Clos de Vougeot Faiveley 2004
メゾン フェヴレ
進化を続ける「フェヴレ」!ブルゴーニュで一、二を争う大ドメーヌ
徹底した選果へのこだわり、凝縮感のある秀逸なワインを生む!
「フェヴレ」と言えば、ラベルを見かける機会も多く、価格も安定している為、買い付けブドウから造られるネゴシアンというイメージが強いのですが、実はネゴシアンワインは生産量全体の3割未満しかなく、逆に自社畑産のブドウから生まれるドメーヌものが7割以上を占めています。
所有する120ヘクタールにおよぶ広大な地所はほぼモレ・サン・ドニ全体に匹敵、ブルゴーニュ地方で一、二を争う大ドメーヌというのが実際の姿です。8つのグラン・クリュに15銘柄のプルミエ・クリュを擁し、産するアペラシオンはなんと50にも上ります。
◎メルキュレの10分の1を所有!
フェヴレは、近年注目されているコート・シャロネーズのメルキュレに早くから目を向け、その質の向上に寄与するとともに畑も多く所有してきました。今日では60ヘクタール弱と、総面積650ヘクタールにおよぶメルキュレの10分の1を占めるまでになり、フェヴレはこのアペラシオン随一の大地主となっています。しかも、プルミエ・クリュのクロ・デュ・ロワ以外の銘柄は全てモノポール(単独所有畑)です。
◎細やかな作業を重ね、昔よりも凝縮度がUP!
高い評価を得ています!!
フェヴレの高い名声は、所有する畑の面積や歴史等々も然る事ながら、なんといっても生み出すワインの秀逸さにあります。現在、7代目となる1979年生まれのエルワン・フェヴレが経営にあたっていますが、父フランソワの時代の1970 年代半ば以降、質の向上を図るため数々の取り組みが始められました。
畑においては、健全なブドウ樹の育成と安定した樹齢を保つための植え替えのローテーションを徹底、またテロワールを十全に引き出すため土壌の分析を行い、その持てる力をブドウ果に凝縮させるため、芽掻き、ヴァンダンジュ・ヴェールト(より濃縮したブドウ果を収穫するため、緑色の小さな房の段階で切り落とす作業)など、収量の抑制に加え収穫の際の選果も徹底し、最初は畑で、次には醸造所内で選果台を用いて、という具合に2段階で腐敗、未熟果を除去。
発酵、熟成では長いマセラシオンによる多くの構成要素の抽出、加えて用いる新樽比率のアップ等々を図り、またコート・ドールのグラン・クリュ、プルミエ・クリュに関しては一切フィルターはかけずに樽から直接瓶詰め、という手法に替えました。その結果、今日のフェヴレが生むワインは以前にくらべ、凝縮度を増し、テロワール毎の異なりもよく反映したものとなり、より高い評価を受けるようになりました。
(イーショッピングワイン より)
所有する面積は120ヘクタールに達するこの地方有数の大ドメーヌ
ネゴシアンと解されているフェヴレ社だが、自社畑産以外のぶどうでつくる、いわゆるネゴシアン・ワインは生産量全体の3割未満しかなく、逆に自社畑産のぶどうから生まれるドメーヌものが7割以上を占め、これは普通一般のネゴシアンが生産するワインの割合とは180度異なっている。
所有する120ヘクタールにおよぶ広大な地所はほぼモレ=サン=ドニ全体に匹敵し、ブルゴーニュ地方で一、二を争う大ドメーヌというのが実際の姿で、8つのグラン・クリュに15銘柄のプルミエ・クリュを擁し、産するアペラシオンは50に上る。
初代ピエール・フェヴレにより、ニュイ=サン=ジョルジュの町に1825年設立されたフェヴレ社だが、ブルゴーニュ・ワインに果たした役割は単に一ネゴシアンというにとどまらない。1929年、米国に端を発した大恐慌の渦は遠くこのブルゴーニュ地方にも波及し、当然ワインも売れなく、多くの農村は疲弊に喘いだ。現当主エルワンの曽祖父にあたる4代目のジョルジュは、そんな窮状を打開しようと友人とさまざまなアイデアを実行に移し、1934年には、現在ブルゴーニュ地方で最大の親睦団体となっている、ラ・コンフレリー・デ・シュヴァリエ・デュ・タストヴァンの設立にこぎつける。また村毎におこなわれていたサン=ヴァンサンの祝祭も各村の持ち回りとして一大イヴェントに仕立て上げるなど、今日に続くブルゴーニュの隆盛のもとを築いた。
また、近年人気のエリアにコート・シャロネーズがあるが、なかでもメルキュレはその高い酒質で注目を集めている。フェヴレ社はこの地に早くから目を向け、その質の向上に寄与するとともに畑も多く所有してきた。今日では60ヘクタール弱と、総面積650ヘクタールにおよぶメルキュレの10分の1を占めるまでになり、フェヴレ社はこのアペラシオン随一の大地主となっているのである――プルミエ・クリュのクロ・デュ・ロワ以外の銘柄は全てモノポール――。
フェヴレ社の高い名声は、所有する畑の面積や歴史等々も然る事ながら、なんといっても生み出すワインの秀逸さにある。現在、7代目となる1979年生まれのエルワン・フェヴレ――2005年1月にフランソワからエルワンに当主が交代した――が経営にあたるが、父フランソワの時代の1970年代半ば以降、質の向上を図るため数々の取り組みが始められた。
畑においては、健全なぶどう樹の育成と安定した樹齢を保つための植え替えのローテーションを徹底、またテロワールを十全に引き出すため土壌の分析をおこない、そのもてる力をぶどう果に凝縮させるため、芽掻き、ヴァンダンジュ・ヴェールトなど収量の抑制に加え収穫の際の選果も徹底し、最初は畑で次には醸造所内で選果台を用いて、という具合に2段階で腐敗、未熟果を除去。
発酵、熟成では長いマセラシオンによる多くの構成要素の抽出、加えて用いる新樽比率のアップ等々を図り、またコート・ドールのグラン・クリュ、プルミエ・クリュに関しては一切フィルターはかけずに樽から直接瓶詰め、という手法に替えた。その結果、今日のフェヴレ社が生むワインは以前に較べ、凝縮度を増しテロワール毎の異なりもよく反映したものとなり、より高い評価を受けるようになった。
最近も新たに購入したボーヌのモノポール、クロ・ド・レキュや貸し出していたジュヴレ・シャンベルタンのプルミエ・クリュ、クロ・デジザール――リュショットの北に接しているプルミエ・クリュで、0.6ヘクタール強の広さがあるフェヴレ社のモノポール。同社の所有だったが、50年間にわたって他の生産者に貸し出されていた――の生産を開始と、常に変化を遂げているフェヴレ社である。
J・フェヴレ社主要畑一覧
グラン・クリュ 単位:ヘクタール
シャンベルタン=クロ・ド・ベーズ 1.29
マジ=シャンベルタン 1.2
ラトリシェール=シャンベルタン 1.2
ミュジニー 0.03
クロ・ド・ヴージョ 1.28
エシェゾー 0.86
コルトン・クロ・デ・コルトン・フェヴレ 3.01
コルトン=シャルルマーニュ 0.61
プルミエ・クリュ 単位:ヘクタール
ジュヴレ=シャンベルタン・ラ・コンブ・オー・モワンヌ 1.01
ジュヴレ=シャンベルタン・レ・カズティエ 2.04
ジュヴレ=シャンべルタン・シャンポネ 0.41
ジュヴレ=シャンべルタン・クレピヨ 0.13
ジュヴレ=シャンベルタン・クロ・デジサール 0.62
シャンボル=ミュジニー・ラ・コンブ・ドルヴォー 0.25
シャンボル=ミュジニー・レ・フュエ 0.18
ニュイ=サン=ジョルジュ・レ・サン=ジョルジュ 0.3
ニュイ=サン=ジョルジュ・レ・ポレ・サン=ジョルジュ 0.46
ニュイ=サン=ジョルジュ・オー・シェニョ 0.72
ニュイ=サン=ジョルジュ・レ・ヴィーニュロンド 0.46
ニュイ=サン=ジョルジュ・レ・ダモード 0.81
ボーヌ・クロ・ド・レキュ 2.64
メルキュレ・クロ・デュ・ロワ 2.54
メルキュレ・クロ・デ・ミグラン 6.31
モンタニー・レ・ラ 0.19
ヴィラージュ 単位:ヘクタール
ジュヴレ=シャンべルタン・レ・マルシェ 1.08
ニュイ=サン=ジョルジュ・レザルジラ 0.54
ニュイ=サン=ジョルジュ・レ・ラヴィエール 1.07
ラドワ(コート・ド・ニュイ・ヴィラージュ) 3.01
ポマール・ヴォーミュリアン 0.91
ブズロン 2.32
リュリー・レ・ヴィルランジュr 4.79
リュリー・レ・ヴィルランジュb 2.49
メルキュレ・レ・モーヴァレンヌr 11.51
メルキュレ・レ・モーヴァレンヌb 1.81
メルキュレ・ラ・フランボワジエール 11.1
メルキュレ・クロ・ロン 5.1
メルキュレ・クロ・ロシェット 4.38
ジヴリー・シャン=ラロr 3.98
ジヴリー・シャン=ラロb 1.1
モンタニー・レ・ジョン 3.02
レジオナル 単位:ヘクタール
ブルゴーニュ・オート=コート・ド・ニュイ・レ・ダーム・ユゲット 1
ブルゴーニュ・オート=コート・ド・ニュイ 1.08
ブルゴーニュr 2.7
ブルゴーニュb 2.9
ブルゴーニュ・アリゴテ 1.8
(ラックコーポレーション より)
クロ・ド・ヴージョ
ヴォーヌ・ロマネ村の北側になるヴージョ村。グラン・クリュ、クロ・ド・ヴージョは、クロ(石垣)に囲まれています。
1110年にシトー派大修道院によって設けられた、その約50haの区画は、コート・ド・ニュイのグラン・クリュの中で最大の大きさ。80名以上もの栽培者や生産者に分割所有されている事でも有名です。
「コンフレリ・レ・シェヴァリエ・デュ・タストヴァン(利酒騎士団)」の本拠地で、毎年ブルゴーニュのブドウ園や酒商から出品されたワインの中から、優れたワインを選び、“タストヴィナージュ・オリジナルラベル”が与えられています。
本当にグラン・クリュ?
地図を見て変だと思いませんか?地図は、下から上に向かって斜面の上部となります。上の方が高い。一般に、ブルゴーニュは、斜面の上部の方が水はけが良く、いいワインが出来ると言われているのですが。。。
クロ・ド・ヴージョは、グラン・クリュ(特級)です。でも、他のグラン・クリュより斜面の下部に当たる部分が多いですよね。もし、こんなに広い区画が石垣で囲まれていなかったら、ただの村名ワインになっている部分も多いかもしれません。
難解な区画(畑と造り手)
実際にクロ・ド・ヴージョは、3つの土壌に分かれているらしい。「石灰石の多い」上部、「砂利の多い」中部、そして「粘土質の多い」下部。
修道院が所有していた時代にも、彼らはその事が分かっていて、それぞれ「教皇の畑」、「王の畑」、「修道士の畑」として扱っていたそうです。つまり上部の方が土壌も良いと言う事。
しかしながら、この区画をもっと難しくしているのが、造り手の数。その数なんと約80名。これでは選ぶのも大変です。
一般には上部の畑を持っている生産者が良いクロ・ド・ヴージョを造り出すようですが、ワインに対する情熱により、斜面下部から秀逸なワインを造る生産者もいます。
(class30 The Wine より)
FAIVELEYのHPはこちら 。
LIQUOR WORLDよりオークションで落札。8500円。
2009年10月2日抜栓。コルクが長いです。ちゃんと刻印されています。ちょっと堅かったけれどちゃんと抜栓できました。液漏れ無し。抜栓直後よりイチゴの香り。さほど強くありませんが、周囲に漂います。すこしばかり抜栓してからおいておきました。グラスはリーデルのブルゴーニュタイプのグラスを使いました。グラスに注ぐと、とても上品なルビー色、とても落ち着いた色です。エッジはしっかりとしていますが、とても澄んだ色で心が洗われます。この色だけでも上品であることが伺われます。グラスに注いだ跡、香りを見るとん~、ナンだろう。イチゴ、スミレといったお花、果実、チェリーの香り。娘さんはキュウリと行っていましたが、たしかに青い野菜系の香りもかすかにするような。それにしても上品、女性的ですが、その中にも力強さを感じます。口に含むと、ふくよかなビロードのようなタンニンがありますが、酸味はそんなに強くありません。上品な甘味が口いっぱいに広がります。これは美味しい。スワリングにて香りに広がりが出ます。樽香はそんなに感じません。ちょっとばかり草系の香りがするのがとても楽しい。2004年ビンテージなのでそんなに当たり年というわけではありませんが、今飲むにはとってもいい感じだと思います。2敗目にグラスについだあたりから香りが開きはじめた感じがしました。ヴォーヌ・ロマネの薄旨系の上品でそれでいて力強い、いいワインです。