朝礼の話題

見たり読んだりして、感じたことを朝礼で話しています。この頃は仕事の話は少なくなりました。

牡蠣を食べよう

2014-05-07 23:29:02 | 21世紀
牡蠣を食べよう
2014/05/08
 瀬戸内海には、昔、工業排水・農業排水・家庭排水の流入が多く、富栄養化から、赤潮が発生し、魚が死に、将来の漁業が心配されていました。
 現在は、克服され、その方法が「里海(SATOUMI)」と言う名で呼ばれ、世界の海洋学者が自国の海洋環境改善に適用しているそうです。
 牡蠣などの貝類は、それらの栄養分を餌にして大きく育つそうです。牡蠣筏の周りの海水は、透明度を増し、日光を海中深く通します。海水を浄化しています。アマモという海藻は、イネ科の海藻で海水中で光合成を行い、酸素を放出します。アマモの群落は魚類の産卵場であり稚魚の成育場所です。
 このアマモ群落も、海水汚濁から減少していました。瀬戸内海の漁民は、アマモのタネを植え育てました。牡蠣筏をアマモを植えた場所の上に移動し、海水の透明度を上げると、アマもの光合成も進み定着し、瀬戸内全体でアマモ群落は以前の2倍近くなっているそうです。
 アマモ群落で成長した稚魚は、牡蠣棚に移動し、牡蠣まわりのプランクトンを食べ成長を続けます。
 素晴らしい発案と実行力です。日本漁業の将来は明るいと、うれしくなりました。
 私達消費者は、牡蠣を沢山食べて、彼等の労に報い、牡蠣が益々増える条件になってやりましょう。海水浄化の一因になりましょう。
 北九州市の洞海湾は、工場排水垂れ流しで、死の海と呼ばれていました。
 昭和40年代、私[渡邉]は、洞海湾の埠頭工事に従事したことがあります。当時は、「海上で鐵の切断熔接には、木枠で囲い、火花を海上に落としてはならぬ」と条件付けられ苦労したものです。油分が多く、引火し付近の工場排水を伝い工場火災の恐れがあると言う事でした。
 ここも、現在は、魚の住む海に戻っています。ここの海水浄化は「ムール貝」の養殖によっているそうです。
 有明海の漁業不振は、諌早干拓の水門閉鎖だと漁民は言い、社会問題になっています。海底の酸素不足などから、タイラギ貝も捕れないそうです。
 有明海でも、アマモの植え付け、牡蠣の放流・牡蠣棚の設置・ムール貝の養殖・その他有効貝類の養殖などの対策事業を行うことで、この問題を解決する時期ではないでしょうか?
 九大の学者さん、知恵を絞り、農民と漁民の対立を解消しましょう。貴方の出番ですよ。
 私達、第三者は、牡蠣やムール貝を食べて、楽しんで応援しましょう。