Nuits Saint Georges Philippe Pacalet 2006
![Nuits Saint Georges Philippe Pacalet 2006 Part1](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/c9/80d46d4950137b7f1db9ca73b727f6d9.jpg)
フィリップ・パカレ
もはや説明不要になりつつある自然派の第一人者フィリップ・パカレ氏。パカレ氏が造るワインはより自然な栽培・醸造方法から生まれるもの。農薬や除草剤、化学肥料を使用せず、成熟した健全な葡萄を収穫し、SO2を使用せず自然酵母を用いて発酵させます。その土地のテロワールを忠実に表現しようとするパカレ氏のワイン造りの哲学は不変で、より完成されたワインへと進化している。パカレが造るワインは柔らかく、するするとのどに染み入ります。
やっぱりPパカレの赤ワインはすごい!!
フィリップ・パカレ ニュイ・サン・ジョルジュ[2006]
Philippe Pacalet Nuits-Saint-Georges [2006]
容 量:750ml
原 産 地:フランス ブルゴーニュ
葡萄品種:ピノ・ノワール100%
タ イ プ:赤・フルボディ
保存方法:商品の特性上、冷暗で振動の少ない所に保存して下さい。
コート・ド・ニュイ地区のニュイ・サン・ジョルジュ村のパカレです。
ニュイ・サン・ジョルジュは男っぽいがっつりしたものが一般的に多く、旨い赤を造る生産者が多い地域だと思います。
薄いルビー色、オレンジピールやシナモンの香りを感じ、しっかりした酸味もあり、がっつりとした印象。
ブルゴーニュは2005が近年にないすばらしい出来でしたが、いやいや!2006年もなかなか良く出来ています。
2008年12月現在、今でも美味しくいただけますが、2,3年後は飲み頃になり、さらに旨いでしょう。
(酒のあおい本店より)
フィリップ パカレ ニュイ サン ジョルジュPhilippe Pacalet Nuits Saint Georges
赤ワイン 2006 750ml
「マルセル ラピエールの甥であり、プリュレ ロックの醸造長を務めた人物」フィリップ パカレを紹介する際の常套句です。しかし今やフィリップ パカレの名前は、自然派ワインを代表する造り手の1人と同義になったのではないでしょうか。とはいえ彼のワインに対するアプローチは不変です。自然派ワインの祖ともいえるジュール ショヴェに師事し、ショヴェの哲学やエスプリを引き継いでワイン造りに向かう1人です。ジュール ショヴェと聞いてもあまりピンとこないのが正直なところでしょうが、彼の残した哲学を受け継いでいる生産者の系譜を見ると、その影響の大きさを感じざるを得ません。酸化防止剤や農薬に頼らないでワインを造り、しかも熟成によってえもいわれぬガメイを生み出したマルセル ラピエール、ジュール ショヴェの弟子ジャック ネオポールからワイン造りを学んだヤン ロエル、その他にもフレデリック コサール、イヴォン メトラ、ジャン フォワイヤールなど、ジュール ショヴェの残した書物から学んだ生産者は多くいます。そのジュール ショヴェ最後の愛弟子がフィリップ パカレです。彼はジュール ショヴェと6年間寝食を共に過ごし、その哲学を学びました。
その哲学とは・・・
・天然酵母を用いて発酵させる
・SO2を醸造中に用いない
・農薬や除草剤は、畑に生きる野生酵母を殺してしまうため用いない
・化学肥料を用いない
・完熟した健全な果実を用いる
これらの手法は近代的な醸造技術や栽培方法が発明されていなかった1950年代までは、誰もが行っていた手法です。しかし、より効率的で収益性の高い栽培・醸造法が開発されるとその技術は一気に広まり、古典的な技術を駆逐していきました。しかしながら近年、より自然な栽培・醸造方法で、その土地のテロワールを忠実に表現したいと考える生産者が少しずつですが見られるようになりました。ショヴェの想いを継ぐフィリップ パカレも勿論その1人です。実際のワイン造りにおいては、ブルゴーニュの伝統品種ピノノワールやシャルドネにこだわり、単一の品種が様々な土壌や気候によって異なった表情を見せることを重要と考えています。画一的な手法で、ある決まりきった味わいを造り出すのではく、その年、その土地、その気候が生み出すコピーのできない味わいのワインこそが理想と言います。栽培においては、農薬や除草剤を使用せず、とにかく成熟して健全なぶどうを得ることに注力します。除梗をせずに発酵させるため、果梗まで完全に熟した状態で収穫することを理想としています。醸造においてはSO2を用いず、ぶどうに付いた野生酵母の力で発酵させます。ぶどう本来の風味を損なうと考えている作業も行いません(ルモンタージュなど)。同様の理由で新樽の使用にも慎重で、過剰な樽由来のロースト香を避けます。補酸や補糖といったことも行いません。
このように今や自然派ワインで採用されている典型的な手法を実践しているフィリップ パカレですが、彼のワインには一部の他の自然派ワインにみられるような酒質の緩さや揮発性の香味、還元的なニュアンスを感じることはありません。そこには、様々な醸造法を知り、多くの経験から得た知識を持つパカレ氏ならではの特徴といえます。パカレ氏は、緻密で多彩な科学的知識を背景に酸化と還元のバランスをとり、完成された味わいの自然派ワインを生み出しています。彼の師であるジュール ショヴェも「ただの非科学的な理論のように思えるだろうが、科学的なことを十分に理解した上でなくてはこのようなことには取り組むことができない。この理論は、自然科学に基ずくものである。」と語ります。プリュレ ロックでの経験と5年にわたる自らのワイン造りによってフィリップ パカレはさらなる進歩をとげ、より完成されたワインの道を歩んでいます。
「心で感じて飲んでください・・・」
~パカレ氏2006ヴィンテージについてコメント~
2005年のような天候に恵まれた年は、誰しもが余計な事さえしなければ質の良いワインを造れる年でしたが、個人的には2006年のようにヴィニュロン(ブドウ生産者)としての仕事ぶりが如実に味わいに表れる年に愛着と自信を感じます。結果的には、2006年は非常に良好なワインに仕上がったと思います。香りには各テロワールの特徴がしっかりと表現され、畑ごとの特徴をしっかりと感じられます。成熟したブドウが収穫できたのでアルコール度はやや高め、酸とのバランスも良好です。赤ワインに関しては香り高くミネラル豊富、繊細でエレガントな味わいのワインになりました。
2006年のワインを皆さんの傍らにおいて頂き、グラスを片手にテロワールの織りなす華やかなアロマと豊かなミネラルを楽しんで頂ければと思います。ワインは頭で考えて飲むのではなく、心で感じて飲んで頂くことが何よりも大切なことだと思います。是非、皆さま2006年のワインを楽しんで下さい。
(藤小西より)
Domaine Philippe Pacalet
ドメーヌ・フィリップ・パカレ 自然派 輸入元:野村ユニソン(旧 INA)
自然派ワインのスーパースターである「フィリップ・パカレ」は自然派ボジョレーの重鎮である「マーセル・ラピエール」の甥で、あのプリューレ・ロックの醸造長を10年間つとめ、そしてDRC(ロマネ・コンティ社)のヘッドハンティングを断ったという経歴の持ち主です。そして、2001年が初ビンテージでデビューと同時にいきなり話題を独占。
トップ・ドメーヌとしての地位も確立してしまったという、末恐ろしい造り手です。
自然派ワインの祖ともいえるジュール・ショヴェに師事し、ショヴェの哲学やエスプリを引き継いでワイン造りに向かう1人です。
ジュール・ショヴェと聞いてもあまりピンとこないのが正直なところでしょうが、彼の残した哲学を受け継いでいる生産者の系譜を見ると、その影響の大きさを感じざるを得ません。酸化防止剤や農薬に頼らないでワインを造り、しかも熟成によってえもいわれぬガメイを生み出したマルセル・ラピエール、ジュール・シュヴェの弟子ジャック・ネオポールからワイン造りを学んだヤン・ロエル、その他にもフレドリック・コサール、イヴォン・メトラ、ジャン・フォイヤールなどジュール・ショヴェの残した書物から学んだ生産者は多くいます。そのジュール・ショヴェ最後の愛弟子がフィリップ・パカレです。彼はジュール・ショヴェと6年間寝食を共に過ごし、その哲学を学びました。
ボーヌの郊外に借りていた洞窟のようなセラーからボーヌの市内にかつて名門メゾン・モンティーユの醸造所にしていた所に引っ越しました。設備も整い、生産者の力も存分に発揮出来るようになりました。
★2007年テースティングコメント=2009年6月
2007年の赤を11種類テースティングしました。2006年より黒味がかった色調で収穫を遅らせたのかなと思います。 ピュアでチャーミングな味わいで、今でも飲めてしまう美味しさでした。ただ「ルショット・シャンベルタン」はとても期待はずれ。
「シャルム・シャンベルタン」「ジュブレ・シャンベルタン・ラヴォ・サン・ジャーク」「ジュブレ・シャンベルタン・ベレール」「ジュブレ・シャンベルタン」「ボーヌ・ペレール」を取り扱います。
★2006年テースティングコメント=2008年7月
2006年のパカレ21種類をすべてテースティングする事が出来ました。
2005年の最良と言われる年からも由来するであろうに力強さから、2006年はエレガントで上品で凛としてすべてのワインが畑の特徴を表しており、味わい深いワインに仕上がっているのは造り手の力であろうと推測します。
21種類すべてフルラインで揃えるのは大変ですからこの中からチョイスしてと思いましたがどれも素晴らしい出来。
今飲んで美味しいニュイ・サンジョルジュ、シャンボール・ミュジニ、ポマール・プルミエ・クリュ、サントーバンなど。
ラボ・サンジャーク、シャルム・シャンベルタン、リショット・シャンベルタン、ムルソー、ピュリニー・モンラッシュ、コルトン・シャルルマーニュは別格の美味しさです。
一緒に参加して下さった野村ユニソンのインポーターいわく、日本に通関直後に飲んだ時から今回半年経って再び飲んでみると落ち着いてまとまってきたと完成度の高さに驚いていました。
(はしごや酒肆より)
フィリップ・パカレ
ニュイ・サン・ジョルジュ[2006]
良く熟した甘い黒赤果実香、そしてきれいな土とミネラルの複雑性ある香り。ついでにほっこりとしたイメージも。味がクッキリで液体はジューシー、そして口中では必殺梅きのこと梅かつおで、ひたすら旨い。緻密なタンニンがしっかりあり、現状ではややタニック。
しかし果実、酸もしっかりあるのでバランス良く美しく熟成するのは間違いない。
このワインもボマール同様、樽試飲では過大評価したようだ。
〈08年06月試飲〉。
今飲んで89+ ポテンシャル90+
飲み頃予想2011~2020
リアルワインガイド23号
(ワインマルシェまるやまより)
![Nuits Saint Georges Philippe Pacalet 2006 Part2](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/ae/f6fd544aff349ca66007cda835f5cabe.jpg)
リカーショップヒラオカよりオークションで落札。6000円。
2012年1月3日抜栓。コルクには村名、ドメイン名、Vingateが刻印されています。液漏れは全くありませんでした。グラスはリーデルのブルゴーニュタイプを使用。色は、すこしルビーが入ったガーネット。ややどんよりとした色合いで、透明感は少ないです。グラスの脚は中等度の粘稠度です。アルコール度数13.5%。香りは最初、きのこ香、腐葉土の香りがしましたが、少し時間が経つとラズベリー、ブルーベリーの甘い香りがメインにしてきます。娘さんはブルーベリーの薄まった匂いと言っていました。スワリングにより、土の香りが混ざってきます。さらにその後、ベリー系の甘香が強まってきますね。しっかりした印象もあります。さらに時間が経つと、グラスからカラメルっぽい香りが出てきました。口に含むと、なんといったらいいのか最初、きのこ的な味わいを舌の上に感じ、酸味は柑橘系の酸味?、そして喉を通り過ぎるときに、しっかりとしたタンニンが力強く舌の上に乗ってきます。ママちゃんは下につんつんとくる微炭酸を感じると言っています。自分的にはそれを感じることがあまりできないんです。温度が少し上がってくると、かぼす的な酸味を感じます。そして、なんといってもとっても独特な味わいを感じます。茶色っていうか薬草的というか、高麗人参的というか、そんな味わいです。ニュイ・サン・ジョルジュは、大地のダイナミックさをいつも感じますが、それ以上に酵母的な要素もニュアンスとして感じます。これが、みんなの言うパカレ節というやつなんでしょうか?パカレってボージョレ・ヌーヴォーしか飲んだ事無いのでよくわかりません。
![Nuits Saint Georges Philippe Pacalet 2006 Part1](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/c9/80d46d4950137b7f1db9ca73b727f6d9.jpg)
フィリップ・パカレ
もはや説明不要になりつつある自然派の第一人者フィリップ・パカレ氏。パカレ氏が造るワインはより自然な栽培・醸造方法から生まれるもの。農薬や除草剤、化学肥料を使用せず、成熟した健全な葡萄を収穫し、SO2を使用せず自然酵母を用いて発酵させます。その土地のテロワールを忠実に表現しようとするパカレ氏のワイン造りの哲学は不変で、より完成されたワインへと進化している。パカレが造るワインは柔らかく、するするとのどに染み入ります。
やっぱりPパカレの赤ワインはすごい!!
フィリップ・パカレ ニュイ・サン・ジョルジュ[2006]
Philippe Pacalet Nuits-Saint-Georges [2006]
容 量:750ml
原 産 地:フランス ブルゴーニュ
葡萄品種:ピノ・ノワール100%
タ イ プ:赤・フルボディ
保存方法:商品の特性上、冷暗で振動の少ない所に保存して下さい。
コート・ド・ニュイ地区のニュイ・サン・ジョルジュ村のパカレです。
ニュイ・サン・ジョルジュは男っぽいがっつりしたものが一般的に多く、旨い赤を造る生産者が多い地域だと思います。
薄いルビー色、オレンジピールやシナモンの香りを感じ、しっかりした酸味もあり、がっつりとした印象。
ブルゴーニュは2005が近年にないすばらしい出来でしたが、いやいや!2006年もなかなか良く出来ています。
2008年12月現在、今でも美味しくいただけますが、2,3年後は飲み頃になり、さらに旨いでしょう。
(酒のあおい本店より)
フィリップ パカレ ニュイ サン ジョルジュPhilippe Pacalet Nuits Saint Georges
赤ワイン 2006 750ml
「マルセル ラピエールの甥であり、プリュレ ロックの醸造長を務めた人物」フィリップ パカレを紹介する際の常套句です。しかし今やフィリップ パカレの名前は、自然派ワインを代表する造り手の1人と同義になったのではないでしょうか。とはいえ彼のワインに対するアプローチは不変です。自然派ワインの祖ともいえるジュール ショヴェに師事し、ショヴェの哲学やエスプリを引き継いでワイン造りに向かう1人です。ジュール ショヴェと聞いてもあまりピンとこないのが正直なところでしょうが、彼の残した哲学を受け継いでいる生産者の系譜を見ると、その影響の大きさを感じざるを得ません。酸化防止剤や農薬に頼らないでワインを造り、しかも熟成によってえもいわれぬガメイを生み出したマルセル ラピエール、ジュール ショヴェの弟子ジャック ネオポールからワイン造りを学んだヤン ロエル、その他にもフレデリック コサール、イヴォン メトラ、ジャン フォワイヤールなど、ジュール ショヴェの残した書物から学んだ生産者は多くいます。そのジュール ショヴェ最後の愛弟子がフィリップ パカレです。彼はジュール ショヴェと6年間寝食を共に過ごし、その哲学を学びました。
その哲学とは・・・
・天然酵母を用いて発酵させる
・SO2を醸造中に用いない
・農薬や除草剤は、畑に生きる野生酵母を殺してしまうため用いない
・化学肥料を用いない
・完熟した健全な果実を用いる
これらの手法は近代的な醸造技術や栽培方法が発明されていなかった1950年代までは、誰もが行っていた手法です。しかし、より効率的で収益性の高い栽培・醸造法が開発されるとその技術は一気に広まり、古典的な技術を駆逐していきました。しかしながら近年、より自然な栽培・醸造方法で、その土地のテロワールを忠実に表現したいと考える生産者が少しずつですが見られるようになりました。ショヴェの想いを継ぐフィリップ パカレも勿論その1人です。実際のワイン造りにおいては、ブルゴーニュの伝統品種ピノノワールやシャルドネにこだわり、単一の品種が様々な土壌や気候によって異なった表情を見せることを重要と考えています。画一的な手法で、ある決まりきった味わいを造り出すのではく、その年、その土地、その気候が生み出すコピーのできない味わいのワインこそが理想と言います。栽培においては、農薬や除草剤を使用せず、とにかく成熟して健全なぶどうを得ることに注力します。除梗をせずに発酵させるため、果梗まで完全に熟した状態で収穫することを理想としています。醸造においてはSO2を用いず、ぶどうに付いた野生酵母の力で発酵させます。ぶどう本来の風味を損なうと考えている作業も行いません(ルモンタージュなど)。同様の理由で新樽の使用にも慎重で、過剰な樽由来のロースト香を避けます。補酸や補糖といったことも行いません。
このように今や自然派ワインで採用されている典型的な手法を実践しているフィリップ パカレですが、彼のワインには一部の他の自然派ワインにみられるような酒質の緩さや揮発性の香味、還元的なニュアンスを感じることはありません。そこには、様々な醸造法を知り、多くの経験から得た知識を持つパカレ氏ならではの特徴といえます。パカレ氏は、緻密で多彩な科学的知識を背景に酸化と還元のバランスをとり、完成された味わいの自然派ワインを生み出しています。彼の師であるジュール ショヴェも「ただの非科学的な理論のように思えるだろうが、科学的なことを十分に理解した上でなくてはこのようなことには取り組むことができない。この理論は、自然科学に基ずくものである。」と語ります。プリュレ ロックでの経験と5年にわたる自らのワイン造りによってフィリップ パカレはさらなる進歩をとげ、より完成されたワインの道を歩んでいます。
「心で感じて飲んでください・・・」
~パカレ氏2006ヴィンテージについてコメント~
2005年のような天候に恵まれた年は、誰しもが余計な事さえしなければ質の良いワインを造れる年でしたが、個人的には2006年のようにヴィニュロン(ブドウ生産者)としての仕事ぶりが如実に味わいに表れる年に愛着と自信を感じます。結果的には、2006年は非常に良好なワインに仕上がったと思います。香りには各テロワールの特徴がしっかりと表現され、畑ごとの特徴をしっかりと感じられます。成熟したブドウが収穫できたのでアルコール度はやや高め、酸とのバランスも良好です。赤ワインに関しては香り高くミネラル豊富、繊細でエレガントな味わいのワインになりました。
2006年のワインを皆さんの傍らにおいて頂き、グラスを片手にテロワールの織りなす華やかなアロマと豊かなミネラルを楽しんで頂ければと思います。ワインは頭で考えて飲むのではなく、心で感じて飲んで頂くことが何よりも大切なことだと思います。是非、皆さま2006年のワインを楽しんで下さい。
(藤小西より)
Domaine Philippe Pacalet
ドメーヌ・フィリップ・パカレ 自然派 輸入元:野村ユニソン(旧 INA)
自然派ワインのスーパースターである「フィリップ・パカレ」は自然派ボジョレーの重鎮である「マーセル・ラピエール」の甥で、あのプリューレ・ロックの醸造長を10年間つとめ、そしてDRC(ロマネ・コンティ社)のヘッドハンティングを断ったという経歴の持ち主です。そして、2001年が初ビンテージでデビューと同時にいきなり話題を独占。
トップ・ドメーヌとしての地位も確立してしまったという、末恐ろしい造り手です。
自然派ワインの祖ともいえるジュール・ショヴェに師事し、ショヴェの哲学やエスプリを引き継いでワイン造りに向かう1人です。
ジュール・ショヴェと聞いてもあまりピンとこないのが正直なところでしょうが、彼の残した哲学を受け継いでいる生産者の系譜を見ると、その影響の大きさを感じざるを得ません。酸化防止剤や農薬に頼らないでワインを造り、しかも熟成によってえもいわれぬガメイを生み出したマルセル・ラピエール、ジュール・シュヴェの弟子ジャック・ネオポールからワイン造りを学んだヤン・ロエル、その他にもフレドリック・コサール、イヴォン・メトラ、ジャン・フォイヤールなどジュール・ショヴェの残した書物から学んだ生産者は多くいます。そのジュール・ショヴェ最後の愛弟子がフィリップ・パカレです。彼はジュール・ショヴェと6年間寝食を共に過ごし、その哲学を学びました。
ボーヌの郊外に借りていた洞窟のようなセラーからボーヌの市内にかつて名門メゾン・モンティーユの醸造所にしていた所に引っ越しました。設備も整い、生産者の力も存分に発揮出来るようになりました。
★2007年テースティングコメント=2009年6月
2007年の赤を11種類テースティングしました。2006年より黒味がかった色調で収穫を遅らせたのかなと思います。 ピュアでチャーミングな味わいで、今でも飲めてしまう美味しさでした。ただ「ルショット・シャンベルタン」はとても期待はずれ。
「シャルム・シャンベルタン」「ジュブレ・シャンベルタン・ラヴォ・サン・ジャーク」「ジュブレ・シャンベルタン・ベレール」「ジュブレ・シャンベルタン」「ボーヌ・ペレール」を取り扱います。
★2006年テースティングコメント=2008年7月
2006年のパカレ21種類をすべてテースティングする事が出来ました。
2005年の最良と言われる年からも由来するであろうに力強さから、2006年はエレガントで上品で凛としてすべてのワインが畑の特徴を表しており、味わい深いワインに仕上がっているのは造り手の力であろうと推測します。
21種類すべてフルラインで揃えるのは大変ですからこの中からチョイスしてと思いましたがどれも素晴らしい出来。
今飲んで美味しいニュイ・サンジョルジュ、シャンボール・ミュジニ、ポマール・プルミエ・クリュ、サントーバンなど。
ラボ・サンジャーク、シャルム・シャンベルタン、リショット・シャンベルタン、ムルソー、ピュリニー・モンラッシュ、コルトン・シャルルマーニュは別格の美味しさです。
一緒に参加して下さった野村ユニソンのインポーターいわく、日本に通関直後に飲んだ時から今回半年経って再び飲んでみると落ち着いてまとまってきたと完成度の高さに驚いていました。
(はしごや酒肆より)
フィリップ・パカレ
ニュイ・サン・ジョルジュ[2006]
良く熟した甘い黒赤果実香、そしてきれいな土とミネラルの複雑性ある香り。ついでにほっこりとしたイメージも。味がクッキリで液体はジューシー、そして口中では必殺梅きのこと梅かつおで、ひたすら旨い。緻密なタンニンがしっかりあり、現状ではややタニック。
しかし果実、酸もしっかりあるのでバランス良く美しく熟成するのは間違いない。
このワインもボマール同様、樽試飲では過大評価したようだ。
〈08年06月試飲〉。
今飲んで89+ ポテンシャル90+
飲み頃予想2011~2020
リアルワインガイド23号
(ワインマルシェまるやまより)
![Nuits Saint Georges Philippe Pacalet 2006 Part2](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/ae/f6fd544aff349ca66007cda835f5cabe.jpg)
リカーショップヒラオカよりオークションで落札。6000円。
2012年1月3日抜栓。コルクには村名、ドメイン名、Vingateが刻印されています。液漏れは全くありませんでした。グラスはリーデルのブルゴーニュタイプを使用。色は、すこしルビーが入ったガーネット。ややどんよりとした色合いで、透明感は少ないです。グラスの脚は中等度の粘稠度です。アルコール度数13.5%。香りは最初、きのこ香、腐葉土の香りがしましたが、少し時間が経つとラズベリー、ブルーベリーの甘い香りがメインにしてきます。娘さんはブルーベリーの薄まった匂いと言っていました。スワリングにより、土の香りが混ざってきます。さらにその後、ベリー系の甘香が強まってきますね。しっかりした印象もあります。さらに時間が経つと、グラスからカラメルっぽい香りが出てきました。口に含むと、なんといったらいいのか最初、きのこ的な味わいを舌の上に感じ、酸味は柑橘系の酸味?、そして喉を通り過ぎるときに、しっかりとしたタンニンが力強く舌の上に乗ってきます。ママちゃんは下につんつんとくる微炭酸を感じると言っています。自分的にはそれを感じることがあまりできないんです。温度が少し上がってくると、かぼす的な酸味を感じます。そして、なんといってもとっても独特な味わいを感じます。茶色っていうか薬草的というか、高麗人参的というか、そんな味わいです。ニュイ・サン・ジョルジュは、大地のダイナミックさをいつも感じますが、それ以上に酵母的な要素もニュアンスとして感じます。これが、みんなの言うパカレ節というやつなんでしょうか?パカレってボージョレ・ヌーヴォーしか飲んだ事無いのでよくわかりません。