Chateau Mouton Rothschild 1982
(+)これも実家のワインセラーシリーズです。
20世紀最大といわれる1982年のボルドー5大シャトーを紹介します。まずは・・・。
■1982年 シャトー・ムートン・ロートシルト
Chateau Mouton-Rothschild Pauillac, Bordeaux, France
【特徴】82年のラベルは映画監督ジョン・ヒューストン氏の作品。パーカーポイント100P。最も偉大なヴィンテージ
驚くほど濃い色調と豊富なタンニン。力に満ち果実の凝縮感を感じられる。たわわに実ったぶどうを前に太陽に向かって跳びはねる羊。
(e-グランクリュドットコム より)
ロバート・パーカー
評点:100
混じりけのない紫色のムートン=ロートシルトは、1982年のヴィンテージのなかで最も内向的な、成長していないワインであることが分かった。信じられないほど豊かで派手な個性を、瓶詰め後5~6年のうちに誇示したワインだが、1980年代後半以来、徐々に閉じてきていて、いつまた花咲くのかは予測が難しい。
厚みのある、とろりとしてなめらかな舌触り、ジャムのような果実味、そして並外れた味わいの凝縮といったこのヴィンテージの特徴はまだ消えていないが、全然成長しておらず、まるで若い時期の樽からの試飲のときと同じようだ。この巨大で強力なムートンは、大量のタンニンと計り知れないボディを見せる。
1970年、1961年よりもかなり豊かで、1959年や1945年になぞらえることも無理ではない!
これを持っている方、ワインを早死にさせたくなければ、あと5年から10年は貯蔵しておこう。ラトゥール同様、1982年のムートン=ロートシルトは50年、60年と持ちこたえる力を持ったワインである。これを試した最近の2回では、私は飲もうとする日の前日の朝、デキャンタに移してみた。このワインがその並外れた可能性を見せるのは、閉めたデキャンタの中でおよそ30時間呼吸させたときだ。驚くべき傑作で、いまだに、終わってしまうどころか、樽からのサンプルに似ている。伝説となるか!
最終試飲月:98年4月
講談社 『BORDEAUX ボルドー 第3版』
(KATSUDA より)
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