Kurisawa Blanc Nakazawa Vineyard 2013
ナカザワヴィンヤード
ナカザワヴィンヤードは2002年に新規就農して、岩見沢市(旧栗沢町)にワイン用ブドウのみの農園としてスタートしました。南向きの緩い傾斜のある畑で主にゲヴュルツトラミナー、ピノグリ、ケルナー、シルヴァーナーの白ワイン用4品種とピノ・ノワールを栽培しています。2002-2012年シーズンまで、縁あって栃木のココ・ファーム・ワイナリーと共にワイン造りをしてきました。私たちが大切に育てたぶどうを、信頼する醸造チームに託してできたクリサワブランという白ワインは、私たちの予想を遥かに超える美味しさで、当地でのワイン造りの可能性を感じさせてくれました。
2012年には同じ旧栗沢町内に10Rワイナリーが創業。同ワイナリーはココ・ファームの前醸造責任者で友人のブルース・ガットラヴが奥様の亮子さんと設立しました。私どもは2012年には一部のワインを、2013年からは全量を10Rワイナリーで仕込むことになりました。それに伴い、10年間一緒にワインを造ってきたココ・ファームとの契約を終えました。
10Rワイナリーでワインを仕込むということはブルースがワインを造ってくれるわけではなく、基本的には私たちが造ることになります。近くにはいつもブルースが居てくれて、必要であれば適切な助言をもらえる恵まれた環境です。製造元は変わりますが「クリサワブラン」の名前は引き継ぎます。いつの間にか私たちよりも有名になっているような気がしていて、その名前を使うことに重圧も感じますが、新しいワインを創る気持ちで取り組みたいと考えています。醸造経験の浅さはブルースに助けてもらうことで補い、味が落ちたと言われないように頑張ります。
ワイン造りの方針はココ・ファームの時と変わらず、人の介在を極力排し、「ぶどうを素直にワインにする」ことです。それでも造る場所と人が変わったので、ワインの味わいも少し変わりました。新しくなったクリサワブランをお引き立ていただければ幸いです。
以上生産者資料より抜粋
クリサワブラン[2013]
―以下生産者資料より抜粋―
2013ヴィンテージについて
9月の夜温が下がり、久しぶりに北海道らしい秋になったため、ぶどうに酸がしっかり残り、概ね理想的なタイミングで収穫することができました。白ワインには良いヴィンテージになったと思います。ぶどうが適度に熟しているため、いつもより厚み、濃さを感じます。これには仕込み時に亜硫酸の使用を極力控えたことも影響しています。適度に華やかで複雑な香り、存在感があるしっかりとした酸などクリサワブランらしさも十分に感じられます。僅かに酸化的な印象もありますが、それも含め、全体として高い次元でバランスが取れ仕上がりになったと思います。
これまでのクリサワブランとは少し違うかもしれませんが、新たな一歩を踏み出した私どものワインをお楽しみいただければ幸いです(製造元が変わったため、それに合わせてラベルのデザインを少し変えてみました)。
※無清澄、無濾過のワインのため、瓶内に澱や酒石が出やすくなっています。また細かな粒子が舞っている場合もありますが、品質に問題はございませんのでしばらく立てて沈めてからお楽しみいただけますようお願いします。亜硫酸は少なめですが、適宜添加しております。
720ml 税込3240円
■ 生産地:日本、北海道
■ 味のタイプ :白・辛口
■ アルコール度:11,9%
■ ブドウ品種 :ゲヴュルツトラミナー30%、ピノ・グリ28%、ピノ・ノワール16%、ケルナー15%、シルヴァーナ7%、その他4%
■ 平均樹齢 :年
■ 平均年間生産量 :3636本
(
酒のたなかより)
クリサワブラン 2013 白
ナカザワヴィンヤード
クリサワブラン 2013 白
生産者:中澤一行さん
生産地:北海道岩見沢市栗沢町
品種:ゲヴュルツトラミナー30%、ピノ・グリ28%
ピノ・ノワール16%、ケルナー15%
シルヴァーナー7%、その他4%
醸造:品種ごとにタイミングを見際め選果しながら収穫、ワイナリーでさらに選果後、房ごと圧搾。一晩静置して澱引き。ステンレスタンクに移し、自然酵母にて発酵。収穫日が異なるものも同様に同じタンクに移して混醸した。
MLF(乳酸発酵)も自然に起きたもの。発酵終了後に澱引き、しばらくステンレスタンクで熟成。無清澄、無濾過で瓶詰。
まだまだ開けたては硬い状況ですので、1週間近くかけてゆっくりと、お飲みになられる事をオススメします。
開けたてはまだ香りも閉じて果実感も影を潜めている感じ。
今現時点(26年10月)で、一杯で旨い!と満足するワインではなく、ゆっくりと時間と温度の変化も取り混ぜながら飲んで頂きたい。
ナカザワさんも言っておりましたが、最低でも半年は置きたかった…と。
自分も今回お宅へお伺いする前に飲んで感じていたので、今回は半分?いや、1/3のみの販売とさせて頂きます。
また状況を見ながら再度販売をしますのでご了承ください。
中澤さんのワイン、食事と寄り添い生きるワインではないでしょうか。
ワイン単体でも十分美味しいのですが、やはりこのKURISAWA BLANC 2013は食事と一緒に楽しんで頂きたいと切に願います。
濃い味付けよりは、お出汁が効いた和食、バケットに酸が効いた自然なジャム、卵を使用した料理(キッシュ)と非常に良かった。
家では、おでん!特に練り物との相性が抜群でしたよ!
2日目になるとGF、レモン、ライチ、奥にはバニラやオイリーなナッツも。
開けたてに感じた若干のガスも消え、複雑な果実感、繊細で伸びやかな酸を感じる。
3日目以降(瓶の半分以下)になると白桃の様なニュアンスが出てきて、まったりとしたトロミも出てきます。ここからがKURISAWA BLANCの本領発揮!
冷やし気味よりは、常温程度でのまれた方が良いかなと(あくまでも個人的に)。
華やかな香りも立ち込め、エレガントな酸が心地よく、舌の中心部から一気に広がる旨味が柔らかく優しい気持ちにさせてくれる。
食との相性が本当に素晴らしい、アジフライも良いでしょう。
これからの季節ですと牡蠣フライと飲みたいな~!
魚介類全般、間違いないですね。
あくまでも個人的な感想ですが、複雑な料理、調理法よりは、よりシンプルに食材、素材の美味しさが出てる農産物と寄り添ってくれる気がするのは自分だけでしょうか?
色々と書きましたが、お客様が笑い楽しみ好きなタイミングで飲むのが良いと思うし、大事だと思うのですが、極力良い状態、タイミング、今の状態をお伝え、お渡しする事が、私達が大切にお預かりしているワイン、造り手に唯一出来る事。ご理解頂ければ幸いです。
~中澤さんより~
9月の夜温が下がり、久しぶりに北海道らしい秋になったため、ぶどうに酸がしっかり残り、概ね理想的なタイミングで収穫することができました。白ワインには良いヴィンテージになったと思います。ぶどうが適度に熟しているため、いつもより厚み、濃さを感じます。これには仕込み時に亜硫酸の使用を極力控えたことも影響しています。適度に華やかで複雑な香り、存在感があるしっかりとした酸など、クリサワブランらしさも十分感じられます。僅かに酸化的な印象もありますが、それも含め、全体として高い次元でバランスが取れた仕上がりとなったと思います。
これまでのクリサブランとは少し違うかもしれませんが、新たな一歩を踏み出した私どものワインをお楽しみいただければ幸いです。
(製造元が変わったため、それに合わせてラベルのデザインを少し変えてみました)
(
佐藤酒店より)
(*)河井商店より2本購入。3,200円位。その後、亀屋酒店より1本購入。
抜栓日:2015年3月14日
コルク:ちょっと短めのコルク。刻印なし。蝋キャップ
液漏れ:わかりません。多分ないと思います。
グラス:リーデルのオーヴァチュアを使用しました。
色合い:山吹色。しっかりと色付いています。藁色まではいっていません。無濾過ゆえか、すこし濁った感じがします。
ディスク:そこそこ厚みあります。
脚:中等度の粘調度を感じました。
香り:抜栓直後はやや還元的な要素、ラムネのようなニュアンス、石灰っぽさが感じられました。その中にもパイナップルやピーチのような香りがあり、やや塩っぽい、ミネラルチックな香り、レモン、グレープフルーツの皮といったニュアンス。ほんのりと酸化的な要素の香りも感じます。温度が上がってくると、還元的要素は徐々に消えて若干ライチっぽい甘香が感じられるようになってきます。白い花の香り、また、香りにスモーキーなニュアンスも感じます。
味わい:酸がしっかりとしていますが、無糖のヨーグルト的なニュアンスを感じます。アフタの苦味がしっかりとあって、スモーキーなニュアンスが鼻の奥を駆け巡っていきます。なかなか酸が主張しています。味わいにフィノっぽい酸化のニュアンスを若干感じます。温度が上がると、酸のシャープさが増してきたような感じがします。また、味わいにいろんな要素が絡み合って複雑さを醸し出しています。ちょっと数日かけて飲んでみましょう。
バキュバンで冷蔵庫。2日目。かなり香り閉じました。温度が上がったらどうなるかな?味わいは酸が優位。後口に仄かな栗のような甘味を感じます。微炭酸はかなり抜けています。温度が上がってくると、味わいにスモーキーな部分がしっかりと出てきて、またミネラル感も強くなり(ピノ・グリの要素?)ちょっととんがった、というか冷涼なイメージの味わいです。
中1日開けて4日目。香りの要素にレモンのような鋭さを感じます。その中に金柑のシロップ漬けのようなニュアンスの香りがします。香りにもケルナーに見られるようなペトロールっぽさもありますか。飲みくちは酸が主体となっていますが、若干石油ぽさが感じられます。後口の心地よい苦味は健在。
5日目。きのうバキュバンの栓だけでエア抜きしなかった状態。香りはマイルドになりレモン、やや蜂蜜香。あんまりオイリーな感じはしませんでした。味わいは、昨日と同じ酸が主体。アフタの苦味は余り感じません。テイスティンググラスを使用。にしても5日もたってからも全然飲めるワイン、すごいです。
6日目。ちょこっと空気抜いたバキュバンで保存。香りは、少し酸味がかったリンゴの蜜の香り。味わいも変わらず酸が優位ですが、ほんのりと蜂蜜のニュアンスがあって面白いです。
7日目。やや酸化した色合いになってきています。香りも酸化のニュアンスが存在しますが、それでもりんご、レモンの香り、蜂蜜香があります。飲み口にも酸化的ニュアンスがかなり出てきました。シェリーのようなニュアンスもありながらの、蜜のニュアンスも昨日よりもしっかりと出てきています。うちのママちゃんは、「薄いけど蜂蜜っぽい感じもあって、でも甘ったるくなくて飲めるよ」といっていました。
8日目。ここにきて急激に落ちた印象です。全体的なバランスがバラバラになっていました。
でも、ここまで大丈夫だったということが凄い!