Les Forts De Latour 1990
![Les Forts De Latour 1990](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/10/1ad335da2ffeaecf36cdc369fbb51ed2.jpg)
ローストした、土っぽい、暑い年の特徴の持ち主で、酸は極めて弱い。肉付きのよい、魅惑的な、豪勢な舌触りをした風味があり、フルボディのフィニッシュには相当な量のグリセリンやタンニンも感じられる。甘い、近づきやすい、魅惑的なアタックをしていたが、口に含むと閉じてしまった。少なくともあと6~10年セラーで寝かせる必要がある。25~30年は持ちこたえるはずだが、私自身を含めて多くの観察者が思っていたほど不死身な古典になれるのだろうか。
★96点★(最終試飲:2002年)
(R.パーカーJr.著「ボルドー第4版」 )
2010年8月6日抜栓。アルコール度数12.5%。コルクは上まで染み込んでいた。外に溢れていた形跡はなし。20年の歳月を感じる。コルクにはシャトー名とVintageが刻印されている。色は非常に透き通ったルビー色。比較的濃い。エッジもしっかりとしているが、若干オレンジっぽい感じ。しかし、まだまだ元気さが感じられる色合い。澱の混入を防ぐためにデカンタージュをしたときには、ベリー系の香りが広がった。20分ほどデカンタの中においてから、グラスに注ぐ。グラスはリーデルのボルドータイプを使用。脚はさほどでもない。グラスに注ぐと、最初はちょっと臭いか?と思ったが、カシス、牧草、樹の皮、インクなどの香りが、複雑に入り交じってくる。とても豊かな香り。最初の香りはSO2かな?。味は、これらの香りの要素が複雑に入り組んでいる。タンニンもそこそこ感じるが決して渋くはなく、とてもこなれたタンニンで、力強さがある。なるほどボルドーの王道といった感じ。味わいとしてとても複雑。アフターもそれなりに長く感じる。ホワイトキャステロと一緒に飲むと、とてもこなれた感じの味になる相性はとても良いと思います。20年の歴史を感じさせるとても良いワインだとおもいます。これ、旨いな~。