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Chateau Saint Pierre 1999

2009-08-31 05:51:31 | フランス・ボルドー

Chateau Saint Pierre 1999

Ch Saint Pierre 1999

(+)実家のワインセラー、新規購入編です。


娘のBirthday Vintageです。


1999 CH. SAINT-PIERRE / SAINT-JULIEN
サン・ピエール・・・玄人好みでインテリジェンス漂うワインじゃないですか!
生産量は僅か5千ケースというサン・ジュリアンの宝石。
グロリアと同じくドメーヌ・アンリ・マルタンが所有・運営しています。
アンリ・マルタンはグロリアの成功を元手にこのシャトーを手に入れたのでした。

「サン=ピエールはサン=ジュリアンで最も知られていない格付けシャトーだ。サン=ピエールで生産されるワインの多くは伝統的にベルギーの愛好家に販売されてきた(中略)サン=ピエールのワインは、サンージュリアンのトップシャトーのものに比べて極めて過小評価されている。華やかなスーパースターたちの影でもがき続けているのだが、通常は現実的な価格がついているのだから、このワインがまだ注目を集めていないという点を有効に利用した方がよいだろう」

「やわらかい、いばらのような、ベリーの果実味は、ハーブ、土、スパイス箱と混ざり合っていて、ほどほどに強烈。酸が弱く、甘いタンニンや肉づきのよい果実味がある。ミディアムボディで、味があり、風味豊かなサン=ジュリアンは、最初の10~12年で飲んでいただきたい」(『ボルドー第4版』より)
エノテカ より)



Chateau Saint-Pierre
メドック格付第4級


年産僅か5,000ケースと希少なサン・ジュリアンの雄


 サン=ピエールは、サン=ジュリアンで最も知られていない格付けシャトーだ。サン=ピエールで生産されるワインの多くは、伝統的にベルギーの愛好家に販売されてきたが、これは間違いなく以前の所有者カステレイン氏とカステレイン=ヴァン・デン・ビュッセ夫人がベルギー人だったからである。1982年にはメドックの偉大な人物の1人であるアンリ・マルタンが購入した。

 畑は、サン=ジュリアン=ベイシュヴェルの町並のすぐ裏手にあり、立地はよい。車で通り過ぎると、樹齢の高い、こぶだらけのブドウ樹の割合が高いことが見てとれる(これは常に高品質の証だ)。ワインのスタイルとしては、リッチで、丸々と太った、がっちりした、フルボディになる傾向がある。ヴィンテージによっては厚みのある、粗雑なものになることさえある。常に深みのある色をしており、時には光を通さないほど濃いものになることもあるサン=ピエールは、大柄で、荒削りで、埃っぽい舌触りのワインだ。デュクリュ=ボーカイユーやレオヴィル・ラス・カーズといった多くのサン=ジュリアンに特徴的なフィネスや魅力には欠けるかもしれないが、そうした欠点を補って余りあるほど明白な(人によっては下品という)力強さと筋肉が見られる。

 1990年代後半にはコルクのせいで変質したボトルがあまりにも多かったが、これがセラーにかなり深刻な問題がある兆候でないとしたら、サン=ピエールのワインは、サン=ジュリアンのトップシャトーのものに比べて極めて過小評価されている。華やかなスーパースターたちの影でもがき続けているのだが、通常は現実的な価格がついているのだから、このワインがまだ注目を集めていないという点を有効に利用した方がよいだろう。  

◎1999年の評価 87点 
 やわらかい、いばらのような、ベリーの果実味は、ハーブ、土、スパイス箱と混ざり合っていて、ほどほどに強烈。酸が弱く、甘いタンニンや肉づきのよい果実味がある。ミディアムボディで、味があり、風味豊かなサン=ジュリアンは、最初の10~12年で飲んでいただきたい。

~BORDEAUX ボルドー 第4版』 ロバート・パーカーJr.著より~
 


シャトー・サン・ピエール 1999

 年間生産量が5,000ケースとメドック格付けシャトーの中でもかなり少ないため、なかなか市場に出回らないサン・ジュリアンの雄。さらにはデュクリュ・ボーカイユーやレオヴィル・ラス・カーズといった格上シャトーが立ち並び、どうしても影を潜めてしまう。ところが価格の面ではこのサン・ピエールの方がありがたい。カベルネ・ソーヴィニヨン主体のリッチな肉付き、しっかりとした強さを持つクラシカルなスタイル。近年評価も高く、注目を集めている。

【産地】ボルドー地方 メドック地区
【原産地呼称】A.O.C.サン・ジュリアン
【品種】カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、カベルネ・フラン
【アルコール度数】13%
【容量】750ml
カーヴ・ド・ヴェレソン より)



セパージュ:カベルネ・ソーヴィニヨン70% メルロー20% カベルネ・フラン10%

(カベルネ・ソーヴィニヨン75% メルロー15% カベルネ・フラン10%と書いてあるところもある)

このワインはこちら の過去記事もどうぞ。




エノテカより購入。5200円。




Puligny Montrachet Les Folatieres Leflaive 1999

2009-08-30 05:25:41 | フランス・ブルゴーニュ

Puligny Montrachet Les Folatieres Domaine Leflaive 1999

Puligny Montrachet Les Folatieres Leflaive 1999

(+)実家のワインセラー、新規購入編です。


娘のBirthday Vintageです。


Domaine Leflaive 【ドメーヌ・ルフレーヴ】


ルフレーヴは、ピュリニー・モンラッシェ村において最も尊敬を集めているドメーヌであり、全ブルゴーニュ、ひいては世界中で最上の白ワインを造りだしています。ブルゴーニュ白ワイン造りの名匠と謳われたヴァンサン・ルフレーヴは既に他界してしまいましたが、その娘、アンヌ・クロードがドメーヌの評価の維持に努めています。

1990年よりバイオダイナミック農法を実践し、ドメーヌでは22haある自社畑のうち、7haをバイオダイナミックで、15haを一般の有機栽培にて行っていますが、これらを比較してみると、前者のほうが「ワインの味はより複雑になり、バランスのとれたものになる。」とアンヌ・クロードは語っています。

ビアンヴニュ・バタール・モンラッシェ、バタール・モンラッシェ、シュヴァリエ・モンラッシェのグラン・クリュを昔から所有し、その素晴らしさゆえ、このドメーヌにモンラッシェは必要なしと言われたほどですが、1991年に念願のモンラシェを手に入れて、ラインナップは完成しました。
モンラシェはわずか0.08haで、せいぜい1樽300本しか造られない貴重品!
Special Wine Shop Cavesより)





☆ Domaine Leflaiveのプルミエ・クリュ&村名 ☆


ドメーヌ・ルフレーブは、モンラッシェ、シュヴァリエ・モンラッシェ、バタール・モンラッシェ、ビアンヴニュ・バタール・モンラッシェのグラン・クリュの畑を持っています。 そしてピュセル、フォラティエールを筆頭に、多くのプルミエ・クリュも所有しています。全てのパーセルはビオディナミで栽培され、得られるブドウは並外れた品質と なります。テロワールを忠実に表現されており、ピュリニーに求められる姿が、究極の形で表現されています。
アンヌ・クロード・ルフレーブ、彼女の造り出す素晴らしい一連のワインは、パワフル、エレガント、そして長い寿命を誇り、完璧と言わしめるほどの高貴さを讃えています。


ピュリニーの至宝ともいうべき珠玉のドメーヌ。つくられるワインはブルゴーニュのみならず、世界中で最上の逸品のひとつ。
 モンラッシェ――’91年産が初リリース。かつてのルネ・フルーロの区画からつくられる――を始めとする4つの特級畑を筆頭に1級、村名合わせて21ヘクタールの広さを誇るドメーヌ。
歴史は1580年まで遡ることが出来るが、18世紀初頭にはピュリニーの村に移りワインづくりを行なっており、現在のドメーヌの姿が出来上がるのは今世紀の始め。1920年代より評価は高かったが、今日の世界的名声は現在の女性当主アンヌ=クロードの父ヴァンサンと彼の兄のジョーによって築き上げられた。’82年にジョー、’93年にヴァンサンが亡くなったがドメーヌは以前にも増して精力的に運営されている。
 ヴァンサンがモットーとし、常に心掛けてきたことのひとつにクリーンということが挙げられる。これは、現在でもこのドメーヌの特筆される事柄で、収穫用、醸造用器具、そして醸造所内と、清潔に保つため、常に尋常ならざる心配りがなされている。他にアンヌ=クロードになってからの特徴的な作業にバイオダイナミックス(仏語でビオディナミック)の実践がある。農薬や化学肥料に頼らず、大地が持っているパワーを十分に活用してぶどう樹を育成するというもの。このことによりアペラシオン本来のその土地毎の持ち味がよりはっきりとワインに反映されるようになった。
 つくりで、注目されるのは二酸化イオウの使用を抑えるという点。通常SO2は雑菌の繁殖を抑制するために用いられるが、ドメーヌでは先に述べたようにワインづくりの工程を極力清潔に保つという努力でこれにかえている。
 コート=ドールのワインづくりに樽は欠かせないが、ドメーヌでは自家樽に取り組み、年々比率を高めている。ちなみに発酵はACブルゴーニュ――といっても、村名畑レ・ウイエールにまたがる樹齢の若いぶどう樹からつくられるクオリティの高いワイン――とACピュリニーは大樽だが、特級と1級は小樽で行なわれ、そのうちの3分の1は新樽を用いる。
 上に記したような伝統的な手法で、土地毎の持ち味を生かし、細心の心配りで仕上げられるワインは、優雅で調和のとれた真に偉大と呼べる素晴らしいもの。
ウメムラより)





ピュリニーの至宝とも言うべき珠玉のドメーヌ

モンラッシェを始めとする4つのグラン・クリュを筆頭にプルミエ・クリュ、ヴィラージュ併せて25ヘクタール弱――ヴィラージュとレジオナル双方は8ヘクタール弱に過ぎず、他は全てグラン・クリュとプルミエ・クリュ――を所有するルフレーヴ。この居並ぶもののない陣容を誇るドメーヌが生み出すのは、しっかりとテロワールが刻印されたピュリニーの粋とも言うべきワイン。

ドメーヌの歴史は1580年まで遡ることが出来るが、ピュリニーでのワインづくりを開始するのは18世紀初頭、そして現在の姿となるのは前世紀の始め。1920年代より評価は高かったが、今日の世界的名声は、1990年よりドメーヌを引き継いだ現在の女性当主アンヌ=クロードの父ヴァンサンと彼の兄ジョー――ジョーは1982年、ヴァンサンは1993年死去――によって築き上げられた。

現在ぶどうの栽培は、プレパラートの使用や月の満ち欠けに即した耕作など厳密なビオディナミとなっている。取り組みは1989年と、アンヌ=クロードが継承したのと前後する時期からで、ピュリニーにおけるビオディナミの先駆的存在でもある。また一部の区画では耕作に馬を使用するなど、ビオディナミに加え、テロワール重視の姿勢が貫かれている。さらにぶどう樹の改植もローテーションを組み、例えばクラヴォワヨンの場合、1959、1960、1962、1972、1973、1981、1983、1988年という具合でこまめに植え替えをおこなっている。

ビオと並ぶドメーヌの特筆すべきことがらとしてクリーンということが挙げられる。これはヴァンサンの時代から徹底されてきた作業で、シェには数多くの水道栓とホースがあり、収穫、醸造用器具、そして醸造所内と、常に清潔に保つための尋常ならざる心配りがなされている。

プレスした果汁は24時間のデブルバージュの後、アルコール発酵となるが、期間は平均で2週間ほど。その際、温度は摂氏25度前後で進み、高いときは28度付近まで上がる。また、シャプタリザシオンは基本的におこなわない――近年では2004年と2007年に多少袋詰めの太陽を使用した――。樽はアリエを主にヴォージュ産も使用し、新樽はブルゴーニュACに1割強、ヴィラージュで2割弱、プルミエ・クリュが2割強、そしてグラン・クリュでも4分の1と使用比率は低い。週に2回から3回のバトナージュをおこないながら、平均で12ヵ月前後の樽熟成を経て後タンクに移し6ヵ月ほど熟成させ、瓶詰め。

出来上がるワインは、モンラッシェとシュヴァリエを除けばリリースされてすぐにも愉しめる口当たりとバランスのよさ。ピュリニーというアペラシオンの教科書として、また単に最高水準のシャルドネーを味わいという向きに、ルフレーヴはその期待に応えてくれる。しかしこのドメーヌの場合、熟成が不可欠。テロワールの特徴を纏い、なによりもうまみが横溢する完成したワインとしての姿は熟成によって望めるのである。

磐石なドメーヌも日々変化を遂げていて、シェフ・ド・カーヴが2008年の7月に替わった。1989年以来務めてきたピエール・モレの後を継ぐのはムルソー在のエリック・レミー。彼を幼い頃から知るピエールがおこなった人選で、エリックの手腕が試されるのは2008年のミレジムからとなる。さらにあまり知られていないアペラシオンや、アンヌ=クロードと志を同じくするつくり手のワインを発掘し、提供していくというプロジェクトもスタートした。CLAC――アンヌ=クロードや伴侶の頭文字――と銘打って、彼女がプロデュースするワイン群で、ラベルのデザインも統一し、2008年からリリースされた。
○モンラッシェ
シャサーニュ側にある0.1ヘクタールに満たない区画だが、ルネ・フルーロから譲り受けた区画には1960年植え付けのぶどうが植わる。アリエ産の新樽のみで発酵――熟成には旧樽も用いる――させるワインは1樽から1樽半の生産量しかない。
○シュヴァリエ=モンラッシェ
7.4ヘクタールの広さがあるシュヴァリエにルフレーヴは4分の1以上――3パーセル、ぶどうは1955年から1974年の植え付け――を所有する。ワインは背筋が通ったミネラル感たっぷりの、シュヴァリエのお手本とも言うべきもの。
○バタール=モンラッシェ
4パーセルを所有するが、クリマ同様ピュリニー、シャサーニュ双方の区画からつくられ、平均の樹齢も30年以上を数える。ルフレーヴで最もふくよかなワインで、このグラン・クリュの持ち味が遺憾なく発揮されている。
○ビアンヴニュ=バタール=モンラッシェ
ビアンヴニュ最大の地主で、3分の1弱の1ヘクタール強をひとかたまりで所有。樹齢50年になるヴィエーユ・ヴィーニュから生まれるワインはバタールに較べ、よりエレガントさを感じさせる仕上がり。
○ピュリニー=モンラッシェ・レ・ピュセル
バタール、ビアンヴニュに接しているプルミエ・クリュ。この区画の上部にあるカイユレとともにグラン・クリュとプルミエ・クリュをつなぐ存在で、ルフレーヴのピュセルも明らかにクラスを超えた深み、優雅さを備えている。
○ピュリニー=モンラッシェ・レ・コンベット
ムルソー側にあるプルミエ・クリュでぺリエールに接しているワインは割合カタめの仕上がりとなる。1963年と72年のぶどう樹が植わるこの区画はルフレーヴが所有するクリマのなかでは最も小さく、広さは0.7ヘクタール強。
○ピュリニー=モンラッシェ・レ・フォラティエール
クラヴォワヨンの上部斜面に位置する、ピュリニーのトップ・グループとなるプルミエ・クリュ。樹齢40年ほどのぶどうからつくられるワインは、ルフレーヴのプルミエ・クリュのなかでは最もふくよかなもの。
○ピュリニー=モンラッシェ・クラヴォワヨン
ピュリニーのアペラシオンのほぼ中央に位置し、ルフレーヴは広さ5.5ヘクタールのうちほとんどといっていい4.7ヘクタールを所有。安定した完成度の高いワインで、ルフレーヴの力量を知るにはうってつけの1本となっている。
○ムルソー・スー・ル・ド・ダーヌ
ドメーヌ唯一の赤だったブラニー・スー・ル・ド・ダーヌは2001年のミレジムで姿を消し、替わって新たにムルソーのプルミエ・クリュ、ムルソー・スー・ル・ド・ダーヌとして2000年のミレジムからリリースされている。
○ピュリニー=モンラッシェ
所有する7パーセル――総面積は5ヘクタールに達する――はムルソーからシャサーニュ側まで満遍なく散らばり、このアペラシオンの気品といったものがしっかりと体現されている、まさに教科書的存在のワイン。
○ブルゴーニュ
2パーセル――レ・パルティエとウリエール――からつくられ、双方ともヴィラージュの区画に接しているという上々の立地。このカリテ・プリなワインは、リリース後すぐに完売となるほどの人気がある。
○マコン・ヴェルゼ
ドメーヌ表示だが、所有畑ではなくメテヤージュでの生産となっている。場所はマコンというよりはプイイ=フュイッセに近い、ヴェルゼの村。アンヌ=クロードのいとこにあたるポール・ド・ノゥエが、樹齢25年ほどのぶどうが植わる9.5ヘクタールの耕作を担当し、当然栽培はビオ。2004年のミレジムから生産を開始した。




ドメーヌ・ルフレーヴ 所有畑一覧
 
 
グラン・クリュ
 モンラッシェ
 シュヴァリエ=モンラッシェ
 バタール=モンラッシェ
 ビアンヴニュ=バタール=モンラッシェ

 
 
プルミエ・クリュ
 ピュリニー=モンラッシェ・レ・ピュセル
 ピュリニー=モンラッシェ・レ・フォラティエール
 ピュリニー=モンラッシェ・レ・コンベット
 ピュリニー=モンラッシェ・クラヴォワヨン
 ムルソー・スー・ル・ド・ダーヌ

 
 
ヴィラージュ

 ピュリニー=モンラッシェ
 マコン・ヴェルゼ

 
 
レジオナル
 ブルゴーニュ
ラックコーポレーションより)




ルフレーヴ
Domaine Lfflaive
ピュリニーの至宝ともいうべき珠玉のドメーヌ。つくられるワインはブルゴーニュのみならず、世界中で最上の逸品
歴史は1580年 まで遡ることが出来るが、18世紀初頭にはピュリニーの村に移りワインづくりを行なっており、現在のドメーヌの姿が出来上がるのは前世紀の始め。1920 年代より評価は高かったが、今日の世界的名声は現在の女性当主アンヌ=クロードの父ヴァンサンと彼の兄のジョーによって築き上げられた。近年のブルゴーニュにおけるテロワール重視の姿勢はこれまでにない高まりを見せているが、テロワールを尊重するぶどう栽培となると自ずとビオ、もしくはビオ的な耕作に移行していくのは当然の流れで、多くのつくり手が追随している。ルフレーヴでは1989年と、亡きヴァンサンの時代にはすでに取り入れてい て、同地におけるビオの先駆的存在でもある。またビオと並ぶドメーヌの特筆すべきことがらとしてクリーンということが挙げられる。これはルフレーヴが生む ワインの名声の単純にして最大の秘密のひとつでもあり、収穫用、醸造用器具、そして醸造所内と、清潔に保つため尋常ならざる心配りがなされている。
基本となるのは圧倒的な果実味とそれを支える練れた酸、そこにテロワールの味わいが加味されてそれぞれのワインが形づくられるが、アペラシオンのクラスが 上がるにしたがって深みと複雑さが確実に増していくのが如実に感じ取れる。ともかくドメーヌは4つのグラン・クリュ、それに同数の名だたるプルミエ・ク リュを所有しているため、テロワールの差異を知るにはもって来いの教科書的存在でもある。そのなかの広さ5.5ヘクタールのうちほとんどといっていい 4.7ヘクタールを所有するクラヴォワヨンは、常に安定した完成度の高いワインで、ピュリニーのテロワール、ルフレーヴの力量を知るにはうってつけの1本 となっている。加えてドメーヌ産のACブルゴーニュは、確かにレジオナルの区画、レ・パルティエとウリエールからつくられるのだが、その多くを占めるウリエールはACピュリニーのウリエール――リュー=ディとしてのウリエールはヴィラージュとレジオナルのクリマにほぼ半々に分かれている――に接しているた め、当然その質は高く、非常なお値打ち品。そのため、在庫は常にこれからなくなるといってもよいほどの人気がある。
歴史もあり、磐石なドメーヌも日々変化を遂げている。ドメーヌ唯一の赤だったブラニー・スー・ル・ド・ダーヌは2001年ヴィンテージで姿を消した。替 わって新たにムルソーのプルミエ・クリュ、ムルソー・スー・ル・ド・ダーヌとして2000年ヴィンテージからリリースされている。またごく最近、マコン地 区での生産も開始した。場所はマコンというよりはプイイ=フュイッセに近い、ヴェルゼの村に9.5ヘクタールを確保。アンヌ=クロードのいとこにあたる ポール・ド・ノゥエが耕作を担当し、当然栽培はビオ。平均の樹齢25年ほどのぶどうから、ドメーヌ・ジョゼフ・ルフレーヴ――アンヌ・クロードの祖父にあ たり、ドメーヌの中興の祖――の名でリリースされる
ワインの隠れ家より)



ドメーヌ ルフレーヴ ~その質は高く、非常なお値打ち品
今でこそ、ビオだとか自然派だとかをキャッチフレーズにして、自分たちの造るワインの品質の高さを力説する造り手や、そのワインの輸入元が沢山ありますが、ルフレーヴは1989年にはすでに、亡きヴァンサンの時代にビオデナミを取り入れていて、先駆的存在でもある。従来から私自身が感じているように、ピュアで美味しいなと思い、その神髄を探ってみるビオであったとか、自然派といわれる造りであったということです。

またビオと並ぶドメーヌの特筆すべきことがらとしてクリーンということが挙げられる。これはルフレーヴが生むワインの名声の単純にして最大の秘密のひとつでもあり、収穫用、醸造用器具、そして醸造所内と、清潔に保つため尋常ならざる心配りがなされている。

基本となるのは圧倒的な果実味とそれを支える練れた酸、そこにテロワールの味わいが加味されてそれぞれのワインが形づくられるが、アペラシオンのクラスが上がるにしたがって深みと複雑さが確実に増していくのが如実に感じ取れる。ともかくドメーヌは4つのグラン・クリュ、それに同数の名だたるプルミエ・クリュを所有しているため、テロワールの差異を知るにはもって来いの教科書的存在でもある。そのなかの広さ5.5haのうちほとんどといっていい4.7haを所有するクラヴォワヨンは、常に安定した完成度の高いワインで、ピュリニーのテロワール、ルフレーヴの力量を知るにはうってつけの1本となっている。加えてドメーヌ産のACブルゴーニュは、確かにレジオナルの区画、レ・パルティエとウリエールからつくられるのだが、その多くを占めるウリエールはACピュリニーのウリエール――リュー=ディとしてのウリエールはヴィラージュとレジオナルの
クリマにほぼ半々に分かれている――に接しているため、当然その質は高く、非常なお値打ち品。(ラック・コーポレーション公式サイトより)


主要畑一覧

グラン・クリュ (単位:ヘクタール)
 ◇ モンラッシェ 0.08
 ◇ シュヴァリエ=モンラッシェ 1.9
 ◇ バタール=モンラッシェ 2.0
 ◇ ビアンヴニュ=バタール=モンラッシェ 1.1
プルミエ・クリュ (単位:ヘクタール)
 ◇ ピュリニー=モンラッシェ・レ・ピュセル 3.0
 ◇ ピュリニー=モンラッシェ・レ・コンベット 0.7
 ◇ ピュリニー=モンラッシェ・クラヴォワヨン 4.7
 ◇ ピュリニー=モンラッシェ・レ・フォラティエール 0.5
● ピュリニー=モンラッシェ  3.7
● ブルゴーニュ 1.8


加えて、当主アンヌ・クロード・ルフレーヴは、環境とテロワールを尊重するビオデナミについての経験や信念、思いを世界中を駆け回って語り合う中で、フランス国内においてもビオデナミあるいはそれに近い耕作をしながら、人知れず素晴らしい努力を重ねている造り手が多く存在することを知る。しかしながら、彼らが造り出すワインはその品質の高さにもかかわらず、マイナーなアペラシオンであったりで、日の目を見ることが難しい現実を痛感します。困難な環境で、人一倍、労苦を必要とする耕作を強いられながらも、信念を持って、生きているテロワールからその持ち味をしっかりと表現するワインを生産する彼らのためにネゴシアン”CLAC”を立ち上げました。
北村酒店より)





ル・ヴァン・ヴィヴァンより購入。14533円




Fontana Candida Frascati Superiore Secco 2006

2009-08-29 05:23:02 | イタリア

Fontana Candida Frascati Superiore Secco 2006

Fontana Candida Frascati 2006

フォンタナカンディダ Fontana Candida


ゲーテが「楽園にいるようだ」とたたえるローマっ子のお気に入り


「法王のワイン」と呼ばれるフラスカーティはローマを代表する白ワイン。なかでもラツィオ州ローマ県モンテポルツィオ・カポーネにあるフォンタナ・カンディダ社は1958年に設立されたフラスカーティ最大の生産者で、その名は全世界に知られています。気軽に楽しめるフラスカーティ・ワインのよさを最大限に表現する実力には定評があります。

ローマのあるこの地は海沿いの平野部で海産物が好んで食べられるため、ワインもそれに合わせたものとなります。レモンをしぼった白身魚の料理等との相性抜群の軽い気楽な味わいのものです。使用ぶどうはトレッビアーノとマルヴァジーア。


フラスカーティ スーペリオーレ セッコ 
Frascati Superiore Secco

イタリアを代表する辛口の白。華やかでフルーティーな香りで、ほのかに甘い果実味とふくらみがあり、心地よい飲みやすです。

フォンタナカンディダ
Fontana Candida

気軽に飲めるお料理に合せやすいデイリーをお探しの方には超オススメ。イタリアレストランのハウスワインにもうってつけ!
(ヒグチワイン より)





■フラスカーティ・スーペリオーレ・セッコ / Frascati Superiore Secco
ブドウ品種:トレッビアーノ、マルヴァジーア
容量:750ml
サービス温度:8-10℃
世界に知られるイタリアワインのひとつ。地元のワインとしてローマっ子にこよなく愛されています。洋ナシやリンゴの香りとフレッシュな味わいが特長です。
【よく合う料理】
アンティパスト、甲殻類、貝類
(Monte-net より)




フォンタナ・カンディダ社のHPはこちら


ワインショップおおがきで購入。1050円。

2009年9月1日抜栓。約10度くらいで抜栓。コルクは結構堅く、しっかりしていた。色は薄黄色。やや輝きに欠けるが、綺麗な黄色です。最初の香りはそんなに立たず、洋なしのあまさ、酸味も感じます。娘さんは梅の匂いと言っていました。スワリングでもあまり要素は変わらず。口に含むと若干の甘みを感じますが、適度な果実味と酸味がメイン。基本、辛口のワインです。全体的には軽く、飲みやすい。アルコール度は12.5%と書いてありますが、アルコール感はそこそこあります。最後にややグレープフルーツっぽいニュアンスが残ります。




Gran Sasso Trebbiano D'Abruzzo 2007

2009-08-28 06:46:14 | イタリア

Gran Sasso Trebbiano D'Abruzzo 2007

Gran Sasso Trebbiano D'Abruzzo 2007

アブルッツォ


ABRUZZO

アブルッツォ州は東にアドリア海を臨み、北はマルケ、西はラツィオ、南はモリーゼ州と接します。比較的山の多い地方で、イタリア半島を縦断するアペニン山脈の最も険しい部分に当たりますが、その美しい山並みはアブルッツオ国立公園に指定されています。

日本でもよく見かけるようになった赤ワイン、モンテプルチャーノ・ダブルッツオは広い地域で認められるDOCワインで、毎年6000万本以上生産されています。スミレ色かかったルビー色で、あらゆる食事に合うワインとして、キャンティやサンジョヴェーゼ・ディ・ロマーニャ同様、親しみやすいワインです。ボンビーノ・ビアンコと呼ばれるトレッビアーノ種から造られるトレッビアーノ・ダブルッツオは、調和の取れた辛口で、魚料理のほか卵料理や軟質チーズにも向きます。
わいんや より)



Gran Sasso
グラン・サッソ

名前はイタリア・アプルッツオ州にある最も高い山、グラン・サッソに由来しています。
品質に対する飽くなき追求はまさにその名にふさわしく、抜群のコストパフォーマンスを高く評価されています。

品種:トレッビアーノ種
   マルヴァジーア種
桃や西洋かりん、琵琶などの黄色い果実の香り、オレンジの花の香りがありしっかりとしたボディがある。
グラン・サッソ
Trebbiano d'Abruzzo
トレビアーノ・ダブルッツオ
(古武士屋 より)



トレッビアーノ・ダブルッツォ
Trebbiano d'Abruzzo
グラン・サッソ
Gran Sasso


「グランサッソ」最高峰の山と同じ名をもつワイナリー
グラン・サッソはイタリアのほぼ中央、アドリア海沿岸に位置するアブルッツォ州にある最高峰の山グラン・サッソと同じ名前をもつワイナリーです。

アブルッツォ州は、近年イタリア国内で唯一栽培面積が増加している州で、コストパフォーマンスの高い良質のワイン産地として注目されています。

中でもD.O.C.のモンテプルチアーノ・ダブルッツォとトレッビアーノ・ダブルッツォは、安定した品質とそのコストパフォーマンスの高さから好評を得ています。

デイリーワインには最適
グランサッソのトレッビアーノ・ダブルッツォは、当店のイタリア白ワイン部門で常に上位人気のワインで、最もコストパフォーマンスの高いワインの1つです。

『一個人No.91 2007.12』のワイン特集「いま、最高においしいワインBEST300」の「2000円以下の極旨ワイングランプリ」にてイタリア白ワイン部門で第5位に選出されていました。
プロのソムリエさんがしっかりブラインドでテイスティングしたようです。参考までにコメントを抜粋させていただきました。
「洋ナシなどの果実味がふわっと口に広がり、ミネラル感とクリスピーさが爽やかさを増していく。外観の明るいイエローから、果実味がやや強く感じられるが、酸味も心地よく、バランスよく調和している。」「果実味、酸、アルコールのボリュームがきれいにまとまっている。気軽に楽しめる白ワイン。」

「明るく黄色がかった麦藁色、桃や西洋かりん、琵琶などの黄色い果実の香りや、オレンジの白い花の香りが感じられます。しっかりとしたボディで余韻は長く、バランスのとれたワインです。」(インポーター資料より)


トレッビアーノ・ダブルッツォ
Trebbiano d'Abruzzo

ワイナリー: グランサッソ
生産地:   イタリア アブルッツォ
格付:     D.O.C.   
タイプ:    白
品種:     トレッビアーノ
料理:     スモークサーモンと玉ねぎのポン酢しょうゆ、魚介類
チーズ:   モッツェレラ、フレッシュ系全般
容量:      750ml
Merlot.jp より)



ワインショップおおがきさんで購入。1050円。

2009年9月12日抜栓。だいたい12度くらい。コルクは合成。色は薄黄色。明るくきれいです。香りは、さほどつよくない。柑橘系、なしの香り。スワリングでもあまり変わらず、温度が上がると、やや強めの香りが立つ感じです。しかし、一口、口に含むと最初の感覚は、甘い!でした。ほどよい酸味もあり、ただの甘さではありませんが、印象として蜂蜜を最初に連想しました。インポータ資料にあるようにびわも感じられます。なめらかで、のどごしも良い。後味に変な苦みが残らない。すいすい行けます。先日開けたFontana Candida Frascati Superiore Secco 2006とはブドウ品種は同じですが、全然違う味わいです。スライスチーズとよく合いました 笑)。このワインは、どんな和食とも合わせることができると思います。デイリーとしてとても美味しい。


Meursault Raymond Dupont Fahn 2007

2009-08-27 05:38:50 | フランス・ブルゴーニュ

Meursault Raymond Dupont Fahn 2007

Meursault Raymond Dupont Fahn 2007

Raymond Dupont-Fahn
レイモン・デュポン・ファン

Meursault

1979年、ブルゴーニュに代々続くドメーヌの5代目に生まれたレイモンは、幼い頃より父や祖父の傍らでワイン造りに携わってきた生粋のヴィニュロンである。ボーヌの醸造学校で学んだ彼は卒業後、各地でワインの修行を積むことを考えていたが、19歳の時に父ミシェルが大きな事故に遭い、ドメーヌは存続も危ぶまれる状態に陥ってしまった。そのため、修行に出ることよりも、父のドメーヌに参加することを決意。幸いにもその後ミシェルがワイン造りを続けられるほど回復したため、21歳でエノロゴの資格を取得し、2001年に自らの名を冠したドメーヌを設立した。当初はブルゴーニュ・ショーム・デ・ペリエールとオーセイ・デュレスの約5haの畑のみだったが、現在ではローラン・クレールと祖父ジャン・デュポンから借り受けた計10haの畑からのワインを手掛けている。
レイモンが「とりわけ興味深い」と語るのは、ブルゴーニュ・ショーム・デ・ペリエール。このキュヴェにはムルソーの1級畑ペリエールとジュヌヴリエールに接する、本来村名クラスの区画(ムルソー・ド・ダヌ)のブドウが使われている。1975年に休耕地だったこの畑を購入し、植樹する際に「根を十分に張らすためには表面の土の層が浅すぎる」と考えた祖父のジャンは、他の区画の土を20cmほど足すことをINAOに申請し、許可を得た。しかし、この一件は他のムルソーの生産者の間でスキャンダルとなり、彼らの抗議によってACブルゴーニュに格下げされたという逸話を持つ。現在も格付けはACブルゴーニュのままだが、その時植えられたブドウの樹は地中深くまで根を張って、ド・ダヌとペリエールのテロワールの恩恵を大いに受けた実を結び、『最高のブルゴーニュ・ブラン』と誉れ高いワインを生み出している。
全てのキュヴェにおいてワイン造りの方法に差を設けず、ブドウ栽培にはリュット・レゾネを採用。2009年より一部の畑でビオディナミも取り入れ、今後徐々に切り替えていく予定である。収穫は区画ごとに熟度を見極めてスケジュールを決定し、熟度はもとより酸とのバランスも重要視するため、ボリュームとエレガントさの絶妙な調和がワインに与えられる。
ミシェルの下から独立後、モンテリー、ムルソーと場所を移した後、2006年にムルソーと国道を挟んだ向かい側の小さな村タイィに腰を落ち着け、自らが納得のいくワイン造りを探求している。専門評価誌でもたびたび取り上げられており、『ギド・アシェット』では2007-2009年版と3年連続して掲載され、特に2007年版ではショーム・デ・ペリエール2004が「今年のギド・アシェットで扱ったブルゴーニュ・ブランの中で一番出来が良い」という高評価を受けている。しかし、レイモン自身はメディアの評価をあまり気にかけておらず、そんな大らかな彼の性格が反映された美しいワインの数々が、さらに飲み手を魅了しているのである。

テクニカルデータ
オーナー Raymond Dupont-Fahn

醸造責任者 Raymond Dupont-Fahn

所有畑面積 10ha

栽培方法 リュット・レゾネだが、2009年より一部の畑でビオディナミ農法を採用。今後徐々に切り替えの予定。収量は赤が28~30hl/ha、白が40~45hl/ha、収穫は区画ごとに熟度を見極めてスケジュールを決定。見極めの基準として良く熟していることことはもちろんだが、ワインに重要な酸のバランスも重要と考えている。

醸造方法 収穫は手摘み。選別台で選果した後、空気圧式プレス機で圧搾。低温デブルバージュ48時間の後、アルコール発酵。熟成はブルゴーニュ樽(228L)にて行う。尚、熟成中のSo2添加は樽ごとにワインを分析にかけ、それぞれの樽に必要な量だけに留めている。ステンレスタンクに移してブレンドして3~5ヶ月間寝かせた後、軽くフィルターがけを行い瓶詰め。清澄は行わない。
(株式会社フィラティスより)



[ワインの説明]
レイモン デュポン ファン、初リリースのムルソー レ ヴィルイル ドゥスゥとなります。
AOCムルソーですが、畑名がラベルに表示されております。
それは、《 レ ヴィルイル ドゥスゥ 》です。
ラベル表示で1級畑と勘違いしてしまいそうになりますが、
あくまでも村名格付けの畑となります。
しかし 畑名表示をラベルにできるということは、
1級畑であるムルソー1er cruの基準の一つでもある、
100%レ ヴィルイル ドゥスゥ畑産の証明でも有ります。
元々、良心的な価格で引く手あまたのレイモン デュポン ファンですが、
このワインには弊社スタッフにも驚きの価格になっております。


[松澤屋ソムリエのテイスティングコメント]
白い花と黄色い花の蜜、ほっくりとしたサツマイモとカシューナッツの香り。
伊予柑の皮の苦味にベッコウ飴のロースト香がある。
クリーンで引き締まった酸味が、ワインの持つミネラル感と香りを引き立たせている。
純粋に素晴らしいワインでお料理を引き立たせてくれるタイプです。
試飲年月2009年2月 
松澤屋スタッフによるテイスティングコメントより)



パリで、ロンドンで、フィラデルフィアで!
世界中の超一流だけが知っている
レイモン・デュポンファン


今飲める、世界の一流が欲しがる白

フランスの「トゥール・ダルジャン」、イギリス ロンドンの「ホテル・リッツ」、アメリカ フィラデルフィアの「ル・ベック・ファン」(アメリカで五本の指に入るといわれるフランス料理店)、世界中でもごく限られた店にしか卸されない、デュポンファン。
生産量の97%が国外に輸出されているのも、人気の証です。

さらに嬉しいことに、決して手が届かない金額ではなくクオリティを考えると、はっきりいって「安い」といえるでしょう。円高のおかげで、輸入元さんでも「昨年より値頃になった」とのこと。

完全なるムルソー100%のブルゴーニュ・ブランもよし。3本一緒にご購入いただいて、【送料無料】で飲み比べるのも一興。暖かい春を待ちながら、白ワインを嗜む…書いているだけで羨ましい!

ちなみに、当主のミシェル・デュポンは「各家庭にカーヴ(やワインセラー)があるわけではない。ならば、下手な環境で熟成させるよりも、お客様が飲みたいと購入したときに最高の飲み頃の状態になっているワインを造りたい」というアイデンティティを持っているそうです。

ワインの保管にはお世辞にも向いているとはいえない日本で楽しむには、うってつけのブルゴーニュ白ワインです
ファインワインクラブより)


カワイ酒店より購入。4800円。

2009年10月18日抜栓。コルクにはちゃんと、ドメイン、ワイン名が刻印されています。しっかりしたコルクでした。グラスに注ぐと非常に澄んだ黄色の色。2007年のせいか黄金色にまでは、なっていませんが凄く綺麗な黄色です。最初の香りはリンゴ、白い花の香り。スワリングによって、ちょっと香りが奥に行ってしまいますが、その後、やや温度が上がるにつれて、柑橘系果実の香り、リンゴ、洋なしの香りが漂います。たしかに若干サツマイモの印象もあります。一口飲むと、のどごしさわやかで結構峰ラリーです。たしかに少し伊予柑系の苦みは感じますが、とてもスムーズに口の中に入ってくるBlancです。感じる酸味がとても心地よい。和食にも合いますし、ややこってり系の白系ソースにも合うと思います。この日はマグロや貝のお刺身とも合わせてみましたが、生ものである刺身とも非常に旨く合わせられます。Meursaultうまし。アルコール度数は13.5%。奥様も「凄く飲みやすい!」と褒めていました。この値段でMeursaultが手に入りづらい現在、とても貴重な一本になると思われます。




Chateau Pichon Longueville Comtesse de Lalande 1999

2009-08-26 09:34:38 | フランス・ボルドー

Chateau Pichon Longueville Comtesse de Lalande 1999

Ch Pichon Longueville Comtesse de Lalande 1999

(+)実家のワインセラー・新規購入編です。


娘のBirthday Vintageです。


フランスのファーストレディ

1884年、それまでシャトー・ピション・ロングヴィルだったブドウ畑は、このコンテス・ド・ラランドと向かいのバロンに分割されました。ラトゥールと隣接する75haの畑のうち11haがサン・ジュリアン村に入り込んでいます。

メルロの比率が35%と高いため、柔らかく、膨らみのある味わいを感じさせる果実味と、まろやかなタンニンがエレガントな余韻を残します。Ch.マルゴーの繊細で気品のある味わいを「ボルドーの女王」にたとえるならば、このワインのやさしさと逞しさは「フランスのファースト・レディ」という表現がぴったりとはまります。

難しい年にも品質の高いワインを送り出し続け、今やスーパー・セカンドの中でもトップクラスの評価を受けています。

[ブレンド比率: カベルネ・ソーヴィニヨン45% メルロ35% カベルネ・フラン12% プティ・ベルド8%]

現在、ピション=ロングヴィル=コンテス・ドゥ・ラランド(ピション・ラランド)は明らかに人気が高く、そして1978年からは、ポイヤックのなかでも一貫して輝くばかりのワインをつくり続けている。多くのヴィンテージでこの地域の3つの有名な一級シャトーと張り合い、時にはまさっている。

最優良年といわれる1999年。10年の時が経ち、飲み頃に入りはじめたラランド。力強さと優美さが備わったエレガントなワインです。
ワインショップ千歳より)


シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド  (メドック地区ポイヤック村・第ニ級)

Chateau Pichon-Longueville-Comtesse De Lalande
女性の強さと優雅さを秘めた官能的にして偉大なシャトー


ロバート・パーカーJr.「ボルドー第3版」より
 現在、ピション=ロングヴィル=コンテス・ドゥ・ラランド(ピション・ラランド)は明らかに人気が高く、そして1978年からは、ポイヤックのなかでも一貫して輝くばかりのワインをつくり続けている。多くのヴィンテージでこの地域の3つの有名な一級シャトーと張り合い、時にはまさっている。1961年以来、ピション・ラランドのワインは大変な成功をおさめているが、1970年代終わりから1980年代初めにかけて、ランクザン夫人のエネルギッシュな舵取りのもとで、その品質が驚くべき高みにまで上りつめたのは疑う余地のないことだ。ワインは知的なつくり方をされ、暗い色合いで、しなやかで果実味に富み、なめらかで、若いうちから飲める。マルゴーのシャトー・パルメとともに、最も有名なメドックのシャトーとしての風格があり、ブレンドには相当量のメルロを使っている。ただ、ピション・ラランドには必要なタンニン、深み、豊かさがあって、10年から20年、ゆっくりと熟成させることができる。メルロの割合が高い(35%)ことで、ワインの柔らかく、肉付きのよい特徴の一部は説明できるだろう。

 このシャトーはかつて、ひとつのピション=ロングヴィルという地所の一部分で、それが1850年に分割されたものだ。ランクザン夫人の父のエドゥアール・ミュイレが1924年に購入したのだが、現在の名声を築いたのは娘の方である。1980年代に資本が相当つぎ込まれた。1980年に新しい発酵室が、1988年に新しい樽熟成のためのセラーとテイスティング・ルーム(隣のシャトー・ラトゥールの壮観な眺め付きだ)がつくられ、そして1990年、シャトーの改修は完了した。
 ランクザン夫人はシャトーに住んでいるが、場所はピション=ロングヴィル・バロンから道路を横切ったところだ。ブドウ畑はポイヤックとサン=ジュリアンの両方にまたがり、後者の性質がしばしばピション・ラランドのしなやかなスタイルの原因とされる。

平均年間生産量:45~50万本
畑 面積:75ha、平均樹齢:35年、密植度:9000本/ha、平均産出量(過去5年間):50hl/ha
育て方:ブドウは手作業で摘まれ、完全に除梗。破砕してから、33基の温度調節されたステンレスタンクに移される。発酵は18~24日間続き、マロラクティック発酵はタンクの中で起こる。アサンブラージュは12月で、ワインは半分が新しいオーク樽に、半分が1年使った樽に移され、18ヵ月寝かされる。澱引きは3ヵ月ごと。ワインは卵白で清澄処理され、ごく軽く濾過処理されて瓶詰めされる。
ブレンド比率:カベルネ・ソーヴィニョン45%、メルロー35%、カベルネ・フラン12%、プティ・ヴェルド8%

注記:ピション=コンテスでの選別は次のようにして行われる。毎年アサンブラージュの時点で、すべてのキュヴェは例外なくランクザン夫人と、直属のスタッフ、醸造責任者によってブラインド・テイスティングされ、その年のスタイルを最もよく表しているものが選別される。普通、若いブドウの木はハーブのような香りの個性が嫌われて、除外される。

[赤・フルボディ]
ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
 1999年のピション=ラランドの出来は不安定だが、何度かの比較試飲会よりはシャトーで飲んだ時のほうがよかった。ブレンド比率はメルロ47%、カベルネ・ソーヴィニョン37%、カベルネ・フラン9%、プティ・ヴェルド7%。複雑な、成長したブーケは西洋杉、森の下生え、レッドカラント、スパイス箱を思わせる。暗いルビー色はこの年の多くのワインと同じように縁いっぱいまで濃く、1981年や1979年の重みやスタイルは持っている(いずれも1999年よりは優れた年だ)。ボディはミディアムで、ブドウの完熟感は秀逸、フィニッシュには角がある。このシャトーに典型的に見られる息の長さはない。
予想される飲み頃:現在~2012年 最終試飲月:2002年3月 ポイント87
メルロー、カベルネ・ソーヴィニョン、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルド
宮武酒店より)




このワインについての過去の記事はこちらこちら



ピーロート・ジャパンより購入。




Chateau Palmer 1999

2009-08-25 09:21:30 | フランス・ボルドー

Chateau Palmer 1999

Chateau Palmer 1999

(+)実家のワインセラー・新規購入編です。


娘のBirthday Vintageです。


◆ロバート・パーカー氏評:95点


あまり知られていませんが、実はこの1999年物は、凄いんです!
なんと… あのボルドー第一級格付けのシャトー マルゴーよりも高評価なんです!
更に嬉しい事に、1万円くらいで手に入っちゃいますー♪
安いです~!!
ボルドー好きの私としては、思わず、
『これは買わねば(^O^)v』
と、思わず力入ってしまいました!

あの辛口ワイン評論家のロバート・パーカー氏もベタ褒めなので、彼のコメントも、参考にして下さいねー。

『スーパースター!』byロバート・パーカー氏
このヴィンテージのスーパースターの1つ、1999年は、1961年、1966年以降の最も偉大なパルメである。
ブレンド比率はカベルネ・ソーヴィニョン48%、メルロ46%、プティ・ヴェルド6%で、腰が抜けるほどのブーケを誇っており、スミレなどの春の花と混ざり合った甘草、ブラックカラント、微妙な樽香を思わせる。
生産量の50%しかグラン・ヴァンにならなかった。多面的な、心動かされる作品で、力強さもエレガンスもある。
タンニンは甘く、風味は口蓋を優しくなでていき、45秒のフィニッシュ。
すごいワインだ!
◆ロバート・パーカー氏評:95点
◆予想される飲み頃:2004年~2025年

(ボルドー第4版 ロバート・パーカー著 美術出版社)
(タカムラより)



「神の雫」8巻。神に選ばれし「第二の使徒」とはこのシャトー・パルメ1999年でした。
胎内に命を宿した女性らしい優しさと、筋肉質ではない心の力強さ、そして謎と形容しています。
スーパーセカンドとよばれ、第1級シャトーに最も近い品質として大変人気があります。パルメは3級ですが、2級以上の価格で取引されています。
このヴィンテージのスーパースターの1つ、1999年は、1961年、1966年以降の最も偉大なパルメでしょう。
ブレンド比率はカベルネ・ソーヴィニヨン48%、メルロ46%、プティ・ヴェルド6%で、腰が抜けるほどのブーケを誇っており、スミレなどの春の花と混ざり合った甘草、ブラックカラント、微妙な樽香を思わせます。
生産量の50%しかグラン・ヴァンにならなかった。多面的な心動かされる作品で、力強さもエレガンスもある。タンニンは甘く、風味は口蓋を優しくなでていき、45秒のフィニッシュを感じられます。すごいワインです!
神の雫に登場したワイン.netより)



パーカー氏評95点の力強さもエレガンスも兼ね備えたすごいワイン。

シャトー・パルメ1999 〔750ml〕

小塔のある印象的なパルメのシャトーは、小さなイッサンの村の真ん中にあり、ボルドーのワイン街道(県道2号線)のすぐ脇に堂々とたたずんでいます。
ワイン愛好家にとって大切なのは、このシャトーがボルドーの最も偉大なワインのひとつを生み出していることである。

◆クラスマンの評価をご紹介します。◆
畑はメルロの栽培比率が高く、樽香が強く出ることが決してないここのワインは、最初の数年は控えめだが、次第に洗練というよりも心が休まる穏やかなブーケを放ち、固くて気難しい他のマルゴーとはちがって、瓶詰め直後から向上をはじめます。
伝説のヴィンテージ1961年は、このクリューとしては別格の出来栄え。
1998年以降のワインは自らの最高水準を保っており、シャトーマルゴーと並んで、マルゴーの最高のクリューであることは疑いに余地がない。
1999年ヴィンテージは10グラス中8グラスと高水準です。
《クラスマン2004から抜粋》


『このヴィンテージのスーパースターの一つ、1999年は1961,1966年以降の最も偉大なパルメである。
腰が抜けるほどのブーケを誇っており、スミレなどの春の花と混ざり合った甘草、ブラックカラント、微妙な樽香を思わせる。
生産量の50%しかグラン・ヴァンにならなかった。
多面的な、心動かされる作品で、力強さもエレガンスもある。
タンニンは甘く、風味は口蓋を優しくなでていき、45秒のフィニッシュ。すごいワインだ。
◆ロバート・パーカー氏評:95点◆
予想される飲み頃・・・2004~2025年《ボルドー第4版より抜粋》
ワインファクトリー倉知より)


過去の記事は、こちらより。1984のものです。




ファインワインクラブより購入。23500円。




Chambolle Musigny Comte Georges de Vogue 1999

2009-08-24 04:51:51 | フランス・ブルゴーニュ

Chambolle Musigny Comte Georges de Vogue 1999

Chambolle Musigny Comte Georges de Vogue 1999

(+)実家のワインセラーシリーズ、新規購入編です。


娘のBirthday Vintageです。


このワインについてはこちらをご覧ください。




ワインショップ・フィッチにて購入。18000円。買ったのを忘れていてもう一本、古酒葡萄 ル・レザンより購入。16500円。
古酒葡萄 ル・レザンより購入したほうを飲みました。
2012年4月29日抜栓。ややコルクが乾燥していて、コルクぬくのに一苦労でした。なんとか抜栓できました。コルクにはVintage、Domaine名、村名が刻印されています。液漏れはありませんでした。抜栓後よりベリー系の香りがしています。グラスはリーデルのブルゴーニュタイプを使用。色は非常に綺麗なルビー!12年の年月が過ぎているのに全然フレッシュな色。とてもつややかで透明感のある宝石のような色です。グラスの脚は均等にすら~っと流れていきます。エッジもしっかりとしていて素晴らしい!香りは、なんとも妖艶な香り、ラズベリー、ブルーベリー、ストロベリーの香り。森林の中の香り。娘さんは「小さな花にハチが蜜を集めに行く高級なはちみつの匂い」と言っていました。なるほど~、あの蜂蜜の甘い香りも漂ってきます。スワリングによって、その甘い香りがつよくなります。スミレのような花の香りも混ざってきます。これはいい香り。いつまでも嗅いでいたい香りです。時間とともにカラメルのようなニュアンスの香りが混ざってきます。さらに時間が経過すると出汁の香りがしてきたかと思うと、またイチゴジャムの香りに変わったりと、香りの七変化状態。口に含むと、まずはベリー系の味を感じます。そして比較的はっきりとタンニンを感じますが、非常にバランスよく溶け込んだタンニンでとても良いアクセントになっています。酸味は強すぎず、しかし後口に上品な酸を感じます。この酸はとても伸びやかで非常に上品な感じになっています。のどごしはとてもなめらかで、いつの間にか流れていく感じ。アフタは最初、さほど印象に残りませんが、二口目よりとても繊細な甘さがふわ~っと鼻の奥に上がっていきます。時間とともに出汁のニュアンスがでてきます。ほんと、甘さといい昆布出汁そのもの! ミネラル感も豊富に感じます。娘さんも、香りですが時間とともに「塩昆布の匂い」って言っていました。娘さん、あなたの臭覚はどんな事になっているんだい?贅沢な話ですが、こんなワインをいつも飲めるといいな~と思いますねぇ~。アルコール度数は13度とラベルに表記されていますが、結構アルコール感高いです。ほんとに、陰性のニュアンスが良く表現されていると思います。



Nuits Saint Georges Premier Cru de L'Arlot 1999

2009-08-22 11:39:48 | フランス・ブルゴーニュ

Nuits Saint Georges Premier Cru Clos des Forets Saint Georges de L'Arlot 1999

(+)実家のワインセラー・新規購入編です。


娘のBirthday Vintageです。


Domaine de L'ARLOT/ドメーヌ・ドゥ・ラルロ




生産者の概要地区名 ブルゴーニュ
村名 NUITS SAINT GEORGES
オーナー名 オーナー:アクサ・ミレジム社
当主:オリヴィエ・ルリッシュ氏
創業年 1987年
醸造責任者 オリヴィエ・ルリッシュ氏
所有する畑 COTES DE NUITS VILLAGES
NUITS ST GEORGES 1ER CRU PETIT PLETS
NUITS ST GEORGES 1ER CRU CLOS DE L'ARLOT
NUITS ST GEORGES 1ER CRU CLOS DES FORETS ST GEORGES
VOSNE ROMANEE 1ER CRU LES SUCHOTS
ROMANEE SAINT VIVANT
NUITS ST GEORGES 1ER CRU CLO
農法 ビオディナミ
コメントドメーヌ・ドゥ・ラルロは1987年に、大手保険会社アクサ・ミレジムがネゴシアンのジュール・ブランが所有していた畑を買い取り、ドメーヌ・デュジャックのジャック・セイス氏のもとで働いていた、ジャン・ピエール・ド・スメ氏が責任者として加わり、スタートしました。創業時からビオディナミ農法によるぶどう栽培をスタートさせた生産者です。
ドメーヌ・ドゥ・ラルロでは、ブドウ栽培、醸造において、自然な手法が心がけられています。15年ほど前からビオディナミによる栽培方法が模索され、1999年に所有畑の一部1.5ヘクタールに導入されました。そして2000年に3ヘクタール、2001年に6ヘクタール、2002年には10ヘクタールと着実にビオディナミによる栽培畑が増やされ、2003年産からは全ての畑においてビオディナミによる栽培がおこなわれています。
ブドウは収穫時と収穫後に徹底して選別されます。除梗はせず、醗酵は天然酵母で30?32度を超えないように保たれながら3週間以上にもわたって行われます。ピジャージュは足で1日に3回おこなわれます。ワインを醗酵槽から樽に移すには重力が利用されます。ポンプを使うとワインに負担をかけるためです。
このように全ての工程でワインが疲れないよう最大の注意を払い醸造されます。軽く澱引きが行われ、樽熟成の後、無濾過で瓶詰されます。樽熟成に使用する樽には、香りのポテンシャルの高いアリエ産の木を自社で購入し2年以上乾燥したものが使用されます。新樽比率は50%以上です。 現在は責任者であったジャン・ピエール・ド・スメ氏が2006年末で引退し、スメ氏の右腕だったオリヴィエ・ルリッシュ氏が栽培・醸造最高責任者となりラルロの運営に携わっています。
(AmZ より)



■ワインの造り手【ドメーヌ・ド・ラルロ Domaine de Larlot】


ドメーヌ・ド・ラルロは、ネゴシアンのジュール・ブランが所有していた畑を大手保険会社が買い取り、ドメーヌ・デゥジャックで共に仕事をしていたジャン・ピエール・ド・スメを支配人として迎え、スタートした生産者です。

ドメーヌ・ド・ラルロでは15年ほど前からビオディナミ農法によるぶどう栽培を模索し始め、1999年に所有畑の一部1.5ヘクタールからスタートさせました。そして2000年に3ヘクタール、2001年に6ヘクタール、2002年には10ヘクタールと着実にビオディナミ農法での栽培畑を増やし、2003年産からは全ての畑においてビオディナミ農法によるぶどう栽培をおこなっています。

ぶどうは収穫時に選別され、更に収穫後にも選別されます。ぶどうは収穫後除梗されず、破砕もされません。ぶどうを醗酵前に浸漬させ3週間以上醗酵させます。ピジャージュは足で1日に3回おこなっています。

醗酵槽から樽にワインを移すときには重力を利用します。ポンプを使うとワインに負担をかけるためです。下から上へ移動させる際には窒素を用います。その後、軽く澱引きをして、樽熟成の後、フィルターをかけず、瓶詰します。樽熟成に使用する樽は自社で原料のアリエ産の木を購入し、2年以上乾燥させて、使用しています。
ワインの鍵本 より)




ファインワインクラブより購入。13800円。




Opus One 2005

2009-08-21 10:07:41 | アメリカ

Opus One 2005

(+)実家のワインセラー・新規購入編です。


オーパスワン
(Opus One)

●生産地:アメリカカリフォルニア州ナパバレー
●ブドウ:カベルネソービニオン82%、カベルネフラン8%
      メルロー5%
      マルベリック4%、プティベルドー1% (年によって比率は異なる)

1.オーパスワン物語

オーパスワンは、カリフォルニアとボルドーのワイン界を代表する二人、ロバート・モンダビワイナリーの創業者ロバート・モンダビ(Robert Mondavi)とシャトームートンロートシルトのオーナー、バロン・フィリップ・ロスチャイルド(Baron Philippine de Rothschild)とのジョイントベンチャー(1979年)で生まれたボルドースタイルのワインです。ラベルには二人の横顔とサインが連なって書かれています。オーパスワン(Opus One)とは、音楽用語で「作品番号1番」の意味で、『一本のワインは交響曲、一杯のグラスワインはメロディのようなものだ』、という考えのバロン・フィリップが命名したものです。二人の頭像が重なりったオーパスワンのラベルをよく見ると、その下にはモンダヴィ、バロン・フィリップのサインが書かれているのがわかります。


この夢のプロジェクトの最初の予算は1,000万ドルから1,300万ドルでしたが、事前の土壌検査で、ワイナリー建設予定地が実は地熱温泉の真上にあり、土壌の温度を約22℃迄押し上げていると言うことがわかりました。 夢をどうしても実現させたかったモンダヴィは800万ドルもかけて土地を密封し、セラーを緩衝材で取り囲んでわざわざ冷やすという方法を取りました。またブドウを自然の重みで圧搾してブドウ果汁(=ワイン原料)とするため、ワイナリーの上方で受けられたブドウがポンプを使用しないで、重力だけで地下のタンクまで流れて行くシステムを作りました。外から見るとこの宇宙船のようなモダンなワイナリーは、ピラミッドのように盛り上がった土手で囲まれたようにも見えます。1991年に最終的にワイナリーが完成した時の初期投資金額は、2,550万ドル(=約27億円)にも達していたそうです。

気の遠くなるような建設費用コストとは別に、オーパスワンはスタートからつまづきました。それは1990年にぶどう畑を襲ったフィロキセラ害虫(注1)問題です。近辺のワイナリーと同様オーパスワンもこの病気のため、殆どのブドウの台木をフィロキセラに強い台木に植え替えられなければならず、完全に植え替えるのに5~7年の年月と3百万ドルの費用を費やしました。しかしモンダヴィは意気軒昂です。「フィロキセラ問題は、我々は運が悪かっただけだよ。本当はワイナリーのコストオーバーの方がずっと辛かった。みんなすごいプレッシャーを感じていたよ。我々は何でもやった。我々の求めるワインを作る為に。そう、金は使った。みんなクレージーだと言ったよ。いずれわかるよ。あと数百年経てば。」 (注2)因みにパートナーのバロンフィリップは、1988年に亡くなりましたが、一人娘のバロネス・フィリップ・ロスチャイルドが後を継ぎ、ムートン社の技術担当者を派遣し、モンダヴィ社の技術者と協力して、オーパスワンの品質向上に情熱を注いでいます。

1979年物と1980年物のオーパスワンが初めて市場に売りに出された時、その価格は$50でした。当時の高級カリフォルニアワインの価格が一本$15から$20であったにもかかわらず、です。この目の玉が飛び出るような値段に、あるワイン批評家は“Opus won!”(オーパスが勝った!:英語の発音はラベルと同じ”オーパスワン”になる)と評しましたが、モンダヴィ社の製造責任者ティム・モンダヴィは、「品質は優れている(Excellent)どころか完璧(Perfect)なのだから」と、当然のように言い放ったと伝えられています。(注3)


宇宙船の様な建物 ぶどう畑 醸造所

(注1)フィロキセラ(Phylloxera)=北アメリカ東部原産のぶどうの寄生虫。1860年代にヨーロッパに拡がりヨーロッパのぶどう畑を壊滅状態にした。1990年代にカリフォルニアでも猛威をふるった。

(注2)Wine Spectator (1995/11/115日号)Jean T. Barrett

(注3)Wine News (オーパスワン20周年特集号) Steve Pitcher
(ワインダインより)





★あたかも円熟したボルドーの超一流ヴィンテージのような
表情豊かで官能的な若き星★
オーパス・ワン 2005年

■オーパス・ワン・ワイナリー■

 ロバート・モンダヴィと、ボルドーの故バロン・フィリップ・ド・ロートシルトの合弁事業として「カリフォルニア最高の赤ワイン」を目指し1979年設立されました。

バロン・フィリップは、ボルドー・メドック地区格付け第1級CH.ムートン・ロートシルトのオーナーで1988年の他界後は、娘のバロネス・フィリピーヌ・ド・ロートシルトが引き継いでいます。

ワイナリーの建設には巨費が投じられオークヴィルに広がる56haの畑にはカベルネ・ソーヴィニョンを主としてカベルネ・フランとメルロが密植で栽培され、1979年初ヴィンテージが誕生しました。

ワイン醸造に携わる偉大な両家の哲学とスタイルが融合し二つの文化の極みに達し、他のナパヴァレーのワイナリーとは一線を画すものです。

他のワイナリーで10分間で終える作業を、ここオーパス・ワンでは10時間を費やし、ブドウ栽培から瓶詰めまで最新の注意を払って育まれたワインです。オーパス・ワンの名は、ラテン系の言語でフランス語と英語のどちらでも簡単で覚えやすいことを条件に名づけられました。

名づけの親の故・バロン・フィリップ・ロートシルトは、生前、「私にとって1本のワインは交響曲であり、1杯のグラスワインはメロディーのようなもの。」と語っていたとか・・・。

そして、音楽用語で《作品番号1》を意味する《オーパス・ワン(Op.1)》と命名されたといいます。(・・・詳細&一覧)

※カリフォルニア・ナパヴァレー2005ヴィンテージ情報:
 カリフォルニアの2005年は、シーズンの早いスタートと遅い収獲が特徴で、ブドウに長いハング・タイムが課せられたおかげで、適度なアルコールと卓越した風味の凝縮感のあるワインが誕生。
※WA:95+点 / WS:90点 (詳細はこのペ-ジ下方に)


Opus One 2005 / California Red Dry / オーパス ワン 2005

生産地 カリフォルニア州ノース・コースト地方ナパ・ヴァレー地区
AVA オークヴィル
年間生産量 2005ヴィンテージ:22,500ケース(※平均:23,000ケース)
畑面積 42ha
ブドウ品種 2005ヴィンテージ:
  カベルネ・ソーヴィニョン88% メルロ5% カベルネ・フラン3%
  マルベック1% プティ・ヴェルド3%
(※以上、全てオークヴィルのヴィンヤードから)
収 穫 すべて手摘み
醗 酵 選別台で選果され、小型の除梗機を通し、選別と完全除梗の作業は、発酵タンクのすぐ真上にある中二階で行うことで、果実が自然に重力だけで発酵タンクへ落とす。
醸造工程にはポンプを使ったモストの移動はなく、色素と風味を最大限に抽出するため、アルコール発酵とマセラシオンは、温度調節可能なステンレスタンク28日間(1988ヴィンテージ)実施し、フリーランのワインは樽へ移され、残りの固形物小型のバスケットプレスでおよそ2時間をかけ、ゆっくり緩やかに圧搾し、ステンレス・タンクで醗酵。
熟 成 フレンチ・オークの新樽100%で、18ヶ月間(※1988ヴィンテージ)熟成させ、瓶詰後さらに18ヶ月間の熟成。
諸処理 熟成中に6回の澱引き作業を行い、第1回目の澱引きを終えた段階で、ワインメーカーのティモシー・モンダヴィとパトリック・レオンがテイスティングし、ブレンドの構成を決定し、それから第3回目と4回目の間で新鮮な卵白でゆっくりと清澄処理され、収穫から3年後に出荷。
タイプ 赤のフルボディ
特 徴 ラザフォード・ベンチの安定した気候が長期熟成を可能にし、そのポテンシャルを秘め、ボルドースタイルを追求したウルトラプレミアムなワインで、スマートでありながらもエレガントで複雑な香りと深みのあるコクがあるスタイル。
料理 フランスのボルドー・スタイルのワインには、仔羊のローストやサーモンの赤ワインソースなどのフランス料理とよく合う。
2005
ヴィンテージ
情報
アドヴォケイト・ヴィンテージガイド:90点
WSヴィンテージガイド:88~92点(ナパ)
 カリフォルニアの2005年は、シーズンの早いスタートと遅い収獲となりましたが記録的な大収穫が得られ、また、ブドウに長いハング・タイムが課せられたおかげで、適度なアルコールと卓越した風味の凝縮感のある優雅でバランスの良いのあるワインが誕生。
パーカー氏評価(2008.12):95+点
 インクのように黒い濃い紫色をして、スミレやクレーム・ド・カシス、炭や春の花々のような桁外れな芳香をひけらかし、豪華絢爛に純粋で、富裕な重量とコク、甘いタンニンと見事な凝縮を兼ね備え、酸度は低く、円熟したタニックな余韻へと続き、それはカリフォルニア産でありながらも、まるで、円熟したボルドーの超一流のヴィンテージようです。ブラボー!
現在(2008年12月)でも楽しめ、この先20~25年以上も楽しむことができます。
予想飲み頃は、2008年から2033年あたり。 
スペクテーター誌評価(2008.10):90点
 熟れたカランとレッドチェリー、アニス、なめし革、セイジやスパイスの風味と結びついた土っぽい杉、タールとタバコの趣を呈し、力強いタニックな構造の余韻へと続く、目の詰まった若きスターです。
予想飲み頃は2010年から2016年あたり。
ワイナリー’Sコメント:
 2005年の春の雨は5月の1ヶ月を通じて頻繁に降り注ぎ、低気温とゆっくりとした成熟の進行具合、そして、11月2日迄の長期にわたった収穫をもたらしました。
また、オーパス・ワンは初期の段階で若さに溢れていながらも非常に表現力豊かな傾向があり、それは2005年のヴィンテージも例外ではありません。
官能的なガーネット、ブルーベリー、バラの花びら、白いトリュフ、甘草とナツメグの香りなどがとても印象的なスタイルで、シルクを思わせるアタックと柔軟でありながらしっかりとした質感と果実味、酸とのバランスも見事で、また、カシス、ブラックオリーブ、木イチゴとダークチョコレートを思わせる長く官能的な余韻を呈し、後世に語り継ぐに十分申し分のない仕上がりの素晴らしいワイン。
アーベンワインショップより)


ホームページはこちら


京橋ワインで購入。19500円。ちょっと早まったかな。もう少し安い値段で買えたね。




Chateau L'Evangile 1999

2009-08-20 18:15:32 | フランス・ボルドー

Chateau L'Evangile 1999

(+)実家のワインセラー・新規購入編です。


娘のBirthday Vintageです。


シャトー・レヴァンジル


ポムロールの大地でシャトー・ペトリュス、シャトー・ラ コンセイヤント、シャトー・ヴュー・シャトー・セルタンなどの有名シャトーと隣接すると言った恐ろしい程の好立地であるのが今回お薦めするシャトー・レヴァンジル。
50%の粘土と30%のケイ質の砂礫と、20%の純粋な砂礫から成り立つ土壌はシャトー・ペトリュスと最も類似したものと言われます。
このような好条件を満たすシャトーを1990年以降、シャトー・ラフィットを運営するドメーヌ バロン ロートシルト社が、元々の持ち主であるデュカス家と共同所有しているというのだから、ワイン愛飲家にとっては期待が更に膨らむ所。

このようにあらゆる条件を兼ね備えた期待と安心で満ち足りたシャトーなので、あとは “天候”という神の差配による所のみ?っていう感じ?

スパイシーな香辛料、土っぽい刺激を受けながらもカシス、プラム、カンゾウなど深く、華やかな果実味でまとまりのあるワイン。
強い個性のある香りは飲む人の隠れた個性をも引き出してくれるかも!・・・これは美味しいワインを飲んで、つくづく人生観が変わる酔っ払いの空想かもしれませんが・・・
(ヴェリタス より)


ポムロールでは、【ペトリュス】に次いで、【ヴュー・シャトー・セルタン】【ラ・コンセイヤント】と並ぶ高い評価を得ているのが、シャトー・レヴァンジルです。ここもフランス革命時には全てが焼き払われてしまったり、1956年の大冷害によって大きな被害を被ってしまったりと、様々な紆余曲折があり、一時は低迷期となったこともありました。

しかし、1957年、ルイ・デュカスの手にわたってから、シャトーの再生が始まりました。1990年には、【ラフィット】を所有するバロン・ロートシルトがシャトーを購入し、より一層の設備投資を行われ、完全に以前の輝きを取り戻しつつあります。

畑の土壌構成が複雑なため、その組み合わせによって非常に調和が取れた味わいとなっています。ビロードのようなテクスチャーと、驚異的な余韻の長さを誇るワイン、ぜひじっくりと味わってみてください。


シャトー・レヴァンジル 1999
ポムロール地区
赤/フルボディ/ビロードのようなテクスチャーと驚異的な余韻の長さを誇るワイン
ポムロール地区 特級クラス
メルロ78%、カベルネ・フラン22%
オールドビンテージ・ドットコム より)



CHATEAU L'EVANGILE
シャトー・レヴァンジル

シャトー・レヴァンジルは、18世紀の中頃まで“ファズィロー”という名で知られていたが、その後すぐ、“シャトー・レヴァンジル”となり、ワインは有名になった。12世紀エルサレムの聖ジョンの慈善宗教団員達が最初の支部をリブールヌに設立した。ポムロールの葡萄畑は支部の需要を供給していたものであり、これはいくつかのシャトーの名前の起源を説明している。レヴァンジル(福音)、パストゥール(司祭)、クロワ(十字架)等。シャトー・レヴァンジルは1862年以来現オーナーの家族の所有となっている。

収穫を遅くするという哲学によって、収穫量は減るが、ここのワイン生産用の葡萄は、確実にこくがあり濃縮されたものとなる。(シャトー・ペトリュスの1?2週間後に収穫を行う。)シャトーでは、醸造の際、果帽を果汁中に沈めておき、これによって色素の抽出度が高くなる。メドックの格付けと比較すると、恐らくここは2級に相当するであろう。

セカンドラベル:なし
畑の面積:13ha 30
平均収穫量:4,500ケース
畑の分布:シャトーのまわりに集まっている。
土壌:鉄盤岩の下層土の上に砂質の粘土と砂利
品種:メルロー 70%  
カベルネ・フラン 30% 
剪定:グイヨー シンプル 
1haあたりの葡萄の木の本数:5,500
平均樹齢:30年
1ヘクタールあたりの生産量:35?45hl
収穫:手摘み 


発酵の温度:32度
発酵槽のタイプ:セメント
樽の年令:新樽を40%使用
樽熟の長さ:20ケ月
清澄:新鮮な卵白
シャトーにおける壜詰め:100%

貯蔵:6?25年 
サーブする時の温度:17度
食べものとの組み合わせ:とりわけグリルしたビーフ、フォアグラとフィレステーキのトリュフソース添え。子牛の詰め物、赤ワインソースで調理したチキンやターキー。白カビチーズとは最高の組み合わせである。
ピーロート・ジャパン より)



シャトー レヴァンジル

Ch.ラフィットが所有するポムロールのシャトー レヴァンジル!

●オペレーション・マネージャーのジャン・パスカル・ヴァザール

1990年、ドメーヌ・バロン・ド・ロートシルトはデュカス家からレヴァンジルを購入しました。DBRは一貫した管理を運営に取り入れることに関心を持っていたため、手始めに、グラン・ヴァンのセレクションにさらに磨きをかけ、セカンドワインのブラゾン・ド・レヴァンジルを造りました。さらに、植え替えにより葡萄の健康状態を強化する作業にも着手。再生計画は1998年に一部完了しました。
2002年、貯蔵庫の一部と醸造所の改修工事の完了で、新体制が整いました。


◎ロバート・パーカー大絶賛!
(ボルドー第4版より掲載)

現在、レヴァンジルは完全にロートシルトの所有下にあり、私はこのシャトーが年々ペトリュスやシュヴァル・ブランに近づいていくことを期待している。選抜もせずに、勘と経験に頼った醸造法と育成法で何年にもわたってつくられてきた偉大なワインが実証しているように、魔法のような畑である。ロートシルト家の完ぺき主義の体制のもとではすべてが変るだろう。この偉大な出来の実績をもつポムロールは、さらに偉大になる態勢である。
イー・ショッピング・ワイン より)






シャトー・レヴァンジル  (ボルドー・ポムロール地区)
Chateau L'Evangile

ポムロールの新しいスーパースター

ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
 2001年、2000年、1998年、1995年、1990年、1989年、1985年、1982年、1975年、1961年、1950年あるいは1947年のレヴァンジルを試飲した人なら、このシャトーが、荘厳な豊かさと人の心をつかんで離さない個性を持ったワインをつくれるということがよくわかっているはずだ。14haの畑は、北をラ・コンセイヤント、ヴィユー・シャトー・セルタン、ペトリュス、南をサン=テミリオンの偉大なシュヴァル・ブランに境を接する輝かしい立地にあり、土壌は粘土と砂が混じった深い砂利質土壌である。このような有利な点があるのだから、私は、レヴァンジルが(一貫性の模範ではないが)ペトリュスやラフルールやシュヴァル・ブランに匹敵するワインを生産することができると信じている。
 現在それが進行中である。1990年にロートシルト家(ラフィット・ロートシルトのほう)が過半数の株式を取得し、2000年にはアルベール・フレール(裕福なベルギー人で、シュヴァル・ブランにも出資している)とともに全株式を取得した。彼らはこのシャトーの限りない潜在能力を完全に認識しており、レヴァンジルはじきに品質においても、そして嘆かわしいことだが価格においても、ペトリュスやラフルールに挑戦するようになるだろう。

 確かに、故ルイ・デュカスは彼のブドウ畑が際立っていることをはっきり知っていたに違いない。なぜなら、彼はレヴァンジルはあらゆる点で隣りのペトリュスと同じくらいよく、そしてもっと複雑ですらあるという見解を述べて、訪れるワイン評論家をしばしば脅しつけていたからである。非凡なデュカス夫人は90代半ばという年齢でも日常的にレヴァンジルの運営にあたっていたが、数年前に亡くなった。私は、1990年代初めにこの驚嘆すべき女性と昼食をともにした時のことを忘れない。その時、彼女は自身のセラーから1964年、1961年、1947年を出して注いでくれた。山盛りのトリュフ、子牛の胸腺肉(リ・ドゥ・ヴォー)、牛肉のフィレの豪勢な昼食が終わる頃、私は料理をすべて平らげて、客よりも早く栄えあるワインを飲み干したただ1人の人物はデュカス夫人であることに気がついた!
 現在、レヴァンジルは完全にロートシルトの所有下にあり、私はこのシャトーが年々ペトリュスやシュヴァル・ブランに近づいていくことを期待している。選別もせずに、勘と経験に頼った醸造法と育成法で何年にもわたってつくられてきた偉大なワインが実証しているように、魔法のような畑である。ロートシルト家の完璧主義の体制のもとではすべてが変わるだろう。この偉大な出来の実績をもつポムロールは、さらに偉大になる態勢である---価格のほうも。

~一般的な評価~
 レヴァンジルは常にこのアペラシオンの星であるが、近年ロートシルト家(ラフィット)の所有のもとで、さらによくなってきており、品質的にはペトリュスやラフルールに双肩する。この格別のワインは、その豪奢なコクと豪勢さに、テロワールをとてつもなくくっきりと体現させている。私が述べたい唯一の批判は、特定のヴィンテージにおいて清澄と濾過がこのワインの別格の豊かさを奪っているという懸念である。残念なことに価格は品質の上昇を追いかけている---しかし、その価値はある。

平均年間生産量:3500~4000ケース
畑 面積:14ha、平均樹齢:40年、植樹密度:6000本/ha、平均収量:40hl/ha
育て方:発酵とマセレーションは温度管理されたステンレスとコンクリートのタンクで25~30日間。槽内マロラクティック後の熟成は新樽80%で18ヶ月。必要なら清澄や濾過も行う。
ブドウ品種:メルロー75%、カベルネ・フラン25%
所有者:ドメーヌ・バロン・ド・ロートシルト(ラフィット)


1999 シャトー・レヴァンジル

[赤・フルボディ]
ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
 ブレンド比率メルロ75%、カベルネ・フラン25%の暗い紫色をした1999年レヴァンジルは、予想外に草っぽさのタッチがあることから最終的な評価は1~2点下がったが、それでも衝撃的な、成長した、享楽的、溶けた甘草と混じり合ったブラックラズベリー、ミネラル、トリュフの芳香は、知的な興味をかきたてる。見事な、ミディアムからフルボィのワインであるレヴァンジルのアタックや中間部は甘いので、成長の仕方次第ではもっと高い点数がつくかもしれない。
予想される飲み頃:2004~2015年 最終試飲月2002年3月 ポイント89
メルロー75%、カベルネ・フラン25%
宮武酒店 より)


LIQUOR WORLDよりオークションで落札。12004円。さらにワインの店いとうで購入。10000円。いとうで買った方を2010年1月22日抜栓。コルクにはシャトー名、Vintageが刻印されていました。全く液漏れなくしっかりとしたコルクでした。11年前のVintageなので、念の為にデカンタしました。グラスはリーデルのボルドータイプを使用。デカンタージュしている側からブラックベリー、チェリー、カシスの香りがしてきました。ビンには結構な澱が残っていました。グラスに注ぐと、色は結構濃いルビー。エッジは若干薄くなっていますがまだまだしっかりとした色です。脚は繊細でそんなに粘稠度が強い感じはしませんでした。グラスに注いですぐには、やや香りは閉じ気味でしたがそれでも、カシス、ブラックベリー、チョコレートといったニュアンスの香りがします。少しすると、そこに黒胡椒、トリュフの印象を認めました。結構複雑な香りです。娘さんはトリュフチョコの匂いと言っていました。樽香、というかバニラのニュアンスも出てきます。スワリングによりややミント系の爽やかな香りが加わってきました。1時間もするとこれらのニュアンスの香りがすぅ~っと鼻の中に入ってきます。口に含むとまだまだしっかりとタンニンが主張してきますが決して渋いことはなく、ワイン全体と馴染んでいる感じです。最初、あまりアフタを感じませんでしたが、1時間ほどしてくると口に含んで、黒果実系の酸味、甘味が舌の上を通り、そこにタンニンが合わさる、喉にはなんの抵抗もなく流れていきますがその後にチョコレートの甘さが口の中に広がるといった感じです。この甘さはメルローの要素が大きいんでしょうか。だんだん花開いて、アフタの余韻がとても長く口の中に残るようになってきました。しかし、ホントの最後の方にそれまでの余韻がスッとなくなるような感じがします。11年立っていますが、まだまだしっかりとしていて飲みごたえのある良いワインだと思います。残りをハーフボトルに入れてヴァキュバンして保存。ほぼ変わりありません。ややスパイシーさが表に出てきたでしょうか。それと少しタンニンが強くなった気がします。あと少なくとも5年くらいは大丈夫そうですね。




Chateau La Mission Haut Brion 1999

2009-08-19 11:16:14 | フランス・ボルドー

Chateau La Mission Haut Brion 1999

(+)実家のワインセラー、新規購入編です。


娘のBirthday Vintageです。


LA MISSION HAUT BRION 1999
ラ・ミッション オー・ブリオン 1999
(フランス・ボルドー産・赤ワイン・750ml)

1982年、1989年、2000年と、過去に何度もパーカーポイント100点を獲得し、更には最大のライバルであるオー・ブリオンにも引けを取らない実力派、ラ・ミッション・オー・ブリオン。

パーカー氏もこのワインを評して、「ラ・ミッション・オー・ブリオンのワインのスタイルには常に強烈な豊かさがあり、フルボディで、素晴らしいエキス分と、たっぷりのタンニンがある。…このワインは30年から50年、安々と瓶の中で保てるのである。かつての最大のライバル、オー・ブリオンよりも、常にはるかにリッチで、力強いワインである。」と、手放しの賛辞を投げかけています。
ワインと地酒のモリシマ より)



産地 タイプ 品種
ボルドー グラーブ地区 赤/フルボディ(重口) カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フラン
※割合はヴィンテージにより異なります。
見事なまでに複雑な深みがあり、エレガントでそれでいて明確でミディアムからフルボディの1999年ラ・ミッション・オー・ブリオンは、1985年、1983年、1971年、1962年と同じ型でつくられている。重量級のワインではないが、ゴージャスなまでに複雑で、しなやかで、享楽的でもあり、知的でもある。
パーカーポイント91点!
インポート・リカー・ショップ より)



シャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオン 1999 (750ml)

年代 1999年
容量 750ml
生産地 フランス・ボルドー地方 グラーヴ地区 ぺサック・レオニャン
シャトー シャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオン
タイプ 赤/フルボディ/柔らかな厚みと独特の燻製のブーケ、複雑な香り、シルクのような滑らかな感触としなやかなタンニンが特徴
格付け グラーヴ地区 特選


栽培品種 カベルネ・ソーヴィニヨン48%、メルロ45%、カベルネ・フラン7%
オールドビンテージ より)


ディロン家が所有する、グラーヴ地区を代表する1級シャトー【オー・ブリオン】の周囲には、同じくオー・ブリオンの名前を冠する、ウォルトナー家が所有していた3つのシャトーが存在します。それが、【ラヴィル・オー・ブリオン】【ラ・トゥール・オー・ブリオン】、そしてこのシャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオンです。

オー・ブリオンとは元々この一帯の地名であり、以前は同じシャトーだったものが、いつ頃からか分離・独立したのだそうです。1級シャトー【オー・ブリオン】をライバル視し、互いに切磋琢磨していたのですが、1983年、全てディロン家の所有となり、4つのオー・ブリオンはまた1つにまとまりました。

シャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオンは、本家【オー・ブリオン】からは独立したシャトーとして運営されていますが、畑が隣接していることもあって、【オー・ブリオン】に近いしなやかでソフトなワインを作り出すことで知られています。

今でもグラーブ地区全体の中で【オー・ブリオン】に次ぐ高い評価を受けているため、オー・ブリオン本家との飲み比べなどを楽しむには最適でしょう。

オールドビンテージ・ドットコム より)


過去の違うビンテージの記事はこちら



LIQUOR WORLDよりオークションで落札。16500円。




Chateau La Mondotte 1999

2009-08-18 05:42:13 | フランス・ボルドー

Chateau La Mondotte 1999

Chateau La Mondotte 1999

(+)実家のワインセラー新規購入編です。


娘のBirthday Vintage です。


ラ・モンドット La Mondotte


98年、ボルドー・プリムール(先物買い)でサン・テミリオンで最高価格をつけたラ・モンドット。96年からシャトー・ラ・モンドットを「ラ・モンドット」と名前を変え、ワイン界に彗星のように現れたワイン。

所有者はカノン・ラ・ガフリエールのオーナー、コント・ド・ネイペルグ氏、そして醸造責任者はステファン・トゥルノンクール氏が起用されています。ステファン・フォン・ナイペルグ氏とステファン・ドゥルノンクール氏の最高傑作のワインがこのラ・モンドットです。

産地 サンテミリオン
タイプ 赤/やや重口
品種 メルロ75%、カベルネ・フラン25%

1999年のモンドットは97年と並んでこれまで生産された中で最も外交的で近づきやすいラ・モンドットである。光を通さない紫色をしていて、フルボディ、豪奢なラ・モンドットである。強いタンニンは豊富なグリセリン、果実味、エキス分に隠されている。さらにフィニッシュは35~45秒も持ちこたえる。1999年にしては驚異的な業績だ!すでに飲み頃をむかえていて2020年ぐらいまで熟成するであろう。講談社 『BORDEAUX ボルドー 第4版』より。
パーカーポイント94点!
(インポートリカーショップ より)


シャトー ラ・モンドット <赤>     
Chateau La Mondotte 

産地:ボルドー/サンテミリオン

【シャトー情報】
伝統に回帰し歴史を尊重しながら、未来を目指すナイベルグ伯爵とコンサルタント・ドゥルノンクール氏の力作ワインです。

【ワイン情報】
 ステファン・フォン・ネイペルグ伯爵の所有する面積4.5haのシャトーです。
ステファン・ドゥルノンクールをコンサルタントに、最先端の醸造技術を駆使して宝石のようなガレージワイン造りを行っています。
パヴィ・ドセスの畑の上にある粘土・石灰岩質の斜面にあり、辛口のポートワインのようにエキス分に富んだワインを生み出しているのが特徴です。                                  
発酵とマセレーションは温度管理された木製槽でピジャージュを行いながら25~30日間。
収量の90~100%は澱に触れたまま樽内マロラクティックしています。
熟成はオークの新樽100%で18~24ヶ月、清澄・濾過なし。 
TERRADA WINE SELECTION より)



LIQUOR WORLDよりオークションで購入。18500円。




Chambertin Clos de Beze Prieure Roch 1999

2009-08-17 06:56:38 | フランス・ブルゴーニュ

Chambertin Clos de Beze Prieure Roch 1999

Chambertin Clos de Beze Prieure Roch 1999

(+)実家のワインセラー新規購入編です。


娘のBirthday Vintageです。



Chambertin Clos de Beze
シャンベルタン・クロ・ド・ベーズ
AOCの分類:グラン・クリュ
産出村名:ジュヴレイ・シャンベルタン
産出するワインの種類:赤
栽培面積:14.7ha
ワインの特徴:
クロ・ド・ベーズもシャンベルタンととても似たタイプで、シャンベルタンよりさらに力強く、芳醇、赤系や黒系の果実の風味たっぷりで、優雅さやフィネスを持ち合わせたワインである。品質的にも全く同格で、どちらもブルゴーニュを代表する特級であるが、2つのワインを味わい分けられる人はおそらく誰もいないだろう。ただクロ・ド・ベーズの方が安定性がよく、ヴィンテージ、生産者などで迷った場合は、クロ・ド・ベーズを選んだ方が間違いない。
シャンベルタンとクロ・ド・ベーズほどブルゴーニュらしいワインはなく、十分熟成させたよい生産者のものを飲めば、天にも昇る気分である。ジュヴレイ・シャンベルタンの村には8つの特級畑があるが、それらすべての良い個性を持ち合わせたワインがシャンベルタンであり、クロ・ド・ベーズである。すなわち、マジ・シャンベルタンのもつ強烈な風味、リュショット・シャンベルタンのきめ細かさ、ラトリシエール・シャンベルタンの洗練された品格など、すべてが凝縮されているのである。
クロ・ド・ベーズもまた熟成に時間がかかるワインで、15年以上熟成させてはじめて本当の個性が味わえるところはシャンベルタンと同じである。一度は味わってみたいワインである。

おすすめの生産者:
・Domaine Armand Rousseau
・Joseph Faiveley
・Joseph Drouhin
・Drouhin Larose
にゅぶにゅぶ より)

プリューレ・ロックに関してはこちら




ワインのテラムラよりオークションで落札。28050円。