間)行い、果皮や種子からの成分を充分に浸出させます。なお、この新しい醸造設備は、1985年のワインから使用されています。

アッサンブラージュ・樽熟成

現在のラグランジュでは、畑を小さな区画に分け、数多くの発酵タンクで別々に醸造する方法をとっています。これによりアッサンブラージュ作業が自由にかつ厳密に行えるようになりました。つまり、基準に満たないワインをはねることが容易になったばかりでなく、年ごとの個性を最大限に生かしつつ、絶妙のバランスを達成できるようになったのです。また、’83年のヴィンテージからは、主に若い樹齢の葡萄を使ったセカンドラベル「レフィエフドラグランジュ」を設け、シャトーものの品質基準を一層引き上げました。なお、毎年の新樽の使用率は、酒質とのバランスを考慮して決定しています。ただやみくもに新樽を多用するのではなく、あくまで酒質との調和を重視するのが、ラグランジュのフィロソフィーなのです。

未来へ

新生ラグランジュは、その設備面に関する限り、1985年に完成、それによる飛躍的なまでの品質向上は、世界のワイン関係者の注目をあびました。しかし、葡萄園が完璧な状態に達するのは、まだまだ先のことです。セカンドラベルは別として、シャトーものの品質基準に見合う葡萄は、通常、樹齢が20年をこえた葡萄樹からしかとれないのです。つまり、サントリーの手で新たに植えた優秀な苗木が、ラグランジュの主力となり、ワインの品質が新しいステージにステップ・アップするのは、早くても2005年頃、さらにそのワインが飲み頃に達するまでには――言いかえるなら、新生ラグランジュが真の開花を迎えるまでには、その上10年・20年の熟成の歳月が必要なのです。グランクリュシャトーでのワインづくりとは、このようにして、子孫の世代のために「時」を植え続ける仕事なのです。
ファインズ より)


メドック格付け第3級。AOC St-Julien

力強く、凝縮した果実味が感じられ、安定した品質で常に人気のワイン。実力のわりに低価格といえます。

作付面積:カベルネ・ソーヴィニョン64.8%、メルロ27.9%、プティ・ヴェルド7.3%
ワイングロッサリー より)


1983年にサントリーがオーナーの格付けシャトー。
欧州の企業以外で、初めて格付けをもったシャトー手に入れたサントリーは、それまで、旧式の醸造設備や手入れされていない荒れ果てたブドウ畑でしたが、ワインの蔵だけでなく、ブドウ畑にまで徹底的に改良。
いまや、3級格付けの名に恥じない(いやそれ以上の)品質と評価をてにいれました。
もともと高品質のブドウを栽培できる潜在能力をもっており、この劇的変化には、世界中のワイン評論家から愛好家までが驚きを隠せなかったほど…

味わいからは想像出来ない程の手頃な価格はかなりお買い得!
ボルドーらしい芳醇な香りと味わいをもっていながらも、比較的若いうちから美味しく飲めるワインです。

 

 1983年以前、ラグランジュ(第三級)は1960年代と1970年代の痛ましい一連の品質により、その評判は大きく傷つけられた。ここは『グリュオ・ラ・ローズ』に隣接するよい場所にあり、珍しく分割されていないブドウ畑であるため、よいワインを生み出せぬ理由はないのである。

1983年に日本の大企業である『サントリー』がラグランジュを買収し、このシャトーとワイン蔵だけでなく、ブドウ畑にも驚くほどの改良を加え始めた。
投資が無駄になることはなく、管理を行うマルセル・デュカスや、このシャトーの若くて熱心な醸造学者である鈴田健二といった有能な人々が、非常に短期間の間にすばらしいワインをつくるようになった。
単にワインの品質が向上しただけでなく、ラグランジュは今や、静かな庭や湖に野生生物が集う美しいシャトーとなったのである。

1985年以降のヴィンテージが何らかの特別なスタイルを示しているとするなら、それはまさしく厳しい選別とシュル・マテュリテの要素を持つ非常に熟したブドウの収穫の賜物で、多くのタンニン、トーストしたような新樽の香り、汁気が多くて肥えた滋味が完全に結合して醸し出す、印象的な深みのある味わいという点であろう。
明らかに、新しい所有者たちは、20年もしくはそれ以上熟成することが可能でありながら、若いうちでも魅力のあるワインをつくることに余念がないようだ。
世界のマスコミは、メンツェロプロス家による『シャトー・マルゴー』の驚くべき方向転換を賞賛してきたが、『シャトー・ラグランジュ』における変化については、1990年に『ウォール・ストリート・ジャーナル』紙が、驚いたことに一面で取り上げたことはあったものの、これまであまり書かれてこなかった。そのせいかどうか、このワインの価格は、向上してきた品質レベルにしてはかなり低く抑えられている。

講談社 『BORDEAUX ボルドー 第3版』
Wassay's より)


セカンドワインはles Fiefs de Lagrange レ・フィエフ・ド・ラグランジュ


シャトーのHPはこちら




Chateau Mouton Rothschild 1985

2008-03-26 05:23:49 | フランス・ボルドー

Chateau Mouton Rothschild 1985

(+)実家のワインセラーシリーズです。


ラベルの作者は、ポール・デルボー作。


■ロバート・パーカー氏評/90点
「豊かで複雑で、よく発達した、東洋風のスパイス、トーストしたようなオーク、ハーブ、熟した果実の香りのするブーケは素晴らしい。
口に含むとワインもまた豊かで外向的で、余韻が長く、セクシーだ。飲み頃予想2012年くらいまで。」 
(ボルドー・第3版・より抜粋)

勝山館ワイン倶楽部 より)


産地 ポイヤック 格付け:第1級
タイプ 赤ワイン/フルボディ(重口)
品種 カベルネ・ソーヴィニヨン77%、メルロ11%、カベルネ・フラン10%、プティ・ヴェルド2%

豊かで複雑な、十分に成長したブーケはアジアのスパイス、香ばしいオーク、ハーブ、完熟した果実を思わせ、とても素晴らしい。味わってみると、リッチで外交的で、余韻が長くセクシーだ。
パーカーポイント90+点
飲み頃期間:現在~2015年
インポートリカーショップ より)


85年は熟成を重ね、より深みと重みのある真の姿を現しつつあります。黒い果実の熟した風味に燻したような風味やスパイスが感じられる、豊富なタンニンを包み込むエキス分に富んだ果実味、調和の取れた酒質はミネラルもしっかりと感じさせる凝縮した仕上り。

La Vinee より)




Chateau LaCabanne 1983

2008-03-25 05:19:49 | フランス・ボルドー

Chateau LaCabanne 1983

(+)実家のワインセラーシリーズです。


先日は1981を紹介。その後、ネット情報ありました。


シャトー・ラ・カバンヌは、ボルドー右岸のポムロール村の中心地、オート・テラスと呼ばれる斜面の西側に位置します。土壌は鉄分を含んだ砂利質の粘土で、このシャトーのすぐ周辺にはあの[シャトー・トロタノワ]や[シャトー・クリネ]など、ポムロールを代表する偉大なシャトーが軒を連ねる好立地なのです。

ポムロール地区におけるワイン造りの歴史は古く、ローマ帝国支配下のガロ・ロマン時代からブドウが栽培されていたとされています。このシャトーの名前の起源は、14世紀に農奴や小作人が住んでいた小屋(cabanes)が点在していたことによります。

オーナーであるフランソワ・エスタジェさんは、1952年にこのシャトーを購入したのを皮切りに、現在、ボルドー右岸に計6つのシャトーを所有する、いわゆるポムロールの達人とも言うべき造り手。ポムロールのテロワール(畑の土壌と気象等、土地固有の条件)を熟知した達人は、[シャトー・ラ・カバンヌ]の10haの畑にメルローを94%、カベルネ・フランを6%作付けし、若いうちはプラムやアプリコット等の果実香にジビエ(狩猟肉)などを思わせる複雑な香りを持った、濃厚で肉感的なワインを、年間5000ケースだけ造り出しています。

また、特筆すべきは、[シャトー・ラ・カバンヌ]では近年主流であるプリムールによる販売比率を抑え、ほとんどのヴィンテージをシャトーのセラーで熟成を重ねてから出荷するという、愛好家にはとてもありがたいポリシーを貫いていること。そのため今回ご案内するような状態の良い飲み頃ヴィンテージワインの供給が可能なのです。

(京橋ワインリカーショップ より)




シャトー ラ カバンヌ


シャトー・ラ・カバンヌは、ルニロン・デ・グラン・クリュ・ドゥ・ボルドーの、またセルクル・ポムロール・プレスティージのメンバーである。シャトーは10haの畑から成り、ポムロールの高台の上に位置している。土壌は、砂利と粘土で、鉄屑の上に横たわっている。ポムロールの地理上の中心に位置し、シャトー・クリネ、ラトゥール=ポムロール、トロタノワに囲まれている。葡萄の木はローマ帝国支配下のゴールの時代より栽培されているが、名前の起源、これはまた “LIEU DIT”(場所の名前)の起源でもあるが、14世紀に遡り、この時代には農奴と農夫が住んでいた小屋(cabanes)が点在していた。

畑の面積:10ha
平均生産量:5,000ケース
1haあたりの生産量:40~45 hl.
土壌:砂利質粘土
平均樹齢:28年
収穫:機械摘み
樽の年令:新樽を60%使用
発酵期間:10~13日
マセラシオンの期間:3週間
発酵の温度:29~32度
樽熟の期間:18~20ヶ月
清澄:卵白
フィルターの使用:軽くかける
葡萄品種:92%メルロー、8%カルベネ・フラン

シャトー・ラ・カバンヌ-AOC-ポムロール“高級酒”
シャトー・ラ・カバンヌは、ポムロールの中心地-オート・テラスの西側斜面のグラーヴにある、10ヘクタールのぶどう園です。ここでは、ガロ・ロマン時代からぶどうが栽培されていましたが…………
名称の起源は、農奴や自由小作人の住居であった掘っ建て小屋が点在していた時代、14世紀にさかのぼります。
砂と鉄の瘤塊の心土上の砂利まじりの粘土質土壌を持ち、ぶどう品種の栽培状況は、メルロー90%、カルベネ・フラン10%の20日ほどの醸造、新しいかしの木の樽板(鋸で切らずに割ったかしの木)で作った樽熟成を経て、黒い光沢があって、よく熟れた桜んぼのような色調(メルロー種を基調としたワインの特徴)を持ち、熟成につれてさらに濃厚さを増したワインが出来上がります。このワインは、力強い、デリケートなブーケとアロマのうわだちがあり、アプリコットやキジ、鹿の肉などの甘味のある香りがあり、強烈で、肉感のある口あたりで、こくがあります。 後味は渋みがあり、強烈な芳香がいつまでも残り、そのブーケと繊細さは、調和良く結びつき、強力なボディを作り上げています。
これは、非常にバランスのとれたワインで、熟成のためのすぐれた素質をそなえ、混合時の厳しい選抜のあと、ポムロールの最高級ワインのひとつとしてランク付けされています。
年間生産量は、約5,000ケースです。シャトー・ラ・カバンヌは、ベルギー、スイス、イギリス、デンマーク、西ドイツ、フィンランド、アメリカ合衆国、カナダ、アジア諸国、そして、もちろんフランスなど、多数の国々で独占権なしに、販売されています。
シャトー・ラ・カバンヌは、ドメーヌ・ド・コンポステルというワインも生産しています。
(ピーロート・ジャパンより)







Chateau L'EVANGILE 1983

2008-03-24 05:13:25 | フランス・ボルドー

Chateau L'EVANGILE 1983

(+)実家のワインセラーシリーズです。


ポムロールの新しいスーパースター

ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
 2001年、2000年、1998年、1995年、1990年、1989年、1985年、1982年、1975年、1961年、1950年あるいは1947年のレヴァンジルを試飲した人なら、このシャトーが、荘厳な豊かさと人の心をつかんで離さない個性を持ったワインをつくれるということがよくわかっているはずだ。14haの畑は、北をラ・コンセイヤント、ヴィユー・シャトー・セルタン、ペトリュス、南をサン=テミリオンの偉大なシュヴァル・ブランに境を接する輝かしい立地にあり、土壌は粘土と砂が混じった深い砂利質土壌である。このような有利な点があるのだから、私は、レヴァンジルが(一貫性の模範ではないが)ペトリュスやラフルールやシュヴァル・ブランに匹敵するワインを生産することができると信じている。
 現在それが進行中である。1990年にロートシルト家(ラフィット・ロートシルトのほう)が過半数の株式を取得し、2000年にはアルベール・フレール(裕福なベルギー人で、シュヴァル・ブランにも出資している)とともに全株式を取得した。彼らはこのシャトーの限りない潜在能力を完全に認識しており、レヴァンジルはじきに品質においても、そして嘆かわしいことだが価格においても、ペトリュスやラフルールに挑戦するようになるだろう。

 確かに、故ルイ・デュカスは彼のブドウ畑が際立っていることをはっきり知っていたに違いない。なぜなら、彼はレヴァンジルはあらゆる点で隣りのペトリュスと同じくらいよく、そしてもっと複雑ですらあるという見解を述べて、訪れるワイン評論家をしばしば脅しつけていたからである。非凡なデュカス夫人は90代半ばという年齢でも日常的にレヴァンジルの運営にあたっていたが、数年前に亡くなった。私は、1990年代初めにこの驚嘆すべき女性と昼食をともにした時のことを忘れない。その時、彼女は自身のセラーから1964年、1961年、1947年を出して注いでくれた。山盛りのトリュフ、子牛の胸腺肉(リ・ドゥ・ヴォー)、牛肉のフィレの豪勢な昼食が終わる頃、私は料理をすべて平らげて、客よりも早く栄えあるワインを飲み干したただ1人の人物はデュカス夫人であることに気がついた!
 現在、レヴァンジルは完全にロートシルトの所有下にあり、私はこのシャトーが年々ペトリュスやシュヴァル・ブランに近づいていくことを期待している。選別もせずに、勘と経験に頼った醸造法と育成法で何年にもわたってつくられてきた偉大なワインが実証しているように、魔法のような畑である。ロートシルト家の完璧主義の体制のもとではすべてが変わるだろう。この偉大な出来の実績をもつポムロールは、さらに偉大になる態勢である---価格のほうも。

~一般的な評価~
 レヴァンジルは常にこのアペラシオンの星であるが、近年ロートシルト家(ラフィット)の所有のもとで、さらによくなってきており、品質的にはペトリュスやラフルールに双肩する。この格別のワインは、その豪奢なコクと豪勢さに、テロワールをとてつもなくくっきりと体現させている。私が述べたい唯一の批判は、特定のヴィンテージにおいて清澄と濾過がこのワインの別格の豊かさを奪っているという懸念である。残念なことに価格は品質の上昇を追いかけている---しかし、その価値はある。

平均年間生産量:3500~4000ケース
畑 面積:14ha、平均樹齢:40年、植樹密度:6000本/ha、平均収量:40hl/ha
育て方:発酵とマセレーションは温度管理されたステンレスとコンクリートのタンクで25~30日間。槽内マロラクティック後の熟成は新樽80%で18ヶ月。必要なら清澄や濾過も行う。
ブドウ品種:メルロー75%、カベルネ・フラン25%
所有者:ドメーヌ・バロン・ド・ロートシルト(ラフィット)
FineWine より)

シャトー・レヴァンジル


ポムロールの大地でシャトー・ペトリュス、シャトー・ラ コンセイヤント、シャトー・ヴュー・シャトー・セルタンなどの有名シャトーと隣接すると言った恐ろしい程の好立地であるのが今回お薦めするシャトー・レヴァンジル。
50%の粘土と30%のケイ質の砂礫と、20%の純粋な砂礫から成り立つ土壌はシャトー・ペトリュスと最も類似したものと言われます。
このような好条件を満たすシャトーを1990年以降、シャトー・ラフィットを運営するドメーヌ バロン ロートシルト社が、元々の持ち主であるデュカス家と共同所有しているというのだから、ワイン愛飲家にとっては期待が更に膨らむ所。

このようにあらゆる条件を兼ね備えた期待と安心で満ち足りたシャトーなので、あとは “天候”という神の差配による所のみ?っていう感じ?

スパイシーな香辛料、土っぽい刺激を受けながらもカシス、プラム、カンゾウなど深く、華やかな果実味でまとまりのあるワイン。
強い個性のある香りは飲む人の隠れた個性をも引き出してくれるかも!・・・これは美味しいワインを飲んで、つくづく人生観が変わる酔っ払いの空想かもしれませんが・・・

ヴェリタス より)




Chateau Romer du Hayot 1983

2008-03-23 05:53:16 | フランス・ボルドー

Chateau Romer du Hayot 1983

(+)実家のワインセラーシリーズです。


ソーテルヌの格付け2級ワインです。


シャトー ロメール・デュ・アヨ

小さなソーテルヌのブドウ畑は、もっと有名になってもいいクリュで、パーカーに「たいていは私を楽しませてくれる」と言わせるほどのシャトー


畑はファルグ村の端にあり、「ド・マル」と隣り合っています。
何年かの間、「デュ・アイヨ」と「ファルグ」の2家族に分割されていましたが、1977年からファルグの分がデュ・アイヨに貸し出されているため、現在は所有は2家族だが、経営はデュ・アイヨが行っています。

セミヨン70%、ソーヴィニヨン・ブラン25%、ミュスカデル5%

ワインセラーパリ16区より)




シャトー・ロメール・デュ・アヨ


   美しいシャトー・ドゥ・マルの近くに位置する小さなソーテルヌのブドウ園であるロメール・デュ・アヨのワインは、たいてい私を楽しませてくれる。 ここで造られるワインのスタイルは、新鮮な果実見に富んだミディアムボディ、そして適度な甘さを強調している。樽での熟成が制限されているようで、その旺盛な果実味が、スパイシーで樽香の強いアロマと味わいに隠れてしまう事もない。

ロメール・ディ・アヨは軽めのスタイルのソーテルヌだが、十分な面白さを持ち、一般に4年から7年寝かせて飲むのがよい。 1983年、1979年、1976年、1975年はすべて、ロメール・ディ・アヨの成功したヴィンテージである。

幸いにも、このあまり知られていないシャトーで造られたワインの値段は手頃だ。

【ロバート・パーカー、ボルドー『第3版』より抜粋】
河野酒店より)


フランス・ソーテルヌ地区、格付第2級のシャトーである。ロメール・デュ・アヨは、面積16haと、ソーテルヌとしては決して大きくはないシャトーの為でしょうか。国内では、あまり知られているほうではありませんが、ボトリチス菌の作用で造られるワインは、新鮮な果実味(パイナップル・アプリコット)に富んだ濃厚な味わいで、良質な豊かさと余韻の長い印象的なワインです。

山梨マルスワイナリーより)




Chateau d'Yquem 1983

2008-03-22 05:23:58 | フランス・ボルドー

Chateau d'Yquem 1983

(+)実家のワインセラーシリーズです。



世界最高峰の甘口白ワイン、イケム(=Ch.ディケム)

世界3大貴腐ワインというのがある。それはいうまでもなく、フランスのソーテルヌ、ドイツのトロッケン・ベーレンアウスレーゼ、ハンガリーのトカイ・エッセンシアの3つである。その中でも、フランス・ボルドー地方・ソーテルヌのワインには格付けがあり、その筆頭に君臨しているのがイケムだ。その絶対評価は万人が認めるもので、異を唱える者がいない絶対的存在。

1855年の格付けの際、白ではソーテルヌとバルザックだけが格付けの対象になった。この時、「イケム」は優れた品質により、唯一特別第1級に選出。イケムと比較しうる白ワインはブルゴーニュの雄「モンラッシェ」ぐらいとも言われるほど。

ブドウの樹一本からグラス一杯のワインが造られるといわれる贅の極み、品質が自己の定める水準に満たない年には容赦なく生産しない清廉さ、黄金色に輝く様はまさに飲む黄金そのもので、まさに天上天下唯我独尊である。


貴腐ワインについて
農作物や自然の摂理には全く神秘的なものを感じます。デザートワインと して知られる貴腐ワインは、ボトリティス・シネレアと呼ばれる菌によって起こるのですが、これは完熟ブドウについた時のみ、その菌糸が果粒表面を保護するロウ質に入り込み、水分を蒸発させてエキス分だけを残し、樹に ついたまま干しブドウ状態になること。もしこれが、花や葉、未熟な果粒に ついてしまうと、黒ブドウでは色素を破壊したり、ワインに着色不良や不快な匂いを残したりと、全く違った結果をもたらすのです。よい言葉が浮かびませんが、まさにブドウに高貴な腐敗が起こった、自然からの贈り物。完熟したブドウになるまでのブドウの管理は大変なものです。貴腐ワインは、とても手の掛かった、大切に造られたワインなのです。

(イーショッピング・ワイン より)



ソーテルヌ地方の中心部に位置するイケムは、たくさんの第一級シャトーに囲まれた畑を見下ろす小さい丘の頂きに雄大に広がっている。1785年から1997年までの間、このシャトーは、まさに一族によって所有されていた。アレクサンドル・ドゥ・リュール・サリュース伯爵は、この広大なシャトーの経営責任者である一族の最も新しいメンバーで、1968年に叔父からこのシャトーを引き継いだ。1997年に、このシャトーは巨大なコングロマリット、モエ=ヘネシーに売り渡されたが、この売り渡しについてリュール・サリュース伯爵は異議を唱えている。本書を書いている間、この売り渡しの合法性については、フランスの裁判制度によってまだ法的な決定は下されていない。
 イケムの偉大さとユニークさにはいくつかの要因があることは間違いない。まず第一に、固有の微気候を伴う完璧な立地条件がある。第二に、リュール・サリュース家は、97km にも及ぶパイプを用いた精巧な排水システムを設置した。第三に、イケムには、経済的な損失やトラブルを斟酌(しんしやく)せずに、最も良質なワインだけを生産しようという狂信的とも言える執念が存在する。イケムが、近隣の畑に比べてこれほど優れている最大の理由は、この最後の要因にある。
 イケムでは、1本のブドウの木からたったグラス1杯のワインしかつくらないと誇らしげに語られる。多くの場合、イケムに6週間から8週間滞在し、最低でも4回はブドウ畑をまわる150人もの摘み手のグループによって、ブドウが完璧に成熟するのを待ってひとつひとつ摘まれる。1964年、彼らは、13回にもわたって畑をまわったが、不向きと見なされるブドウを収穫しただけで、結局このヴィンテージではまったく何も生産しないままイケムを後にした。ワインづくりをしているシャトーのなかで、収穫全体を自発的に格下のワインにまわすところ、あるいはそれが経済的に可能なところはほとんどない。しかし、イケムでは、1964年、1972年、1974年にはまったくワインが生産されていない。
 イケムは信じられないような熟成の可能性を持っている。イケムのワインはあまりに豊かでふくよかで甘いために、その多くはいつも10回目の誕生日を迎える前に飲まれてしまう。しかし、イケムが最高の飲み頃になるにはほとんどの場合15年から20年の年月が必要であり、偉大なヴィンテージは、50年あるいはそれ以上経っても、新鮮で退廃的に豊かなままであろう。私がかつて飲んだことのある最も偉大なイケムは1921年ものだった。驚くほど新鮮で生きており、その贅沢さと豊かさは決して忘れることはないだろう。
 こうした品質への情熱的なこだわりは、何も畑に限ったことではない。ワインは新樽の中で3年以上かかって熟成され、全収穫量の20%が蒸発して失われる。リュール・サリュース伯爵が瓶詰めできると見なしたワインでも、最良の樽からだけ厳しく選別される。1975年、1976年、1980年といった秀逸な年には、樽の20%が排除された。1979年のような問題の多い年には、60%のワインが格下のワインにまわされ、1978年のような手に負えないヴィンテージでは、85%のワインがイケムとして売るのにふさわしくないと判断された。私の知る限り、これほど無情な選別過程をとり入れているシャトーはほかにない。イケムでは、豊かさが少しでも失われることを恐れて、決して濾過(ろか)処理を行わない。
 イケムはまた「Y」と呼ばれる辛口のワインをつくっている。これは特色のあるワインで、イケムらしいブーケを持ちながら、樽香が強く、味は辛口で、通常は非常にフルボディで際立ってアルコール度数が高い。力強いワインで、私の舌にとっては、フォアグラのような豊かな食べ物と一緒に出されるのが最高である。イケムはほかの有名なボルドー・ワインと違って、新酒として、あるいは将来飲むべきワインとして売られることはない。このワインは、通常はそのヴィンテージの4年後に、非常な高値で出荷されるが、費やされた労力、リスクそして厳格な選別過程を考えれば、最高の値札に値する数少ない高級価格ワインのひとつである
講談社 『BORDEAUX ボルドー 第3版』


Robert Parker 96 points

1983年は、この20年間にこのシャトーでつくられたワインのなかで最も凝縮されたもののひとつで、驚異的なエキス分と驚くほど多くのグリセリンを持っている。
このヴィンテージはイケムにしては早く、9月29日に収穫が始まり、11月18日に終了した。

1983年は1986年よりもゆっくり熟成し、ほぼ100年は飲めるだろうというのが大部分のオブザーバーの意見である。

イケムの信じがたいような潜在的熟成力からみれば、このようなコメントもあながち誇張ではないだろう。

現在、1983年は、壮大な蜂蜜のような、パイナップル、ココナツ、カラメルの味わいと、巨大なエキス分と、酸味と新樽にわずかに縁取られた、とろりとしてなめらかな質をもつ巨大なワインである。

瓶詰めされてから変わっていないように思われ、少なくともあと10年から15年は飲み始めたくない。

飲み頃予想:2005年から2050年 最終試飲月:90年12月
講談社 『BORDEAUX ボルドー 第3版』
ウメムラWine Cellar より)


Wikipediaはこちら

シャトーのHPはこちら





Chablis Le Beaunois Laboure Roi 2005

2008-03-21 05:58:55 | フランス・ブルゴーニュ

Chablis Le Beaunois Laboure Roi 2005

サービス温度 10~12℃
熟成期間 2~5年
お料理とのマリアージュ カエルの足、アンドゥイエット(モツソーセージ)、ソースのかかった魚料理、仔牛のシチュー、チキンのクリーム煮、カキ、お刺身、お鮨、オニオンスープ、野菜のグラタン、蟹の詰め物、羊のチーズとどうぞ。


ブドウ畑の位置
シャブリ地区を含むオーセール地区はブルゴーニュのワイン生産地の中で最北端に位置します。シャンパーニュ地方とパリ地方からの“玄関”にあたるこの地区は世界的にその名を知られています。


アペラシオンの特徴
シャルドネという品種と石灰質の土壌、春に霜の恐れのある厳しい気候…これらの条件はシャブリに類のない特徴―辛口、フレッシュ、フルーティ、火打石、刈った干草の香り―をもたらします。



タイプ 白・辛口

色 非常に透明感・輝きがあり、やや緑がかった黄色

香り ドライフルーツ、火打石

味 生き生きとしたアタックの後グレープフルーツやレモン、オレンジの皮の香りが湧き上がってきます。



醸造
穏やかなプレスの後ブドウ果汁は澱下げ、清澄されます。アルコール発酵は温度管理されたタンクの中で行ない、マロラクティック発酵は 100%実施します。6~8ヶ月の熟成を経て瓶詰めされます。

 シャルドネ種はシャブリ地区で≪ボーヌ人≫と呼ばれています。当社が誇るこのワインは69区画ものブドウのブレンドによって作られています。殆どの畑は丘の斜面の下部に位置していますが、この部分はキトメリジャンが最も地中深くまで堆積しており、この土壌が「オレンジの皮、みかん、もしくはグレープフルーツ」といった柑橘系の香り、そしてミネラル感を生み出しています。
ラブレ・ロア社HP より)


ワインショップおおがきにて購入。確か1000円台だった記憶があります。

3/9に抜栓。料理は、牡蠣のソテー、あさりのワイン蒸しなど。色は、思っていたよりも緑がかっていない。香りは芳醇。柑橘系の香りが強い。もう少し冷やして飲んだほうが良かった感じ。さほどミネラル感は強くないが、パイナップル系の酸味を感じる。シャブリグランクリュー並みの切れは感じられないものの、食事と合わせて飲むにはとてもおいしいシャルドネだと思います。

2日目でも香りも落ちることなく美味しくいただけました。

後日、再度購入しに行きましたが、値札が付いていず、そのままレジまで持っていくと、2200円くらいになっていました。どうも1000円台の値札は、まちがって張られていたようです。やっぱり。

2009年1月18日にもう一本をあけました。なんとも柑橘系の香りは健在。娘さんはマンゴーの香りと言っていました。ちょっとワインクーラーを出すのがめんどくさくて、約12℃のサーブでしたが、結構なシャルドネ感があります。タチの味噌鍋と合わせましたが、これが結構あいます。最近、なんとか一本を2人であけられるようになってきました。いい感じです。






Menguante garnacha 2005

2008-03-20 05:06:43 | スペイン

Menguante garnacha 2005

スペインはVinedos Y Bodegas Pablo社のワインです。ウエスタンパワーズ店で購入。1000円台のワインです。


樹齢80年もの古木から作られた紫色のワイン。
キルシュやブルーベリー、熟したフルーツの素晴らしい香りを持ちます。
円やかなミディアムボディ。「コート・デュ・ローヌ並に超お得!」と、。
パーカー氏はそのコスト・パフォーマンスの高さを絶賛しています。

キルシュやブルーベリー、熟したフルーツの素晴らしい香りを持ちます。

Menguante
メングアンテ ガルナッチャ
生産地:カリニェーナ地区
生産者:ヴィネドス イ ボデガス パブロ
 品種:ガルナッチャ 100%
味わい:ミディアムボディ
容量:750ml

(酒専門店ミツイ より)


ヴィネトス・イ・ボデガス・パブロ

パーカー90点獲得!
果実ぎゅうぎゅうで『恐ろしいほどの価値!!』
80年の古木から生まれた円熟ワインが、パーカー氏びっくりの1,000円台!

日々値上がりしているユーロ高にもめげず、玉喜はこの夏、またまたスペインからやって来た刺激的な2本をデイリー価格でご紹介します!

「この品質には驚いた!」
「傑出した価値!」
「素晴らしきパブロ家!」

と、ロバート・パーカー氏が惜しげもなく90点の高得点をつけたこの2本のワイン。確かに、ぎゅうぎゅうとした果実味・・・
満足度大!!

1,000円台でありながら「メングアンテ ガルナッチャ」に至っては樹齢80年の成熟した古木が生み出した、貴重なワイン!(樹齢は高いほどブドウの収穫量は下がりますが、樹木や葉に栄養を分け与える必要が無くなった分果実に多くの養分が行き渡り、その結果複雑味に富んだワインを生み出してくれます。)

1760年に設立された「ヴィネトス・イ・ボデガス・パブロ」。3世代に渡り家族で経営されており、基本的な生産ポリシーとして、化学肥料や除草剤等は一切使用せず、自然に近い生産を行っています。

産地であるカリニェーナとは、葡萄品種カリニャン(仏名)を意味します。ここはスペインの伝統が息づく生産地域で、品種名がそのまま地名になっていることからも、この地域の人々のワインへの思い入れと長い歴史が分ります。

そしてなんと言っても素晴らしいのは、この土地自体が秘めた力にあります!

カリニェーナの葡萄は様々な自然環境の奇跡的な好条件のためにぶどうが病気にかかりにくく、殆ど科学的な薬品を使う必要がないため伝統的な方法で葡萄が作られていることが多いようです。

● 夏は38℃の猛暑、冬は8℃まで落ち込み、昼夜の寒暖の差も激しいため強烈なフレイバーが生まれる。
● モンカイヨ山脈からの強い風「cierzo」が低い湿度をもたらす。
● 石灰を豊富に含む、保水力に優れた土。
● 必要最小限の施肥は自然の堆肥を使用。
● 農薬ではなく天敵による害虫駆除。

葡萄は土壌からの自然の養分で育ち、自然の防御の中で生育していきます。自然派ワインというと優しげな味を想像しがちですが、驚くほどに「インパクト強」です!

この地では今でも共同醸造所で造られるお手頃デイリーワインが中心ですが、近年多くの生産者がこの地 の土壌の持つ素晴らしい力に着目、一部の生産者の間では最新の醸造技術を導入した、上級ワインの生産が増えてきているようです。

80年もの古木から作られた紫色のワイン。キルシュやブルーベリー、熟したフルーツの素晴らしい香りを持ちます。

円やかなミディアムボディ。「コート・デュ・ローヌ並に超お得!」と、パーカー氏はそのコスト・パフォーマンスの高さを絶賛しています。

トマト系のパスタにぴったりです。

品種:ガルナッチャ 100%

酒のデパート玉喜 より)

3/7に抜栓。カベルネ・ソーヴィニオンににた感じの色。香りは、なんというかスペインのワインってかんじ。ちょっと柑橘系というかとんがった感じの香りがします。口に含むと、なんとはなしに甘い感じが広がります。自分はあまりタンニンを感じませんが、奥さまは渋くて飲めないと言っていました。チーズに合わせてみるととても良い感じです。デイリーとしてコスパいいと思います。Gallolindo Campo De Borja Bodegas Borsao とは同じガルナッチャでも、結構違う印象です。




Gallolindo Campo De Borja Bodegas Borsao 2006

2008-03-19 05:17:25 | スペイン

Gallolindo Campo De Borja Bodegas Borsao 2006

スペインワイン。ワインショップおおがきで購入しました。945円でした。


赤750ml
ガルナッチャ100%
辛口


「ガリョリンド」とはスペイン語で「かわいい雄鶏」
の意味で、この土地が最も得意とするガルナッチャ
100%で造られています。

畑は粘土質土壌で標高400~500メートルに位置し、
樹齢は5年~12年。ステンレスタンクを使い22~25℃
で発酵、10日間マセラシオンします。

フレッシュで甘さを感じる赤い果実の香りと風味ある
スムーズな飲み口のワインです。

京橋ワイン より)


産地: スペイン/北部地方
格付け: DO カンポ・デ・ボルハ
タイプ: ミディアムボディ
容量: 750ml
葡萄品種: ガルナッチャ
飲み頃温度:14℃~16℃
熟成 : ステンレスタンク
樹齢 : 5~12年
生産者 : ボデガス・ボルサオ

ボデガス・ボルサオは、1958年に意欲的な生産者が結集して作られた生産者組合です。
紀元前4世紀から続く非常に古い歴史を持つBorja(ボルハ)の町で、歴史ある古い醸造所を維持しつつ、最新のテクノロジーを駆使したワイン造りで、ボルハの手本となるワイナリーとなっています。

現在、イギリスのいくつかのワイン専門誌に非常にお買い得と掲載され、アメリカの非常に影響力のあるワイン評論家のロバート・パーカー氏は何年にもわたって「Remarkable Bargains, Excellent Bargains(注目すべき掘り出し物)」と注目しています。

「ガリョリンド」は、スペイン語で「かわいい雄鶏」の意味です。
畑は石灰と粘土質土壌で、標高400~500mに位置し、樹齢は5~12年です。
ステンレスタンクを使い、22~25℃で発酵、10日間マセラシオンします。
フレッシュで、甘さを感じる赤い果実の香りと風味のあるスムーズな飲み口のとてもチャーミングなワインです。
ボルドータイプのヘビーボトルに詰められています。
寺島酒店 より)


なにより、軽く甘い感じ。香りはさほどきつくないが、スペイン特有のちょっと薬臭いような香りがある。一口目はあまり癖がなく、甘さがでる。飲みやすいワイン。しかし、アルコール度数は13.5%くらいあるので結構ぐびぐび行くと酔っぱらうと思う。豚肉の赤ワイン煮と合せたが結構いい感じ。2日目も、ほとんど変わることなく、むしろ飲みやすくなった感じでした。そのあとも飲んでみましたが、3,4日はいけます。すごいです。




Cono Sur Chardonnay 2007

2008-03-18 05:06:03 | チリ

Cono Sur Chardonnay 2007

チリの定番人気デイリー!コノスル!

オーガニックをはじめ、カベルネ!メルロ!シラー!カルメレール!シャルドネ!ゲヴェルツ!ヴィオニエ!リースリング!など!

コノスルは、チリのラペル地区チェンバロンゴに100年以上続く単一畑です。
もとは川底にあった肥沃な土地で、朝霧が畑を冷やし、太平洋の涼しい海風がブドウをゆっくりと熟成させ果実に良質の有機酸と絶妙なバランスをもたらせています。
そのブドウを最新設備と科学醸造法でエレガントかつ高品質なワインに仕上げています。
「コノスル」とは円錐型の南の意。このワイナリーが円錐型をした南米大陸の南部に位置する事を意味しています。


一部手摘みで収穫したシャルドネ種をステンレスタンクで6ヶ月熟成してつくられています。フレッシュで力強いパイナップルのような香りが印象的で、柔らかな酸味とトロピカルフルーツを思わせる果実味豊かな辛口の白ワインです。
スクリューキャップになります

ワイン&WINE より)


コノスルのHPはこちら


3/1に抜栓。かなりのフルーツ香を感じます。味も酸味は感じますが、果実の甘味が広がります。デイリーなシャルドネとして結構いい感じだと思います。鶏の水炊きと一緒でしたが結構あっていました。中1日あけて飲んでみましたが、スクリューキャップにもかかわらず、ほとんど変化なし。すっぱくなったりもしていません。これは結構お買い得だと思います。




Cono Sur Cabernet Sauvignon 2006

2008-03-17 05:51:48 | チリ

Cono Sur Cabernet Sauvignon 2006

チリのワイン。


短期間でチリのトップクラスに成長した「コノスル」 93年に設立された「コノスル」は、9年間でチリで6番目に大きな
ワイナリーとなった。輸出に力を入れており、英国、カナダ、日本などが主要な市場で、来年からチリワイン最大の
市場である米国に参入する。
 進歩的なワイン造りに積極的で、95年に合成コルクをいち早く導入し、02年にはチリでは初めてスクリューキャップを
取り入れた。総生産量の約98%が合成コルクだ。

「コノスル」のワインはデイリーな「ヴァラエタル」、出来のよいキュヴェをフレンチオークで熟成させた「リザーブ」、
状態の良い畑から手摘みで長く熟成させた「ヴィジョン」、最高級品の「20バレル」の4レンジに別れる。
(カジュアル・ワイン より)


チリ・ワイン【コノスル】は、そのパフォーマンスとクオリティの高さでいまや世界的に大人気のワインです。特にワインの評価では厳しいイギリスでの評価が高くその品質は証明済です。
海外では数多くの受賞をしています。


コノスルはラペル地区チェンバロンゴに100年以上続く単一畑を所有するワイナリー、ラペル地区は上質のワインを産する地域。卓抜したメルロー種の供給源でもあります。もとは川底であった肥沃な土地と穏やかな気候に恵まれ、果実味にあふれた非常に力強く、エレガントな味わいのワインを創り出しています。カベルネ・ソーヴィニヨンとピノ・ノワール種は特にイギリスでの評価が高く、それ以外の品種も海外で数多くのワイン賞を受賞しており、最近はメルロー、ゲヴュルツ種の評価が高まっています。ステンレスタンクによる熟成が中心のヴァラエタルと限定の20バレルシリーズもあります。


葡萄の栽培は、オーガニック認定以外の畑でもほぼ有機農法に転換しております。特にピノ・ノワールへの取り組み、こだわりは非常に強く、フランス・ブルゴーニュのマルタン・プリュールにコンサルティングの下、ピノ・ノワール専用のセラーを造り上げました。本来、気温の高すぎるチリの地では、まともなピノ・ノワールを出来ないといわれてきましたが、見事素晴らしいピノノワールを造り上げ、誰もが認める「チリのピノ・ノワールNo.1」の称号を得ました。


最高級プレミアムであるピノ・ノワール「オシオ」はすでに入手困難な状態になっており当店も非常にこまっております。コノスルは次は何をやらかしてくれるのか?・・と思われるほど新しい取り組みが行なわれており、今後単一品種のテンプラニーリョやプティヴェルド、スパークリングワインなどもお目見えできるそうです。


ヒュージョンソン著「ポケットワインブック」では、★★★評価で、『極めて申し分ないピノ・ノワールを産する、他に果物の風味のあるカベルネも』と紹介されています。 おそらくこの価格帯のワインの品質ではピカ一の存在です。いまや世界的な人気のコノスルですが、他のワイナリーに聞いたところ、若き醸造監督のアドルフォ・ウルタード氏のワイン造りは天才的で彼なしでは今のコノスルは無かったのでは・・と聞いたことがあります。


コノスル・ヴァラエタルシリーズは、コルクはすべて新素材プラスティックコルク【スプリューム・コルク】になっております。新世界ワインを中心に急速に広がっている新世代コルクです。コルクによる品質劣化(ブショネ等)の心配がなくなりいま非常に注目されています。


世界で愛されるコノスルの1番人気!
鮮やかなレッドカラー!リピーターの多い人気【デイリー】チリワイン!
デイリーには納得のパフォーマンスがあります。
鮮烈なカシス、チェリー、プラムの香りに、ミントや胡椒などスパイスの香りが複雑性を与えている。エレガントでしっかりとした骨格を持つ、果実味豊かで深い味わいのワイン

ワイン メロウブーケ より)


コノスルのHPはこちら


ウエスタンパワーズにて購入。900円くらい。2/28に抜栓。そんなに香りがない感じ。グラスを回すとプラム?の香り、胡椒の香りを感じます。しかし、味はあまりフィニッシュもなく、果実味は感じますが、ややもったりとした感じの甘さあり。少し時間がたつと、その甘みが強くなりました。酸味も感じますが、こんなもんかなぁ?といった感想。ネット情報では2日目のほうがおいしい、とのコメントも見受けられるので、バキュバンして置いておきました。2日目は、馴染んだなぁ、という感じで飲みやすくなっていました。タンニンも残っていて、しかし初日のようなくする臭さがありませんでした。