Chateau Smith Haut Lafitte 1998
シャトー・スミス・オー・ラフィット[1998]年・グラーヴ・格付シャトー・AOCぺサック・レオニャン
Chateau Smith Haut Lafitte [1998] Grand Cru Classe Grave AOC Pessac-Leognan
パーカー氏に「ぺサック・レオニャンの最上のワインの1つである」と言わしめ、「均整、フィネス、エレガンスが身上の見事なワインであるとコメントさせ、このワインで90ポイント獲得!ゴーミヨ誌も4つ星で91点獲得の高評価グラーヴ格付がグラーヴの年と言われる1998年で少量入荷!
----------------------------------------------------------------------
シャトー スミス オー ラフィット [1998]年
グラーヴ グラーヴ グラン クリュ クラッセ AOC ぺサック レオニャン
パーカーポイント90点
ゴーミヨ誌4つ星★★★★をつけ91点
パーカー氏に「ぺサック・レオニャンの最上のワインの1つである」と言わしめ、「均整、フィネス、エレガンスが身上の見事なワインであるとコメントさせ、このワインで90ポイント獲得!ゴーミヨ誌も4つ星で91点獲得の高評価グラーヴ格付がグラーヴの年と言われる1998年で少量入荷!
▼ ロバート パーカー氏はスミス・オー・ラフィットについて
「今日、スミス・オー・ラフィットはボルドーでも有数の光り輝く成功物語の1つとなり、精力的で良心的な所有者の手にかかれば短期間でもこれだけのことができる、ということを示している。」
「スミス・オー・ラフィットの白も赤も、スタイルは正統的な豊かさと相当なエレガンス、フィネス、複雑さが結合したものだ。ただ国際市場はしばしば気まぐれなものだ。そして私は、スミス・オー・ラフィットの最近のヴィンテージの価格は、このワインが世界にその品質を知られるようになれば必ず得られるはずの価格よりも、低めだと思っている。」
「フロランスとダニエル・カティアール夫妻の行動的な指揮のもとで劇的によくなっている。いまやスミス・オー・ラフィットはペッサック・レオニャンの最上のワインの1つである。」と述べ
▼ この1998年については
「均整、フィネス、エレガンスが身上の見事なワインである。この深みのあるルビー/紫色をしたワインは、ブラックカラント、新樽、日に焼けた土の典型的なアロマを見せる。純粋で、つつましく、節度があり、上品な1998年には印象的な全体の均整や、よくまとまったタンニンも感じられる。予想される飲み頃:現在~2018年」として驚異の90点獲得!
パーカー氏に「ぺサック・レオニャンの最上のワインの1つである」と言わしめ、「均整、フィネス、エレガンスが身上の見事なワインであるとコメントさせ、このワインで90ポイント獲得!ゴーミヨ誌も4つ星で91点獲得の高評価グラーヴ格付がグラーヴの年と言われる1998年で少量入荷!
(
うきうきワインの玉手箱より)
シャトー・スミス・オー・ラフィット (ペサック・レオニャン地区 ※赤ワイン:グラン・クリュ)
劇的なまでにポテンシャルが高まっている、このペサック・レオニャン最上のワインの一つ
華やかな果実味と、大地からのミネラルに由来する気品ある香り、カカオやコーヒーを思わせる新樽香が見事に溶け合った、エレガントで芳醇なワインです。
ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
何十年にもわたって、ボルドーのエシェノエ家の所有下にあったスミス・オー・ラフィットはずっと期待を裏切ってきた。しかし、この壮大なシャトーは1991年にフロランスとダニエル・カティアール夫妻に売却された。確かに、1995年や1994年、1993年、1992年、1991年といった、雨にたたられたヴィンテージを扱わなければならなかったのは不運だった。しかし、彼らの品質は並はずれたこだわりとシャトーの長期的な展望を持ち、容赦なく選別を行い、以前の所有者が1990年や1982年のような格別なヴィンテージをつくったものよりも良好なワインを1990年初頭の難しいヴィンテージにつくってみせた。今日、スミス・オー・ラフィットはボルドーでも有数の光り輝く成功物語の1つとなり、精力的で良心的な所有者の手にかかれば短時間でもこれだけのことができる、ということを示している。
スミス・オー・ラフィットの白も赤も、スタイルは正統的な豊かさと相当なエレガンス、フィネス、複雑さが結合したものだ。ただ国際市場はしばしば気まぐれなものだ。そして私は、スミス・オー・ラフィットの最近のヴィンテージ価格は、このワインが世界にその品質を知られるようになれば必ず得られるはずの価格よりも、低めだと思っている。
~一般的な評価~
かつては凡庸なワインであったが、フロランスとダニエル・カティアール夫妻の行動的な指揮のもとで、劇的によくなっている。いまやスミス・オー・ラフィットは、ペサック=レオニャンの最上のワインの1つである。
◆◇◆GRAND VIN◆◇◆
グラン・ヴァン
<赤>
平均年間生産量:10万本
畑 面積:45ha、平均樹齢:30年、植樹密度:7500~1万本、平均収量:32hl/ha
育成:30℃の発酵と24~32日間のマセレーションは温度管理された平均85hl入りの木製槽で。マロカクティックと18~20ヶ月の澱熟成(攪拌あり)は新樽80%で。清澄も濾過もしない。
ブレンド比率:カベルネ・ソーヴィニョン55%、メルロー35%、カベルネ・フラン10%
所有者:ダニエル&フロランス・カティアール
(
宮武酒店より)
シャトー・スミス・オー・ラフィットがその名声を確立したのは、1720年にオーナーとなり、シャトーの名の由来ともなっているジョージ・スミスの代でした。1958年には、ルイ・エシェノール社がオーナーとなり、地下に2,000樽が収容できる規模の樽貯蔵室を作るなどの多大な投資を行い、ますますその名前が知られていくようになります。
そして近年、またワインの品質を劇的に向上させ、ある種の“サクセス・ストーリー”を繰り広げていることで注目されてきています。その主役となっているのは、1990年からオーナーとなったカティアール夫妻。彼らは、新たな投資を行うとともに、収穫を手摘みに戻す、選別をより厳しくするなどの取組みを行い、短期間で飛躍的にワインの質を高めることに成功したのです。
ワインのタイプは、赤、白とも、豊かなアロマとボリューム、そして上質なオークの風味を持つエレガントなもの。今やグラーブ地区ぺサック・レオニャンで最高品質のワインの一つとして知られる有望株となっています。
また、近年のヴィンテージのワインは、品質に価格が追いついていないので、非常にお買い得とも言われています。価格以上に美味しい一本をお探しの方には真っ先にオススメできるワインでしょう。
砂利が多い、メドックと似た土壌
数々の格付けシャトーが集まっているグラーブ地区レオニャン村周辺。【ラリヴェ・オー・ブリオン】から始まるD651線を北上して、途中で林の中に入る道を抜けると、スミス・オー・ラフィットのブドウ畑がある丘が始まります。
訪問予約を入れてあった時間より、やや早めにシャトーに到着。シャトーの近くの空き地に車を止めて、少し時間を潰していると、スミス・オー・ラフィットの畑の中で小さな“竜巻”が発生していました!
その小さな竜巻は、摘葉されて地面に落ちていたブドウの葉を空中に巻き上げながら、ゆっくりと丘の下側へ移動し、ふっと消えて無くなってしまいました。何とか写真に収めようと思ったのですが、準備が間に合わず、カメラに収められなかったのが残念でした。
そんなことをしているうちに約束の時間が来たので、早速シャトーにお邪魔しました。
スミス・オー・ラフィットのブドウ畑は合計「56ha」。そのうちの「45ha」が赤ワイン用、「11ha」が白ワイン用の畑です。畑の土壌は主に砂利質で、グラーブの他のシャトーと比較すると明らかに砂利が多く、【オー・ブリオン】やメドック地区の土壌と良く似ていると言えるほどです。
栽培されているブドウ品種の構成は、赤ワイン用が、55%のカベルネ・ソーヴィニヨン、35%のメルロー、10%のカベルネ・フラン。白ワイン用が、90%のソーヴィニヨン・ブラン、5%のソーヴィニヨン・グリ、5%のセミヨン。平均樹齢は30年で、植樹密度は7,500本から、多いところで10,000万本となっています。
木製タンクの比率が極端に高め
選果しながら手摘みで収穫されたブドウは、容量の小さいカジェットに入れられて醸造所まで運ばれます。
白ワイン用はそのまま圧搾された後、果汁を区画ごとに分け、合計13基のステンレスタンクの中で、約8℃の温度に保ちながら24時間のデブルバージュを行います。そして、温度を上げて発酵が始まったことを確認した後、50%の新樽と50%の一度使用した樽の中に入れて発酵を続けていきます。定期的にバトナージュを繰り返しながら、約10~12ヶ月のシュール・リーによる熟成を続けて瓶詰めされます。
赤ワイン用のブドウは、醸造所で除梗機に掛けられた後、選果台で再度選果を行います。その後、破砕されてフランス産オークで作られた木製タンクに入れられて、発酵作業に入ります。
スミス・オー・ラフィットでは、1998年に18基の木製タンクを購入したのを始まりとして、2000年に全てのタンクを木製のものに入れ替え、現在では合計31基の木製タンクを所有するようになっています。これは、例えば【ラフィット】が“ブドウ畑104haに対して木製タンク29基”ということと比較すると、その比率の高さが良く分かるでしょう。
この木製タンクでは、約4週間から長い時で6週間と、驚くほど長い期間にわたって発酵と果皮浸漬を行います。6週間というと、他では類を見ないほどの長さになりますが、それだけしっかりと色素とタンニンを抽出し、ボディのしっかりしたワインを造ることを目指していることの表れなのでしょう。
この工程が終了するとワインは樽に移され、地下5mに作られた樽貯蔵室へと運ばれます。ここで室温を約17℃に保ち、マロラクティック発酵を行っていきます。この工程も、長い時は3ヶ月にもわたって行うのだそうです。
その後、赤ワインは18ヶ月間の熟成に入り、瓶詰めされていきます。スミス・オー・ラフィットでは、多くのシャトーが行っている“コラージュ”と呼ばれる清澄作業を、ほとんどのビンテージに行わず、さらに濾過も行っていません。こうした清澄作業を行わずに瓶詰めされるというのも、少数派だと言えるでしょう。
樽工房を所有する数少ないシャトー
シャトーに関して一通り説明をしてもらった後で、1995年に作られた、樽を作っている工房へと案内してもらいました。
自社で樽工房を所有しているようなシャトーは、本当に数少なく、現在【ラフィット】【オー・ブリオン】【マルゴー】など、有名な1級シャトーのほんの一部だけしか該当しません。そうした一流シャトーと同様の設備を持っているのですから、これは驚くべきことだと言えるでしょう。
ちなみに、樽工房の前では、整形されたデュエル(樽用に整形された木片のこと)が乾燥させられていました。自社内で組み立てと焼付けを行うだけではなく、乾燥までも管理しようというのですから、相当なこだわりです。
樽の組み立てはたった一人で行っているため、年間で400樽しか生産することが出来ません。このシャトーで使用する樽は年間約800樽で、残り半分の足りない樽は、樽会社から購入しているのだそうです。これは、万が一の時のためのリスク回避にもなり、樽会社によって樽の焼付けの方法などが違ってくるため、他の会社のものを混ぜることにより、香りや味に複雑味が与える目的も果たしているのだそうです。
品質の割に価格はまだ安め
スミス・オー・ラフィットは、グラーブの格付けシャトーに過ぎませんが、そこで行われているワイン作りは、メドックの1級シャトーと比較しても決して見劣りすることはありません。
カティアール夫妻が所有者となって以来、その品質が劇的に向上したことは誰もが認めるところです。まだ品質に見合うほどには価格も上昇していないため、非常にお買い得なシャトーだと言えるでしょう。
シャトーの歴史
18世紀から名声が高まる1365年、貴族であったボスク家が、この土地にブドウを植え始めた。
その後、18世紀にスコットランド人のジョージ・スミスがシャトーを買い取った。彼はこの地にシャトーを建て、ワインをイギリスに輸出するなど、シャトーの名声を確立していった。彼の名前はシャトーの名前の一部の由来ともなっている。
1842年、ボルドー市長であり、ブドウ栽培者であったデュフォール・デュベルジエーが、彼の母親からシャトーを引き継ぐ。
現オーナーの改革は続く
20世紀初頭、ワインのネゴシアンであり、【ローザン・セグラ】も所有していたことがあったルイ・エシェノール社が、スミス・オー・ラフィットのワインの品質の高さに目を付け、このワインの普及に努め、1958年にはシャトーを購入した。同社は多大な投資を行ったが、中でも地下に造られた約2,000樽が収容できる樽貯蔵室は、特筆すべきものだった。
1990年、ダニエル・カティアールがこのシャトーのオーナーとなる。彼も以前のオーナーと同様に、ワインの品質を高めるために一層の努力を行った。伝統的な手法とモダンな手法、それぞれの良さを取り入れて、有機栽培の肥料を使用したり、タンクを昔ながらの木製タンクに変更したり、澱引きを行わずワインを熟成させるシュール・リーなどを取り入れた。
今後も同オーナーのもとで、より一層高い品質のワインを生み出していくことになるだろう
格付け Cru Classe(特選)
アペラシヨン Pessac-Leognan
総責任者 Daniel et Florence Cathiard
▼畑について
畑面積 45ha(赤)、11ha(白)
年間平均生産量 約10万本(赤)、約3万本(白)
作付け割合 《赤》
カベルネ・ソーヴィニヨン 55% メルロー 35% カベルネ・フラン 10%
《白》
ソーヴィニヨン・ブラン 90% ソーヴィニヨン・グリ 5% セミヨン 5%
平均樹齢 約30年
植樹密度 約7,500~10,000本
▼醸造について
タンクの種類 木製タンク(赤)、樽の中で発酵(白)
樽熟成の期間 約18~20ヶ月(赤)、約12ヶ月(白)
新樽比率と樽の素材 約80%の新樽(赤)
約50%の新樽(白)
(
オールドビンテージ・ドット・コムより)
シャトーのホームページは
こちら。
リカーショップヒラオカよりオークションで落札。6500円。送料などなどで8000円くらいになったけど。
2010年7月2日抜栓。コルクを抜く途中からベリー系の香りがほわ~んと漂ってきました。コルクにはシャトー名とVintageがきちんと刻印されています。ボトル側から約1cmくらいまで色が付いていましたが、吹いたあとなど全くなし。異臭なし。コンディションとしてはとてもいいと思いました。Vintageが1998なので、バスケットに入れて抜栓し、デカンタに移しました。瓶には澱がびっしりと付いています。デカンタに注いだそばから果実臭がまわりにひろがります。デカンタージュしてすこししてから、リーデルのボルドータイプのグラスに注ぎました。結構濃いガーネット色。とても綺麗で、向こう側はかろうじて見えますが、12年経ったものと考えると非常にフレッシュです。エッジもややオレンジのニュアンスが入っていますが、しっかりと保たれています。最初の香りは、ストロベリー、バナナのニュアンス(by 娘さん)。とても的確な表現です。しかし、それだけでなく、フレッシュさが溢れていきます。少~しハーブ系のニュアンスはあるでしょうか。スワリングにより、その香りは非常に研ぎ澄まされた香りになりますが、ストロベリー、青野菜の香りがより鮮明になり、鼻の奥に張り付いたような感じです。徐々に杏、バニラのニュアンスが入ってきます。これは何時までも嗅いでいたいような香りです。スワリングの時にできる脚はしっかりとしてます。下に残るタンニンは決して渋さはなく、むしろタニックな感じはありません。非常にこなれた感じのタンニンで、シルキーで甘さを与えます。全体的には優しい印象が出てきます。アフターはそんなに強いわけではありませんが、そこそこ鼻の奥にあたってきます。こういうワインを飲むとボルドーもいいなぁ~と思います。良いワインを飲まなくてはダメですね。