東陶機器取引先 中国視察ツアー 報告
ミツワ製作所 渡邉 浩
2005/9/27
日時 2005/9/18~9/22 5日間
参加者 東陶3名 協力業者21名
視察(見学)先
①東陶機器(上海)有限公司
②東陶華東 有限公司
③上海豪精機電 有限公司(Haojing)
④上海環実業 有限公司(skyrock)
⑤上海TOTOショールーム
⑥OBI DIYショップ
⑦成霖実業 有限公司(GOBO)
感銘を受けた施設等
⑧上海空港
⑨香港空港
⑩上海の高層ビル群
⑪上海高速道路網
⑫深セン都市計画
⑬上海の運河
⑭各ホテルの水栓金具
Ⅰツアー参加前の考え
「コストダウンで経費節減を図っている所に中国見学でもなかろう」
と参加を辞退しておりました。
「中国の状況を見て、如何に世界の変化が激しいか良く見なさい。
今迄通りの仕事では世界に遅れを取る事を認識して欲しい」と加藤
事業部長より再度の強いお誘いを受け、納得して参加いたしました。
Ⅱツアー後の考え
見学旅行の意義は十分ありました。
21世紀に生き残ろうとする日本人は皆、上海・深センを肌で感
じる必要がある。最高の教育になると思っています。
10年前やはり東友会の見学旅行で、上海に来たことがあります。
この10年の変化は素晴らしいものです。
ツアー後の今、日本が、私が、停滞の中に安住している有様が見え
ます。
なにが日本を止めているか? それは社会党・共産党的の民主主義
だと思います。
今回の選挙で民主党が後退したのは、日本が世界から遅れたという
自覚の表れと見たいです。
私達一人ひとりが、意欲を持って「変えてやろう」と思わなければ
何も変わらない。 儲けのためでも、勝つためでも、理由は何であろ
うとも、成長しなければ、自分達の存在の場がなくなる気がしました。
Ⅲ見学した工場等の印象
①東陶機器(上海)有限公司
②東陶華東 有限公司
少人数のTOTO日本人社員が、沢山の中国人作業員を指導しTOTO
製品を作っています。
日本人社員の方々は、大きな権限を持って、会社を運営してお
られ、意欲的・情熱的に活動されておられます。
3~4人で300~400人の中国人社員を、指導・監督・管理
しておられます。
流暢に中国語を話し・聴き、さすがです。
工場は新しく綺麗です。
3Sも徹底され、製品の置き方も整列され、非常に見易い配置に
なっていました。
③上海豪精機電 有限公司(Haojing)
現在37才の社長が個人で創業された会社です。
TOTO(上海)に出入りしていた便利屋的人物が、TOTOより部品
製造の契約をとり、個人で始めた会社が10年で1000平米(1棟)
の工場3棟の配置になり、年商2億 人員130人になっています。
3棟目は現在 塗装ラインを組立中でした。
懐かしいロクロ旋盤で量産のシャフトを作っています。
風呂の内側につける異型手すりを作っています。
プレスで打ち抜き曲げた鉄板を2枚貼り合わせ溶接し手すりの型
にし、研磨して見栄えのいいものに仕上げています。
電動のベンダーで油を付けず鉄パイプを曲げ「タオル掛け」を
作ります。上手に研磨し、TOTO製品として使用できる程度にして
います。
社長は人柄のよい、仕事好きの青年で、TOTOの方々から信用され
可愛がられています。
もう何年かすれば、日本の私達下請工場以上のものに成長しそう
です。
人数が沢山使えますので、NC化以前の機械を使いますが、人海
戦術は大きな力です。
④上海環実業 有限公司(skyrock)
台湾の会社です。
鉄・ステンレス・真鍮 色々な金属で仕事をしています。
もともとは鍵製造メーカーだそうで、日本からも受注しています。
冷凍庫の留め金など重量感のある製品は、金型が日本からの支給
で、Made in China の他に Tokyo Japan の字が彫られています。
OEMで多数の種類の製品を製造・組み立てをしています。
下請工場として、部品単体のみを作るのではなく、完成品を作る
工場は強い。 小さくても完成品を作るのが、実業だと思いました。
お客さんは、東陶だけでなく、日本・台湾の種々のメーカーです。
こう言うかたちが、私達の目指す方向だと感じました。
⑤上海TOTOショールーム
⑥OBI DIYショップ
一つの街路全部が「水まわり商品」の問屋街です。
イタリア・アメリカ・中国・日本 何十社もが、それぞれ独自の
方式・デザインで勝負しています。
日本では知られていないメーカーが沢山あり、恐怖を感じるほど
です。
派手な大きなものが多く、日本とは感覚が違う、日本人ではこれ
は買わないだろうと感じるのもあります。
中国では年間5000万戸の新築着工があり、その上位10%をターゲッ
トとすると説明がありましたが、それでも500万戸で、日本の5倍です
日本国内は小さな市場です。
中国市場ヤアメリカ市場で地歩を築かねば、世界の中では淘汰され
てしまいます。
INAX が中国で受け入れられるデザイン・機能の商品を作れば、あ
っというまに日本NO1の水栓メーカーにだってなれそうです。
⑦成霖実業 有限公司(GOBO)
台湾の企業です。台湾からの60人が6000人の中国人を雇用し、300億
円の売上高を上げています。
東陶はアメリカ向けの手洗い用2バルブ角型デザイン水栓を作らせて
います。
この会社は、中国では販売せず、OEMでアメリカ・ヨーロッパに輸
出しています。
東陶と肩を並べる位の技術・技能を持ち、設計・砂型鋳造・金型鋳造
・機械加工・研磨・メッキ・組立・品質管理・鉛溶出試験すべてを行う
自立したメーカーです。
社長は台湾人で元商社マン。 アメリカ・カナダ・ヨーロッパに営業
所を持ち、販売力があってそれから製造に進出されたそうです。
20年の歴史 社長が一代で作った会社ですが、充実した20年だなあと
頭が下がります。
IT企業でアイデアと頭脳で、堀江貴文さんのように儲ける会社を作
る人もいますが、商社から製造へと発展する東京エレクトロンのような
この会社は将来 大企業になるでしょう。
こういう工場を拝見していますと、東陶が中国で製造する方針は当然
の事だと思います。
私達 下請工場がボヤボヤしておりますれば、淘汰されるのも仕方の
ない事だと感じました。
Ⅳ 感銘を受けた施設等
⑧上海空港
⑨香港空港
空港の大きさには度肝を抜かれました。
日本とは桁違いです。
ドーム屋根の構造もアイデアを凝らした独自のもので、日本の重厚感
はありませんが、いい建築です。
香港空港の搭乗ゲートは1~88まであります。税関の場所は0番で、
一直線ですから延長3kmに亘ってゲートが並んでいるのです。
そのため地下に専用の電車が走っており、5分間隔で乗客を運んでい
ます。
日本の成田空港は、当時の共産党系学生の反対運動と、政府に反対
する地元とマスコミからそんな大きい空港はいらないとされていまし
たが、そのたたりで田舎空港のままです。
アクセスも上野から1時間も掛りますが、香港ではリニアモーターで
街の駅から7分で空港へ移動出来ます。
もし日本でこんな空港を作ったとしたら「税金の無駄遣いだ。それ
より社会福祉を充実すべきだ」と民主党が鬼の首を取ったように騒が
しいことでしょう。
日本が世界の発展に取り残されているのは、大きい眼を養わない
戦後教育・反対者を無視することの出来ない日本人の優柔不断 優
しさのせいでしょう。
私達日本の小企業は、小さい工場で開業し、増築を繰り返し現在
の見栄絵と効率の悪い配置になっているのが多いです。
何年も先を見る力がなく、初期投資の財力のないせいです。
この空港を見ると日本人の「みみっちさ」が身に沁みて分ります。
⑩上海の高層ビル群
⑪上海高速道路網
「○○と風船は高いところに上がる」と言うけれど、何故そんな所
に住みたいのだろう?
火事になったら逃げようもないし、エレベーターが故障したら歩く
のだろうか?
土地は郊外にいくらでもあるのだから、高速鉄道を作り、ターミナル
から循環バス・タクシーの都市計画が良かったと思う。
近郊に高層ビル、都心への交通手段は高架道路では、安易に過ぎると
感じました。
もし戦争になれば、通常爆弾で高架道路を破壊することで都市機能は
終わりです。
中国は台湾を挑発していますが、開戦すれば攻撃されるターゲットの
多い中国の負けでしょう。
中国も日本に同じく戦争出来ない体質になっています。
人民軍は能力を増強していますが、外敵の為ではなく、治安維持すべ
き事態を想定しているのかも知れません。
⑫深セン都市計画
深センの道路幅員は日本人には考えられない広さです。
大陸的とはこれでしょう。
片側3車線・4車線で何kmも直線で走るのは、西安や北京の古代道
路から続く中国的な都市計画なのでしょう。
舗装はコンクリートが殆んどです。スランプ0で打ったいいコンクリ
-トです。
地盤の良いところなら、アスファルトより耐久性もいいでしょう。
九州横断道の佐賀県部分は、コンクリート舗装です。
高速で走ると騒音が激しく日本では評判が悪いですが、中国の想定速
度は100km/h以下なのでしょう。
街の中心では、デザインのいい高層ビルが沢山あります。
上海の一部のようにスラム街的に林立していない配置が落ち着いた感
じでうれしいです。
空地も沢山あり、将来の予定もいろいろありそうです。
⑬上海の運河
大陸なんですねえ!
高低差のない平野が続いていますので、運河が交通手段として生きて
います。
重量物や建設資材は運河での運搬が一般的のようです。
バスの窓から見ていますと、近いところでは2km位間隔で運河を
横断します。
排水路も兼ねているのかと思います。広い平野の排水は難しいこと
でしょうが、昔からの方法を今も生かしているのは素晴らしいと感じ
ました。
古くからの運河ですから水草も多くあり、自然の川と変わらない環
境になっています。
日本では水の流れない川ばかりになって来ましたが、水のある自然
はうらやましいです。
⑭各ホテルの水栓金具
高級ホテルだからでしょうが、浴室も広く、大きな金具が付いてい
ます。
初めてでは使い方が分らないものもあります。風呂の底の排水栓は
日本のように鎖の付いた蓋ではなく、すべてポップアップでした。
これはスマートで日本でも受け入れられると思いました。
お風呂は日本式がいいですね。
石鹸つけてこすり、湯桶でお湯をかぶり、あと湯につかる温泉形式
が最高と思いますが、温泉のない中国などでは、知らないのでしょう。
ミツワ製作所 渡邉 浩
2005/9/27
日時 2005/9/18~9/22 5日間
参加者 東陶3名 協力業者21名
視察(見学)先
①東陶機器(上海)有限公司
②東陶華東 有限公司
③上海豪精機電 有限公司(Haojing)
④上海環実業 有限公司(skyrock)
⑤上海TOTOショールーム
⑥OBI DIYショップ
⑦成霖実業 有限公司(GOBO)
感銘を受けた施設等
⑧上海空港
⑨香港空港
⑩上海の高層ビル群
⑪上海高速道路網
⑫深セン都市計画
⑬上海の運河
⑭各ホテルの水栓金具
Ⅰツアー参加前の考え
「コストダウンで経費節減を図っている所に中国見学でもなかろう」
と参加を辞退しておりました。
「中国の状況を見て、如何に世界の変化が激しいか良く見なさい。
今迄通りの仕事では世界に遅れを取る事を認識して欲しい」と加藤
事業部長より再度の強いお誘いを受け、納得して参加いたしました。
Ⅱツアー後の考え
見学旅行の意義は十分ありました。
21世紀に生き残ろうとする日本人は皆、上海・深センを肌で感
じる必要がある。最高の教育になると思っています。
10年前やはり東友会の見学旅行で、上海に来たことがあります。
この10年の変化は素晴らしいものです。
ツアー後の今、日本が、私が、停滞の中に安住している有様が見え
ます。
なにが日本を止めているか? それは社会党・共産党的の民主主義
だと思います。
今回の選挙で民主党が後退したのは、日本が世界から遅れたという
自覚の表れと見たいです。
私達一人ひとりが、意欲を持って「変えてやろう」と思わなければ
何も変わらない。 儲けのためでも、勝つためでも、理由は何であろ
うとも、成長しなければ、自分達の存在の場がなくなる気がしました。
Ⅲ見学した工場等の印象
①東陶機器(上海)有限公司
②東陶華東 有限公司
少人数のTOTO日本人社員が、沢山の中国人作業員を指導しTOTO
製品を作っています。
日本人社員の方々は、大きな権限を持って、会社を運営してお
られ、意欲的・情熱的に活動されておられます。
3~4人で300~400人の中国人社員を、指導・監督・管理
しておられます。
流暢に中国語を話し・聴き、さすがです。
工場は新しく綺麗です。
3Sも徹底され、製品の置き方も整列され、非常に見易い配置に
なっていました。
③上海豪精機電 有限公司(Haojing)
現在37才の社長が個人で創業された会社です。
TOTO(上海)に出入りしていた便利屋的人物が、TOTOより部品
製造の契約をとり、個人で始めた会社が10年で1000平米(1棟)
の工場3棟の配置になり、年商2億 人員130人になっています。
3棟目は現在 塗装ラインを組立中でした。
懐かしいロクロ旋盤で量産のシャフトを作っています。
風呂の内側につける異型手すりを作っています。
プレスで打ち抜き曲げた鉄板を2枚貼り合わせ溶接し手すりの型
にし、研磨して見栄えのいいものに仕上げています。
電動のベンダーで油を付けず鉄パイプを曲げ「タオル掛け」を
作ります。上手に研磨し、TOTO製品として使用できる程度にして
います。
社長は人柄のよい、仕事好きの青年で、TOTOの方々から信用され
可愛がられています。
もう何年かすれば、日本の私達下請工場以上のものに成長しそう
です。
人数が沢山使えますので、NC化以前の機械を使いますが、人海
戦術は大きな力です。
④上海環実業 有限公司(skyrock)
台湾の会社です。
鉄・ステンレス・真鍮 色々な金属で仕事をしています。
もともとは鍵製造メーカーだそうで、日本からも受注しています。
冷凍庫の留め金など重量感のある製品は、金型が日本からの支給
で、Made in China の他に Tokyo Japan の字が彫られています。
OEMで多数の種類の製品を製造・組み立てをしています。
下請工場として、部品単体のみを作るのではなく、完成品を作る
工場は強い。 小さくても完成品を作るのが、実業だと思いました。
お客さんは、東陶だけでなく、日本・台湾の種々のメーカーです。
こう言うかたちが、私達の目指す方向だと感じました。
⑤上海TOTOショールーム
⑥OBI DIYショップ
一つの街路全部が「水まわり商品」の問屋街です。
イタリア・アメリカ・中国・日本 何十社もが、それぞれ独自の
方式・デザインで勝負しています。
日本では知られていないメーカーが沢山あり、恐怖を感じるほど
です。
派手な大きなものが多く、日本とは感覚が違う、日本人ではこれ
は買わないだろうと感じるのもあります。
中国では年間5000万戸の新築着工があり、その上位10%をターゲッ
トとすると説明がありましたが、それでも500万戸で、日本の5倍です
日本国内は小さな市場です。
中国市場ヤアメリカ市場で地歩を築かねば、世界の中では淘汰され
てしまいます。
INAX が中国で受け入れられるデザイン・機能の商品を作れば、あ
っというまに日本NO1の水栓メーカーにだってなれそうです。
⑦成霖実業 有限公司(GOBO)
台湾の企業です。台湾からの60人が6000人の中国人を雇用し、300億
円の売上高を上げています。
東陶はアメリカ向けの手洗い用2バルブ角型デザイン水栓を作らせて
います。
この会社は、中国では販売せず、OEMでアメリカ・ヨーロッパに輸
出しています。
東陶と肩を並べる位の技術・技能を持ち、設計・砂型鋳造・金型鋳造
・機械加工・研磨・メッキ・組立・品質管理・鉛溶出試験すべてを行う
自立したメーカーです。
社長は台湾人で元商社マン。 アメリカ・カナダ・ヨーロッパに営業
所を持ち、販売力があってそれから製造に進出されたそうです。
20年の歴史 社長が一代で作った会社ですが、充実した20年だなあと
頭が下がります。
IT企業でアイデアと頭脳で、堀江貴文さんのように儲ける会社を作
る人もいますが、商社から製造へと発展する東京エレクトロンのような
この会社は将来 大企業になるでしょう。
こういう工場を拝見していますと、東陶が中国で製造する方針は当然
の事だと思います。
私達 下請工場がボヤボヤしておりますれば、淘汰されるのも仕方の
ない事だと感じました。
Ⅳ 感銘を受けた施設等
⑧上海空港
⑨香港空港
空港の大きさには度肝を抜かれました。
日本とは桁違いです。
ドーム屋根の構造もアイデアを凝らした独自のもので、日本の重厚感
はありませんが、いい建築です。
香港空港の搭乗ゲートは1~88まであります。税関の場所は0番で、
一直線ですから延長3kmに亘ってゲートが並んでいるのです。
そのため地下に専用の電車が走っており、5分間隔で乗客を運んでい
ます。
日本の成田空港は、当時の共産党系学生の反対運動と、政府に反対
する地元とマスコミからそんな大きい空港はいらないとされていまし
たが、そのたたりで田舎空港のままです。
アクセスも上野から1時間も掛りますが、香港ではリニアモーターで
街の駅から7分で空港へ移動出来ます。
もし日本でこんな空港を作ったとしたら「税金の無駄遣いだ。それ
より社会福祉を充実すべきだ」と民主党が鬼の首を取ったように騒が
しいことでしょう。
日本が世界の発展に取り残されているのは、大きい眼を養わない
戦後教育・反対者を無視することの出来ない日本人の優柔不断 優
しさのせいでしょう。
私達日本の小企業は、小さい工場で開業し、増築を繰り返し現在
の見栄絵と効率の悪い配置になっているのが多いです。
何年も先を見る力がなく、初期投資の財力のないせいです。
この空港を見ると日本人の「みみっちさ」が身に沁みて分ります。
⑩上海の高層ビル群
⑪上海高速道路網
「○○と風船は高いところに上がる」と言うけれど、何故そんな所
に住みたいのだろう?
火事になったら逃げようもないし、エレベーターが故障したら歩く
のだろうか?
土地は郊外にいくらでもあるのだから、高速鉄道を作り、ターミナル
から循環バス・タクシーの都市計画が良かったと思う。
近郊に高層ビル、都心への交通手段は高架道路では、安易に過ぎると
感じました。
もし戦争になれば、通常爆弾で高架道路を破壊することで都市機能は
終わりです。
中国は台湾を挑発していますが、開戦すれば攻撃されるターゲットの
多い中国の負けでしょう。
中国も日本に同じく戦争出来ない体質になっています。
人民軍は能力を増強していますが、外敵の為ではなく、治安維持すべ
き事態を想定しているのかも知れません。
⑫深セン都市計画
深センの道路幅員は日本人には考えられない広さです。
大陸的とはこれでしょう。
片側3車線・4車線で何kmも直線で走るのは、西安や北京の古代道
路から続く中国的な都市計画なのでしょう。
舗装はコンクリートが殆んどです。スランプ0で打ったいいコンクリ
-トです。
地盤の良いところなら、アスファルトより耐久性もいいでしょう。
九州横断道の佐賀県部分は、コンクリート舗装です。
高速で走ると騒音が激しく日本では評判が悪いですが、中国の想定速
度は100km/h以下なのでしょう。
街の中心では、デザインのいい高層ビルが沢山あります。
上海の一部のようにスラム街的に林立していない配置が落ち着いた感
じでうれしいです。
空地も沢山あり、将来の予定もいろいろありそうです。
⑬上海の運河
大陸なんですねえ!
高低差のない平野が続いていますので、運河が交通手段として生きて
います。
重量物や建設資材は運河での運搬が一般的のようです。
バスの窓から見ていますと、近いところでは2km位間隔で運河を
横断します。
排水路も兼ねているのかと思います。広い平野の排水は難しいこと
でしょうが、昔からの方法を今も生かしているのは素晴らしいと感じ
ました。
古くからの運河ですから水草も多くあり、自然の川と変わらない環
境になっています。
日本では水の流れない川ばかりになって来ましたが、水のある自然
はうらやましいです。
⑭各ホテルの水栓金具
高級ホテルだからでしょうが、浴室も広く、大きな金具が付いてい
ます。
初めてでは使い方が分らないものもあります。風呂の底の排水栓は
日本のように鎖の付いた蓋ではなく、すべてポップアップでした。
これはスマートで日本でも受け入れられると思いました。
お風呂は日本式がいいですね。
石鹸つけてこすり、湯桶でお湯をかぶり、あと湯につかる温泉形式
が最高と思いますが、温泉のない中国などでは、知らないのでしょう。